この記事では「永遠の0(著者:百田尚樹)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「永遠の0(永遠のゼロ)の読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますよ。
2013年に映画化されて大ヒットした永遠の0。戦争系の本で読書感想文を書くときにもオススメですよ。
永遠の0の登場人物
佐伯 健太郎(主人公):弁護士を志すも司法試験に落ち続け、堕落した生活を送っていた。姉慶子の手伝いをすることで、実祖父宮部久蔵の壮絶な過去を知ることとなる。
佐伯 慶子:健太郎の姉。フリーライターで終戦記念プロジェクトに関わっている。
宮部 久蔵:健太郎と慶子の実の祖父。腕のいい航空兵だったが戦死している。
大石 賢一郎:妻松乃の死後、健太郎と慶子に久蔵のことを知らせた。
小説版のの主人公は「健太郎」だけど、映画版では「宮部 久蔵」の方によりスポットを当てていた感じです。小説が苦手な人はDVDから入ってもいいかもですね。宮部役の岡田君がかっこいいです!
永遠の0のあらすじ(簡単な話の内容)
主人公の大学生佐伯健太郎と、その姉で出版社勤務の慶子は、祖母松乃の法事があった後、祖父賢一郎が実祖父ではないことを知らされた。
実は松乃と賢一郎は再婚で、実祖父は特攻で戦死した海軍空港兵の宮部久蔵であるということが判明。
そこで健太郎は、フリーライターとなった慶子の手伝いをしながら神風特攻隊のことについて調べ出し、実祖父についての情報を集める。
戦友会に連絡を取り、宮部久蔵について話を聞いていくうちに、戦時下の日本と久蔵の思いを知っていくこととなる健太郎。
やがて、久蔵は整備不良であった自身の特攻機を若いパイロットに譲り自分は亡くなっていたということが分かる。
その若いパイロットこそが、祖父の賢一郎であったという事実が判明したのであった。
宮部を調べている時、「宮部のことを悪く言う人」と「感謝している人」がいるのですが、そこもキーポイントなんですよ。
本のテーマ(主題・キーワード)
・戦争、平和
・命の大切さ
・信念
読書感想文の書き方やコツ
・戦争の悲惨さや当時を生きた若者たちの心境に着目して書く
・誰かを思う尊さや、自分以上に大切に思う存在について書く
・久蔵についてどう思うか、自分が同じ立場だったらどういう行動を取ったかなど想像しながら書いてみる
「もし自分が宮部だったら…」を考えて書くと書きやすいですよ。また、2020年でしたら「2019年のローマ法王来訪の件」「世界で起こっているテロの件」なども含めて書くのもオススメ!
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):戦時中に生きた若者たち
私が読んだ本は「永遠の0」です。この本を読んで、戦時中に生きた若者たちも、今の私たちも、特に大きな違いはないのかもしれないということを感じました。
本を読む前、特攻隊というと、死を恐れず敵陣へ向かっていくまるでテロリストのような印象を持っていました。自分が死ぬのに敵に突っ込んでいくなんて考えられません。そんなことができるのは心が冷たいからだと思っていたんです。
でも、それは思い違いだったということに気付かされました。彼らにも、私達と同じ用に大事な家族がいて、愛する人がいて、生きていきたい、大切な人と幸せに暮らしたいという希望があったに違いありません。誰だって、明日に希望を見出して生きていきたいはずです。でも、それを叶えさせてくれなかったのが戦争だったのです。
久蔵は、亡くなる前に自分の戦闘機に不備があることを悟りながらもそれを賢一郎に譲ります。どうしてそんなことをしたのだろうと私は考えてしまいました。
戦闘機に不備があれば、敵地に向かわず途中で引き返すことが可能です。久蔵も絶対にそのことは理解していたはずだし、それを知っていて賢一郎に譲ったのだから、家族のもとへ帰りたいとは思わなかったのでしょうか。
私はきっと、久蔵は誰よりも家族のもとへ生きて帰りたかったのだと思っています。たとえ仲間に弱虫だと陰口を叩かれても生きることにこだわった久蔵です。彼が生きたがっていたことは明白です。でも、それをすることをしなかったのは、戦争という悲惨な出来事に誰よりも心を痛めていたからではないだろうかと思いました。
もしかしたら久蔵は航空兵として、人を殺してしまったという事実に耐えられなかったのかもしれません。戦争となると敵と味方に分かれて殺し合うことになりますが、敵にも愛する家族がいて、殺してしまったら悲しみ泣き崩れる人がいるのは事実です。
立場が違うけれど、状況は敵も味方も同じ。誰だって死にたくないし、殺したくないし、生きて帰りたかったのだと思います。でも、隙を見せるといつ殺されるか分からない、だからこちらから仕掛けるしかない、そういった状況が続く中、久蔵は心身ともに大きく疲弊していったのだろうと感じました。
その結果が、未来ある若い賢一郎に不備のある飛行機を譲るという行動につながったのだと思います。久蔵は、心の中できっとこれからの日本を良くしてほしい、人殺しをしなくて済む未来にしてほしいという思いを強く持って賢一郎に飛行機を譲ったはずです。そういった思いが伝わって、賢一郎も久蔵の妻松乃の元へ会いにいったのだろうと思います。
この物語を読んでいると、やるせない気持ちでいっぱいになる部分も多かったです。誰だって幸せに安心して生きていきたいのに、本当は戦争なんて辞めて平和に暮らしたかったはずなのに、それが許されなかった当時の日本。戦争は何も生み出さないし、人を苦しめ不幸にするだけのものだと改めて思いました。
そして、当時の若者たちがその被害を一番被ったのだと思います。戦時中は私たちと大して変わらない年の人たちも、戦争に行ったり、家族をたくさん失ったり、空腹に耐える毎日を送っていました。
もし今から戦争だから武器を持って戦えと言われても私はとても怖くて戦えません。家族が戦争に行って死ぬのも嫌です。空爆に怯えて暮らしたり、食べるものがなくて飢えるのも想像するだけで辛いです。そう思うと、当時の人達の辛さは想像を絶するものだっただろうと感じました。
今は平和な毎日を送れていますが、世界中ではテロや戦争、紛争、貧困による飢えに苦しむ人たちがまだ大勢います。日本でだって、凶悪な事件や虐待、貧困に苦しむ人たちがいるのが事実です。自分の置かれている環境が平和だからといって、毎日をただ何となく生きているだけではだめなような気がしてきました。
自分に今できることは、まずは状況を知ることです。どういった支援が必要な人たちがいて、出来ることは何か、何が必要とされているのかに目を向けることで行動できるようになると思いました。自分のことばかり考えがちだった毎日から、周囲や世界へ目を向けることの大切さを教えてもらえたような気がします。
永遠の0を読んだことで、戦時中に生きた若者たちや、今も苦しむ人々たちのことを深く考えることができるようになりました。周りの人たちにもこの本を勧めて、一緒に考えていけたらと思います。
最後に「本を読んでどう変わったのか、これからどうしていきたいのか」等が書かれているのが良いところですね♪
*コピペ、無断転載、パクリ、丸写しはダメですよ。参考にするだけにしましょうね。
永遠のゼロの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
永遠の0のような戦争系は「もし自分が戦時中に生きていたら」を考えると書きやすいですよ。
その他、広島や長崎の原爆資料館等に行った経験を元に書くのもオススメです。
頑張ってくださいね。
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