この記事では「植物図鑑(著者:有川浩)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「植物図鑑の読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
名前しか知らない「いつき」との恋愛物語。少女漫画好きな人なら絶対にハマるはず!
植物図鑑の登場人物
河野さやか
主人公でOL。一人暮らしをしているが食生活はあまり良くない。
日下部 樹
さやかに拾われる青年。料理上手で野草採集が趣味。
本当は有名な華道家の長男だが、実家との仲が悪く避けるようにしながら過ごしていた。
野上ユリエ
樹のバイトするコンビニの店員。樹にハンカチをプレゼントする。
竹沢陽平
さやかの同僚で、憎めない性格。さやかのことが気になっている。
植物図鑑のあらすじ(簡単な話の内容)
仕事終わり飲み会からマンションに戻って来たさやかは、一人の倒れている男性を見つける。
所持金がなくなって行く宛もないというその男性は、自分のことを拾ってくれないかとさやかに頼む。
最初は不審に思ったさやかだが、自分を捨て犬のように言うその男性に好感を持ち、彼を部屋に上げて食事とお風呂を提供する。
翌朝起きると、その男性は冷蔵庫にある有り合わせの食材でおいしい朝食を作っていてくれた。
さやかはあまりのおいしさに驚き、行く宛がないならここにいたらいいと男性を引き止める。
男は「イツキ」という名前をさやかに教えるのみでそれ以外は特に話さなかったのだが、それからさやかとイツキのルームシェア生活が始まった。
2人はそれから、イツキの趣味である野草採取に一緒に出掛け、植物で作る料理を一緒に楽しむようになった。
これを「週末の狩り」と称して楽しむ2人。
だが、とあることからイツキとイツキのバイト先であるコンビニの女店員との仲を疑うようになったさやか。
嫉妬心から関係がこじれてしまい、一旦険悪になる2人だったが、わだかまりが解け正式に結ばれることとなる。
そこからは幸せな日々を送っていたのだが、ある日急にイツキは書置きを残して姿を消してしまう。
1人残されたさやかは、それでも週末の狩りをしながらイツキが戻るのを待つのであった。
それから一年、さやかの元にイツキが帰って来たのだが…
「植物図鑑」は映画化もされています。こちらもキュンキュンする素敵なストーリーになっていますよ。癒やされたい女子の皆さん、必見です!
本のテーマ(主題・キーワード)
・恋愛
・料理、食育
・植物、野菜
読書感想文の書き方やコツ
・手作りの食事の大切さに触れながら書く。
・インスタントのものやファストフードに舌が慣れている場合は、実際に自炊をしてみてその体験を書いてみる。
・両親や祖父母などに植物を使った料理の仕方を聞いてみて、そのときの感想を書く。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):手作りの温かみ
植物図鑑に出てくる料理はどれもおいしそうで、読み終わった後手作りの料理ってやっぱりいいなと思えました。中学生になって、部活や塾で帰宅が遅くなることも増えたので、家族一緒に食事をすることは週に何回かになってしまいました。それでも、母は私のためにご飯を作っておいてくれ、それらを温め直して出してくれます。
これを当たり前のことのように感じていた私でしたが、思えば何て幸せなことなのだろうと感じました。母の料理はどれも手作りのものばかりで、お惣菜やインスタント食品が出てくることは滅多にありません。そのおかげもあってか、私はどれだけ疲れていても風邪を引くことがあまりないし、毎日休まず元気に学校に行くことができています。
母は良く「食事は体をつくってくれる。」と言っています。いつも口癖のように言っていたので、あまり深く考えずにいましたが、植物図鑑を読んでそのことの意味がよく分かった気がしました。
主人公さやかは、最初あまり料理が得意でなく、適当に食事を済ませることが多かった女性です。そして、飲み会などで出される料理に対しても味がどうとか、食材がどうとか、特に意識せず食べていたのだろうと思います。
でも、さやかが樹と出会ってから生活は一変しました。食を大切にすること、おいしさで幸せになれること、毎日を丁寧に生きることを樹から学んだのだと思います。
2人が行っていたような、「週末の狩り」はとてもいいことだと思いました。自分で取って来た食材を調理することで、食べ物へのありがたみが深まるし、味わいながら食事をすることができるようになるからです。
私も以前、家族で釣りに出掛けたことがありますが、そこで釣った魚をさばいて食べるのはとても充実した体験になりました。スーパーで買った刺し身やお店で食べるお寿司も美味しくはあるのですが、釣ったばかりの魚は新鮮さが違います。「自分で釣ったんだ」と思うと、さらに美味しさが増した気がします。
また、命をいただくという大切さも学べた経験だったと思います。今まで生きていた魚を自分が食べるためにさばいて食べるんです。釣った時「かわいそうだな」と感じました。でも、だからこそ「全部おいしく食べよう」と思いましたし、母が「食べ物は残したらだめ」という気持ちが理解できました。
インスタント食品やファストフードなどは、忙しいときには確かに便利なのですが、どうやって作られているか、味付けはどうか、旬のものは使われているかなどは特に考えずあっという間に食べ終わってしまいます。お腹は満たされるかもしれませんが、心は満たされない食事だと思うのです。だから、これらを日々の食生活の中心にはしていきたくないと思いました。
今は母親が食事を作ってくれているけれど、これからは私も家族のために料理を上達させたいと思っています。自分で作ることで、作ってくれている人の大変さが分かるようになるし、調理の方法やどうしたら食材の味を活かせるかなど、工夫もできるようになります。
それに、作ったものを喜んで食べてくれる人がいるというのはとても嬉しいことだと思うのです。樹にとっては、さやかがそういう存在だったのだろうと思います。
また、さやかにとっては、樹が自分の心と体を健康にしていってくれる存在だったのだろうと感じました。2人の結婚生活は、これからも楽しいものになるのだろうなと思います。私も将来結婚したら、母のように手作り料理で家族を幸せにしていきたいです。「食事は体を作ってくれる。」ということを意識して、食べることの大切さを大事にしていきたいと思いました。
植物図鑑は恋愛の話でしたが、それ以上に食に対する意識の持ち方や、大切な人のために食事を作ることの尊さが描かれているように感じました。愛する人に健康でいてもらいたいという思いこそが、食事に対する姿勢に違いをもたらすのだと思います。
この話を読んでからは、それまでは意識しなかった道に生えている野草にも興味を持つようになったし、スーパーなどに行って野菜や旬のお魚などをじっくり見るようにもなりました。毎日の生活の中で、食に対する意識が高まったので読んでみて本当に良かったと思える一冊です。
こんな風に自分で勝利した経験などがあれば書いてみてもいいですね!
*コピペ、パクリ、無断転載、丸写し等はNGですよ。頑張って自分で考えましょう。
植物図鑑の読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
植物図鑑はラブストーリーでもありますが、「植物・料理」がメインの話でもあります。
自分で料理をした経験や、食べるために野菜を育てたり、動物を飼ったりした経験があるなら一緒に書くと高評価ですよ。
頑張ってくださいね。
↓あなたにオススメの本↓
↓一緒に読みたい人気記事↓
コメント