この記事では「火花(著者:又吉直樹)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「火花の読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
火花はお笑い芸人(ピース)の又吉が書いた作品。芥川龍之介賞を受賞した時は話題になりましたよね。お笑いが好きな人にもオススメですよ。
火花の登場人物
徳永:主人公。お笑いコンビ「スパークス」を組んでおり、神谷の弟子となる。
神谷:破天荒な性格でお笑いに対する情熱が熱い。「あほんだら」というコンビを組んでいる。
山下:徳永の相方で中学生からの付き合い。
大林:神谷の相方で、素行が悪く神谷と共にお笑い仲間からは嫌煙されている存在。
真樹:神谷を家に居候させている女性。恋人関係とは言い切れないと神谷が言っている。
火花のあらすじ(簡単な話の内容)
若手芸人である主人公徳永は、いつか漫才で花を咲かせようと日々相方と共に練習に励んでいます。
そんな徳永は営業先の熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷という人物と出会います。
神谷は破天荒な性格ですが、その分お笑いにかける情熱は本物で、2人は意気投合して熱海の花火大会の夜に「徳永が神谷の伝記を書く」という約束をします。
神谷の弟子となった徳永は、その後もお笑いのオーディションや営業に取り組みますが、なかなか売れない日々が続きます。
そんな中、神谷を居候させている真樹という女性とも出会い、2人の仲を応援するような気持で見つめる徳永。
ですが、神谷と真樹はやがて別れることになってしまい、徳永はやるせない気持ちでいっぱいになります。
そしていつの間にか、神谷とも連絡が取れなくなってしまうように。
さらに、自分たちの漫才コンビ「スパークス」も解散することになってしまうのでした。
芸人をやめる徳永ですが、久しぶりに再会を果たした神谷が豊胸手術を受けていたため、神谷のお笑いに対する情熱が間違った方向にいっていることに呆れつつ、また2人は交流を持ち出すのですが…。
火花は2018年に菅田将暉(徳永役)、桐谷健太(神谷役)という豪華メンバーで映画化されています。小説が苦手な人は映画から見るのも良いですね。また、ドラマ化もされていますよ♪
本のテーマ(主題・キーワード)
・青春
・友情
・夢、目標
・全力で頑張ること
・お笑い芸人(ピース)
読書感想文の書き方やコツ
・自分の中で諦めきれない夢や目標がある人は、その部分にフォーカスして書く
・何かに情熱を傾けることの素晴らしさや尊さについて書く
・徳永と神谷の師弟関係は友情にもとれるため、自分の友達のことを思い出しつつ書く
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):情熱を持って取り組むということ
僕はもともとお笑いが好きで作者の又吉のことも知っていました。なので、火花はお笑い界の本当の世界が見れたような気がして楽しみながら読むことができました。
僕はお笑い芸人になりたいとか、テレビに出たいとか思っているわけではありませんが、徳永や神谷のように「こういう風になりたい。」という夢ならあります。
それは、将来野球選手になるということです。まずは高校へ行って、甲子園に出場することが目標ですが、自分は今これだけ野球に情熱を傾けられているだろうかと改めて考えるきっかけになりました。
練習は辛いことも多く、朝練も毎日出るのはきついなと感じたこともあります。特に練習の始めのランニングは、こんなきつい練習なんになるんだろう。もっと野球が上手くなるようなバッティングのような練習がしたいのに、と思ったことがありますし、恥ずかしい話ですが、手を抜いて走ったこともあります。
神谷は物語の中で「漫才師とはこうあるべきやと語る者は永遠に漫才師になられへん。憧れてるだけや。」という言葉を言っています。
この言葉を読んだとき、僕ははっとしました。僕も、野球選手になるにはこうあるべきだとか、こういう風にならないとプロにはなれないと思い込んでいたからです。そうやって、「あるべき」という姿ばかり掲げて、今目の前にあるできることを遠ざけている自分がいたことに気付きました。
大きな目標を掲げることも大切ですが、目の前の小さな日課をコツコツこなすことこそ夢の実現のためには大切なことです。漫才というのもきっとそうなんだろうと思いました。
お笑いで売れるとか、テレビで看板番組を持つとか、ステージに立って会場を沸かせるとか、大きな目標はいくつも持つことができると思います。でも、そこで大切なのはその大きな目標に辿り着くために、毎日何ができるかということではないでしょうか。
僕だったら、プロ野球選手になるという大きな目標を掲げ、そのために今毎日何ができるか、甲子園出場のために何ができるかということを考えることが大切だと気づきました。
僕が始めたことは、やはり毎日の練習を丁寧に行うということです。惰性でやっていたのでは力はつきません。一つ一つフォームを確認して、どこが良かったのか、何が悪い部分なのかしっかり見極めていくことが重要です。
また、直接野球に繋がらないような地味なランニングも、実は基礎体力を向上させるために役立ちます。バッティングやフォーム等の練習も大切ですが、基礎の練習も結果を出すためには大切なことです。こういった練習もサボらず全力でやるようにしたいです。
僕は、火花を読んでから、練習ノートもつけるようになりました。そうすることで、毎日一歩ずつ進んでいるという実感が持てるようになり、ただの憧れから現実の世界でプロになりたいという感覚がよりリアルに持てるようになりました。
何か大きな夢を持つことは、正直誰にだってできることだと思います。ですが、その夢を叶えることのできる人は、本当に少ないのではないでしょうか。実際、主人公の徳永も、少しずつ売れてきたというところで相方の事情により解散することになってしまいました。
徳永は結局賃貸会社の営業マンになるのですが、不思議と吹っ切れている姿には少し驚きました。でもそれはきっと、徳永が夢に向かってやりきったという実感を持っているからなのだろうと思います。もし中途半端な気持ちで取り組み続け、結果諦めてしまっていたらずっと心にモヤモヤを抱えたまま次の仕事に取り組んでいたのではないでしょうか。
だから僕も、結果を意識しすぎず心が晴れるまで努力し続けたいと思います。もちろん、夢の達成をすることは第一優先事項です。でも、その達成にばかり囚われるのではなく、経過を大切にしながらこれからも野球の練習に取り組んでいきたいと思いました。
そして、徳永と神谷のように、同じ夢に向かって高め合える仲間がたくさんいることに感謝して、これからの中学校生活を送っていきたいと思います。
こんな風に改めて自分の夢や目標、今やるべきことを考えさせてくれた本に出会えて本当に良かったです。迷った時は、また火花を読んで、原点に戻ってみたいと思いました。本棚の中に一冊入っているだけで、勇気を与えてくれる本となりました。
こんな風に、自分の夢や目標を題材にして書くと書きやすいですよ♪
*コピペ、パクリ、無断転載、丸写しはNGです。参考にして自分で書きましょうね。
火花の読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
火花は夢を追う物語でもあるので、「自分の夢や目標」を取り入れて感想文を書くと書きやすいですよ。
具体的な夢が思いつかない場合、「部活やクラブ活動の目標」を書いてみるのもありです。
頑張ってくださいね。
↓一緒に読みたい人気記事↓
コメント