この記事では小説の「君の膵臓をたべたい(著者:住野よる)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「君の膵臓をたべたいの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
一気に読んでしまえる良作です。ラストは驚きの結末にビックリした人も多いのでは?
君の膵臓をたべたいの登場人物
志賀春樹:物語の「ぼく」。人付き合いが苦手で友達がほとんどいない。桜良の病気のことを知る唯一のクラスメイトとなる。
山内桜良:表情豊かでクラスの人気者。膵臓の病気があり、余命が僅かとなっている。
滝本恭子:桜良の親友。嫉妬深い一面がある。
宮田一晴:クラスメイト。掃除の時間を通じてできた「ぼく」の友達。
隆弘:桜良の元彼。
君の膵臓をたべたいのあらすじ(簡単な話の内容)
盲腸の術後の経過を診せるため、病院を訪れた主人公の「僕」は、待合室にて「共病文庫」という本を見つけます。
興味を持って開いてみると、そこには膵臓の病気によって余命があまり残されていない少女の思いが綴られていました。
その本は、同じ学校のクラスメイト山内桜良の書いたものであり、彼女は僕にだけ病気のことや余命が短いことを明かすのです。
桜良には「死ぬ前にやりたいこと」というものがいくつかありました。
人付き合いが苦手で、友達がいない僕は、桜良に言われるがままやりたいことリストに付き合うことになっていきます。
正反対の性格を持つ2人は、互いのことをどんどん知っていき、心を通わせるようになります。
しかし、桜良の病状は悪化し、ついに入院をしてしまうことに。
そこには落ち込む桜良を励まし、何とか退院を目指そうと元気づける僕の姿がありました。
そして待ちに待った退院の日、2人の運命が大きく動くのです。
「君の膵臓をたべたい」はキミスイとして大ブレークした作品。映画化もされているので、小説が苦手な人はDVDから見てみるのもオススメですよ。
本のテーマ(主題・キーワード)
・青春
・恋愛
・友情
・生と死(命)
読書感想文の書き方やコツ
・人の人生はいつ終わるか分からないというテーマに絞って書くと深い感想文となる。
・読書が苦手な人は、一度映画を見てから本を読むと頭に入って来やすい。
・桜良の言葉は胸に残るものが多いので、気になった部分を引用しながら書くとスムーズ。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):当たり前だと思っていたこと
初めにこの本を見つけたとき、何だか怖いタイトルだと思いました。「君の膵臓を食べてしまいたい」なんて、主人公はサイコパスなのかな、それとも重度のストーカーなのかな、とちょっと怖くなったんです。でも、読み進めていくとタイトルの意味や、登場する人物たちの心情が理解できて、夢中になって読み終わることができました。
桜良はまだ高校生ですが、病気で余命があと一年もありません。それでも、明るく周りを悲しませないようにふるまっている姿からは、彼女の芯のある強さを感じ取れたように思います。
桜良の言葉で「私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。」というものがあり、私はこれを読んだときはっとしました。
私たちはきっと、明日も当然のように来ると思って日々を過ごしています。今日できなかったことは明日やろうとか、話したいことがあるけれどまた時間のあるときでいいかとか、そうやって先延ばしにしてしまうことって誰しもあると思うのです。
ですが、桜良の考えは違いました。明日が来ないかもしれないことにしっかり向き合っているんだということに気付きました。それはきっと病気になったからこそだと思うのですが、病気になって絶望するのではなく、日々を丁寧に生きることや人の人生はいつ終わるか分からないということに目を向けられる桜良はなんて強いのだろうと感銘を受けました。
それと当時に、明日が当然のようにあると思っていた自分の今までを少し恥ずかしく思いました。誰の人生だって、いつ終わるか分からない、だから生きていることを当たり前と思うのではなく、毎日が来ることが奇跡だと思って過ごさなくてはと感じるようになったのです。
もちろん、桜良のように病気を宣告されてしまうかもしれないし、災害などで突然命を失うかもしれません。また、物語の最後で桜良が巻き込まれてしまったような、無差別の事件の被害者になることだってあり得ます。
ただ、自分はいつ死ぬか分からないから、もうどうだっていいやと開き直るのは違うと思います。命には限りがあるからこそ、毎日の中に楽しみを見つけて、それを実行していくことで充実感溢れる人生にしていくことが大切なのだと気づきました。
実際、そういった充実感づくりにつながっていたのが、桜良が僕と一緒に過ごした「やりたいことリスト」の中身だったのだと思います。私もこの本を読んだ後、「やりたいことリスト」というのを作ってみました。
リストの中には、彼氏を作って映画館で映画をみることや高校受験に受かること、バスケの試合で勝つこと、卒業旅行に行くこと、オムライスを上手に作れるようになること等が書かれています。できるできないはとりあえず置いておいて、やりたいことをひたすら書き出してみたのです。
そうすることで、自分ってこんなにやりたいことがあったんだと気づけたし、一つでも多く生きている間に実行させるには何から始めて行けばいいかと頭の中を整理できるようになりました。今までよりも、ずっと時間の使い方を意識して考えるようになったのです。
また、周りの人へ自分の気持ちを伝えることも億劫じゃなくなりました。感謝の気持ちや謝りたかったこと、大好きだと思っていることなど、「今はまだ言わなくてもいいか。」なんて思わなくなっていったのです。
伝えたい気持ちがあるなら、その場で伝えていかないと一生後悔することになるかもしれません。自分の命がいつまであるか、相手の命がいつまであるか、そんなこと誰にも予測できないことだからです。
命には必ず終わりがありますが、その終わりが来ることに怯え逃げ惑う人生を桜良は送ったわけではありませんでした。逆に、終わりがあるからこそ今を大切に生きようと勇敢な態度を取って生きていった彼女を私はとても素晴らしく思います。
この本を読んだことで、今まで以上に死について考えるようになり、それと当時にどれだけ毎日を充実したものに変えていけるかということを考えるようにもなりました。
日々を大切に生きる、当たり前のことだけれど、具体的には実行していなかったことに対して目を向けさせてくれる一冊となりました。
この読書感想文のように「やりたいことリスト」を作って紹介してみるのも良いですね。
*コピペ、丸写し、パクリ、無断転載などはNGですよ。参考にするだけにしてくださいね。
君の膵臓をたべたいの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
「君の膵臓をたべたい」はテーマがハッキリしているので読書感想文も書きやすいですよ。
簡単なのは「生と死」について「自分はいつ死ぬかわからない。だから今を一生懸命生きないと」ということを軸に書く方法です。
またちょっと変わった感想文にしたいなら、「やりたいことリスト」を自分で作ってみて紹介するのもオススメですよ。
頑張ってくださいね。
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コメント
参考にして書いてみます
君の膵臓をたべたいは、とても感動した。。。