この記事では「ぼくは勉強ができない(著者:山田詠美)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「僕は勉強ができないの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
余談ですが、漫画(アニメ)の「ぼくたちは勉強ができない」とは別作品ですよ。
ぼくは勉強ができないの登場人物
時田秀美:主人公の男子高校生、17歳で、母と祖父との三人暮らし。バーで働く年上の桃子さんという恋人がいる。
桃子:バーで働く女性、秀美の恋人。
仁子:秀美の母。
隆太郎:秀美の祖父。
黒川礼子:秀美の同級生、貧血の持病がある。
真理:秀美の幼馴染
ぼくは勉強ができないのあらすじ(簡単な話の内容)
主人公の時田秀美は17歳の男子高校生で、勉強が出来ませんがとにかく女性にモテます。
秀美を女手一つで育てる母親は、男遊びを奔放に楽しんでいます。
散途途中でもおばあさんをナンパするファンキーな祖父からは恋愛相談を持ち掛けられることもあります。
秀美にはショットバーで働く桃子さんという年上の恋人がおり、桃子さんとの恋愛を謳歌する秀美には勉強することの大切さが良くわかりません。
勉強よりも楽しいこと、大切なことが沢山あることを秀美は知っています。
そんな秀美を疎ましく思う先生や同級生、友達の死、桃子さんの浮気など様々な悩みに直面しながら成長していく秀美の青春物語です。
果たして秀美はどんな道に進んでいくのでしょうか。
あまり高校生らしくない秀美ですが、そこがまたカッコイイというか魅力的なんですよね。
本のテーマ(主題)
・青春
・友情、友達
・恋愛
・勉強、勉強よりも大切な物
・偏見
読書感想文の書き方やコツ
主人公の秀美がただの無責任な若者ではなく、芯の通った魅力的な人物像が伝わるように書くことがポイントです。
(逆に秀美に対してマイナスな気持ちがあるなら、なぜそう思うのかを書いてみるのも面白いと思います)
秀美の周囲の人との関わりで印象的なフレーズが多々あるので、どれか自分の好きなシーンに特化して掘り下げて書くことも大切。
また、「自分の勉強に関するエピソード」や「偏見で苦しんだエピソード」等があれば、一緒に書くと高評価ですよ。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):ぼくも勉強ができない
「ぼくは勉強ができない」というタイトルを見た時、とても心が惹かれた。なぜなら、僕も勉強ができないからだ。テストではいつも赤点ギリギリ、先生からも両親からも怒られている。でも、僕は勉強ができないことをあまり気にしていない。なぜなら僕の夢は勉強ができるようになることではない。大好きな野球をうまくなり、プロ野球選手になることだからだ。
タイトルで共感を持って読んだ「ぼくは勉強ができない」だが、中身を読むと秀美はなんでひねくれた男だろう、と思った。でも、この秀美のひねくれは秀美の環境の悪さからもきている。父親がいないし、母親は男遊びが激しい。そんな境遇をみて周りの大人は「あそこはひとり親だから」と陰口をたたく。こんな環境にいたら僕だって性格がひねくれてしまう。
人の性格・価値観は周りからの評価でも左右されると思う。秀美は周りの大人たちから「こいつはひとり親だからこんな性格に違いない。悪さをするのも当然だ」という目で見られてきた。もちろん全部の大人がそんな目で見ているわけではないが、一部でもそういった目があると気になるものだ。
この気持ちは僕もわかる。上述した通り、僕は勉強ができない。ただの野球バカだ。宿題だっていつも忘れる。褒められたものじゃない。でも、そんな僕だって時々は宿題を行う。中学1年の時、僕はたまたま真面目に宿題をしてきた。僕は今日は先生にも怒られないぞ、とニヤニヤした気持ちだった。ところがどうだ。僕が宿題をしてきたのを見た先生の最初の一言はこうだ。
「こら、上田!誰の宿題を写したんだ!」
僕が心底ガッカリしたのは言うまでもない。その時、僕は「二度と宿題はしない」と誓った。まぁ、これは元々宿題をしていない僕が悪いのだけど、大人の身勝手な決めつけは時に子供の心を傷つけるという例だ。
勉強嫌いな秀美だが、最終的には進学をし勉強することを決める。秀美と勉強ができない同盟を結んだ気でいた僕はこのシーンにガッカリした。「勉強よりも大切なものがいっぱいある」と主張していた秀美が結局、勉強することを選んだのだ。僕は秀美に裏切られた気持ちだった。
でも、秀美が勉強をすることを決めたのは、水商売につくために目を整形までした幼馴染の真理のためでもある。きっと秀美は「勉強よりも大切なもの」を守るために、勉強をすることを選んだのだろう。なんだ、秀美はかっこいい男じゃないか。
さて、秀美は勉強することを選んだが、僕はどうだろう。僕は野球選手になることが夢だ。そのためにもまずは甲子園に出場する必要があると思う。そして、甲子園に出場するためには野球が強い高校に進学しなければならない。
残念ながら、僕が目指している高校は野球の特待や推薦がない。となると、自力で高校受験に受かるしかない。そうなるためにはある程度の偏差値が必要だ。今の僕には程遠い。他の高校に特待や推薦で入るという手もあるが、やはり僕は第一志望の高校で野球をやりたい。
だったらどうするか。答えは一つだ。勉強するしかない。
秀美が「勉強よりも大切なもの」のために勉強することを選んだように、僕も「勉強よりも大切な野球」のために勉強することを選んだ。だから僕は現在、毎日家に帰り勉強をしている。最初は熱でもあるんじゃないのとか、どうせ勉強なんて3日も続かないだろうとか言われていた僕だったが、勉強は未だに継続している。そのかいあってか、この前の期末テストでは前回よりも平均点を30点もあげた。もう少し頑張れば第一志望校にも手が届きそうだ。いや、絶対に届いてみせる。プロ野球選手になるために。
今の僕に「どうせ上田が勉強なんて続かないだろう」という大人はいない。宿題をしても「誰のを写したんだ」と怒る大人もいない。確かに周りの偏見で性格は左右される。でも、自分の行動しだいで「周りの偏見」も変えることができるのだ。
きっとこれから僕は周りの決めつけや偏見に打ちのめされそうになることもあるだろう。でも、そんなことがあっても僕は僕らしく、僕の信念を貫き通す行動がしたい。なぜなら、自分の行動しだいで周りの考えを変えることができるからだ。
僕は勉強ができない。でも、勉強よりも大切な「自分の信念を貫きとおすこと」は知っているのだ。
このように「勉強よりも大切なこと」を考えて、書いてみるのも良いですね。
*コピペ、パクリ、丸写し、無断転載は禁止ですよ。参考にする程度にしましょう。
ぼくは勉強ができないの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
中学生・高校生なら誰でも勉強で悩んだことがありますよね。
「勉強に関するエピソード」を書いてみるのも良いですし、「なぜ勉強をしないといけないのか?」「勉強よりも大切なものはあるのか?」等について自分の意見を書いてみるのもオススメですよ。
頑張ってくださいね。
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