天国までの49日間 読書感想文の書き方と例文。中学生・高校生向け

天国までの49日間 読書感想文の書き方と例文 中学生向け例文(原稿用紙5枚)

この記事では「天国までの49日間(著者:櫻井千姫)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。

また、一緒に「天国までの49日間の読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。

 

教師 高評価

「天国までの49日間」はテーマがはっきりしているので、読書感想文も書きやすいですよ♪

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天国までの49日間の登場人物

折原 安音

14歳の中学生。学校のクラスメイトから受けたいじめを苦に、自殺する。

教室の背後霊となった彼女は、クラスメイトに起こる事故を見ているうちに、いのちの正体に気づき、ひとつの答えを出す。

 

榊 洋人

安音の同級生で、強い霊感を持っている。

安音が霊となった後、自分の家に住み着くよう提案し、共同生活をはじめる。

 

天使

死を選び魂となった安音に、49日の間に天国or地獄行きを選択させる。

 

天国までの49日間のあらすじ(簡単な話の内容)

中学2年の14歳・折原安音は、クラスメイトからのいじめを苦に自殺する。

死んでから目覚めると、彼女の前に天使が現れた。

天使は安音に「天国に行くか地獄に行くか、49日間で決めろ」と告げる。

話を聞いた彼女は、背後霊となって教室を見守りながら、霊感が強い同級生・榊洋人の家に住み着くことに。

 

しかし彼女が見守り始めると、安音をいじめていたクラスメイト達に、立て続けに事故が起こる。

そんな事態を目の当たりにした安音が、死を選択したことに対して、ある答えを見つける。

彼女が気づいた“いのち”の意味とは?いじめは、どうして起こるのか?

 

いじめ、友情、中学生。

3つのキーワードが巻き起こす命の物語。

小説大賞受賞作品、ついに登場!

 

本のテーマ(主題・キーワード)

・青春、友情

・いじめ、自殺

・生と死、命の大切さ

 

読書感想文の書き方やコツ

中学生といじめという、今起きている人権問題をリアルに描いている。

差別、暴力、そして道徳など、私たち大人でもつい忘れがちになってしまう倫理を書く。

永遠のテーマを描いたファンタジー小説なので、中学生の視点も入れて書くようにする。

 

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読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)

題名(タイトル):いじめが示す「生きる意味」

 

「いじめは、どうして起こるのか?」私はこの疑問を10年以上考えてきたが、未だに答えが見つからない状況にいる。

昭和から令和の今まで、いわゆる学園ものドラマというカテゴリーではいじめを扱うものが多かったが、ドラマでは描かれていない部分も多いと思う。昭和世代は悪口や暴力からはじまり、そして現代ではインターネットやSNSなどの文章によるネットいじめという、私たちが普段使っている携帯電話やパソコンまで戦場と化し、その苦しみから逃れたくて誰かが死を選んでしまう。なぜいじめは起こってしまうのか?ここからは、いじめが示すいのちの価値を言ってみようと思う。

 

今の日本人の自殺者は年間3万人を切る割合で、1日に80人が亡くなっている計算だ。特に10代の死因第1位が突出して自殺なのだ。中高生や社会人になると、人間関係も複雑になるし、やらなければいけないことも自然と増えてくる。進路への不安、家族との関係、いじめの複雑さ、また仕事でのプレッシャーが主な原因となり、死を選んでしまう人たちが今でも絶えない状況なのだ。今こうして書いている瞬間にも、人間1人の人生が終わってしまっているかもしれない。では、ひとはなぜいじめをしてしまうのか?

LINEやTwitterなどのSNSを私たちが簡単に使いこなすようになって以降、会社の上司や部下などの仕事の話から、また自らインフルエンサーとなって、コンテンツの魅力や情報提供が気軽にできるようになった反面、普段は心の奥底に秘める本音をぶちまけられるようになった。対面ではとても言えないようなことでも言えてしまう。「本音をぶちまける」。ここが、ネットいじめの発端だろう。

インターネットによるいじめは、最初はただの悪口や誹謗中傷から始まるものの、エスカレートすると、自宅、住所、そして名前などの個人情報が自分は意図せずとも、所属するグループの第3者が単なる出来心で拡散してしまうこともある。

その結果、ストーカーや傷害などの犯罪につながる可能性も十分考えられる。ただ普通の学生やサラリーマンが、インターネットが作り上げた架空の関係をより濃いものにしたいがために、恋心を抱く少女や年下の女性を尾行するストーカーに代表される犯罪に手を出してしまう、なんてことはありふれて起こるようになった。インターネットに書き込まれた情報は、所属するコミュニティ内の人間のみならず、地球中の人間が衆人監視をしている状況下であることを、私たちは深く自覚するべきなのではないだろうか。

 

私自身も、小学校3年から中学校2年までの6年間いじめられていた。「キモい」、「死ね」などの悪口を直接言われて、1人の親友からも喧嘩別れで無視されてしまい、結果、部活を辞めざるを得なくなったりと、なかなかシビアな青春時代を生きてきた。その時は、気持ちをコントロールすることができず、カッターナイフを取り出しリストカットに走ったり、家具に当って壊してしまったりと、自分の身体しか発散する場所が無かったのだ。あの頃の私は、周りが全く見えておらずとにかく下を向いているだけのネガティブ人間だった。

この経験から言えるのは、いじめられた気持ちが分かるのはその経験がある人間だけだ。いじめる側は、からかいや遊びという軽い気持ちでしていたと思っていても、される側には命を脅かされるほどの恐怖や危険を被っている。その重さや辛い思いは、言葉では説明がつかない。

この本にも、志保という親友が主人公の折音をいじめるシーンが出てくるが、これこそ被害者にとって一番ショッキングな事態だろう。幸い私には、友達と断言できる人間が周りにはいなかったため、そんなことはなかったが。

 

この本から学べる事は2つある。「自殺してしまったら、あなたは自分が抱えた思いや過去をすべて葬ってしまう。それを伝える人たちに会えなくなる。ひとりの命が消えることは、本人よりも周りの人間たちに『助けられなかった後悔』という深い傷を負わせてしまう。だから、消えたいほどつらいなら、自分で居場所を作ってみな」という心温かいメッセージと、「いじめられたという辛く暗い過去は、必ず自分の人生で糧になる」という確信づかせる強い思いだった。

 

教師 高評価

こんな風に「過去の経験」を感想文内にいれられると良いですね。

*パクり、丸写し、無断転載等はNGですよ。

天国までの49日間の読書感想文まとめ

いかがだったでしょうか?

「天国までの49日間」はいじめや命の大切さがテーマの作品。

いじめは「いじめる側、いじめられる側、傍観者側」で何かしら関わったことがあると思います。

その時の経験を素直に書いてみると書きやすいと思います。

頑張ってくださいね。

 

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