この記事では「ガラスのうさぎ(著者:高木敏子)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「ガラスのうさぎの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
ガラスのうさぎは「戦争+家族愛」を扱った作品。大人が読んでもじ~んと感動するものがあります。戦争ものではありますが、読みやすいので小学生高学年~中学生にもおすすめです!
ガラスのうさぎの登場人物
敏子:小学校(国民学校)高学年。しっかり者として病弱な母を支えていた。
父:東京の下町でガラス工場を営んでいた。敏子にガラスのうさぎを作ってくれた。
母:優しいお母さん。東京大空襲で妹らと共に行方不明になった
ガラスのうさぎのあらすじ(簡単な話の内容)
太平洋戦争末期、東京の下町に暮らしていた小学生敏子は、ガラス工場を営む父が作ってくれるガラスのうさぎが好きな、普通の女の子でした。
兄二人は出征し、自分は学童疎開で家を離れていた3月10日、東京大空襲が起こります。
家は焼けて、母と妹らも行方が知れず、そして間もなく父も、敏子と二人で疎開するために乗っていた列車が米軍の機銃掃射によって攻撃された時に、敏子の目の前で亡くなってしまったのです。
一人ぼっちになってしまった敏子の手に残されたのは、空襲による業火で溶けてしまったガラスのうさぎ。
戦争が終わり、やっと兄が戻ってきても、敏子の暮らしは落ち着かず寂しい思いが続きました。
これは、あの時代に生きた子供が自ら綴った戦争体験記の中でももっととも優れた作品として今に伝えられているのです。
ガラスのうさぎは映画化もされています。小説が苦手な人はこちらから見るのもオススメなのですが、プレミアム価格がついて高額になっています><
本のテーマ(主題・キーワード)
・戦争と平和、東京大空襲
・命の大切さ
・家族愛
・ノンフィクション
読書感想文の書き方やコツ
時代背景と、敏子が住んでいた下町や疎開した場所などを頭に入れながら読むと、彼女自身の苦労がどれほどのものだったか、ということが伝わってきます。
また、映像作品もありますので、原作を読みながらそちらを参照すると、より一層リアルに疑似体験できる気がしました。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):ガラスのうさぎが映すもの
初めてこの本を手に取ったのは、まさに敏子と同い年くらいの頃でした。敏子は、戦争で兄が家を離れていることや、父の経営する工場が軍需物資を請け負うようになったことで、自分たちの暮らしがどんどん戦時下に押しやられていることを実感していました。食べるものにも事欠く日々の中で、それでも楽しいことを探して工夫するなど、へこたれない元気な女の子だったのです。
しかし、ある日、下着の配給が無いからと、兄の古いシャツを着なければならなくなったとき、敏子は精一杯の工夫で、胸に花の刺繍をしたのです。女の子なら当然と思うようなその行為が、先生に見とがめられてしまいました。
「小国民としての自覚が足りない」のだそうです。ほどけ、と言われても、今のようによく切れるハサミもカッターもありません。泣きながら、その部分を切り取るのが精いっぱいだった敏子。お腹を空かせることもつらいでしょうが、私にとっては、ちいさい女の子にそんな思いをさせるなんて、戦争はろくなもんじゃない、と強烈に印象に残ったシーンでした。
本土への空襲が始まり、東京の子供たちはどんどん地方に疎開させられていったころ、3月10日の深夜に今でも語り告がれる東京大空襲が起こったのです。敏子の家はもっとも被害が大きかった東京の下町にありました。
しかし、今のようにテレビがあるわけもなく、ラジオも限られた人たちしか聞けなかった時代です。疎開先にいた敏子のもとに父がやってきました。そして、母と幼い妹たちがみつからないのだというのです。家の跡に残っていたのは耐火金庫の中の書類と、母のお茶碗のかけら、そして熱で溶けて歪んでしまったガラスのうさぎです。これこそが、敏子が経験した戦争の哀しい象徴になってしまったのです。
敏子が生まれ育ったのは、両国の辺りのようです。敏子がお父さんと一緒に行ったことがある国技館が出てきます。「この3月10日ころになると、昔はもっと東京大空襲のドキュメンタリーとかドラマを放送していたんだけど、だんだん減ってきちゃったね」と家族が話していました。75年前に、東京が焼け野原になった、というのは全く想像ができず、眠れないほどの衝撃を受けたのです。
そして、敏子はさらに哀しい出来事に襲われます。東京から共に疎開先に戻ろうとしていたお父さんが、米軍の戦闘機による機銃掃射で、目の前で三発の弾を受けて亡くなってしまったのです。その頃、日本の海軍は連合艦隊が壊滅し、防空体制もガタガタで、米軍機が街の上を飛び、一般市民を狙う、そんな攻撃がどんどん増えていたというのです。
苦労続きの敏子の身に「これでもか!」と降りかかる出来事に、小学生のころの私は太刀打ちできず、何度も途中で挫折したのが、この辺りです。ただ、一つ、敏子にとって大きな救いがありました。お父さんの遺体を火葬するのに、自分でマキを集めなければならず、途方に暮れていた時。特別に親しくもなかった同級生のお父さんが、マキをかき集めてくれたのです。
以前、その子がいじめられていた時に敏子が助けたことに対するお礼だという話ですが、物資の全てが不足していた時期に、それはとても大変なことだったはずです。無事にお弔いを済ませた時、残されたお骨の中に、金属の弾が紛れているのを敏子は見つけました。それがもう一つの、家族の形見になってしまったのです。
戦争が終わり、兄たちが無事に復員して、しかし、焼け野原に家と工場を再建するまでは、と親戚の家に預けられたり、と敏子の苦労は続いていました。しかし、きっとその時代を同じように生き抜いてきた、敏子と同じような子供たちは、数えきれないくらいいたはずです。
彼女の傍らにいつもあり続けたのは、溶けてゆがんでしまったガラスのうさぎです。まだご存命で白髪のおばあちゃまになった作者・高木敏子さんの手元に、今もそれは残されているのでしょうか。
可愛かったうさぎ。でも溶けてゆがんでしまったうさぎ。きらきらと光るガラスに、今の日本はどんなふうに映っているのでしょう。忘れてはいけないことが沢山あります。他人ごとにしてはいけないのだ、と表紙の絵の、もんぺ姿の敏子と、その手に抱かれているガラスのうさぎを見て私は思いました。
ちょっとあらすじ部分が多すぎますね。自分の体験や考えをもっと入れるといいかなぁと思います。
*コピペ、無断転載、パクリ、丸写しはNGですよ。自分で頑張って考えましょうね。
ガラスのうさぎの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
ガラスのうさぎは戦争ものになりますので、比較的書きやすいと思います。
また、家族愛について書いてみるのもオススメですよ。
頑張ってくださいね。
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