この記事では「走れメロス(著者:太宰治)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「走れメロスの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
誰もが知っている走れメロス。
解釈が難しように感じますが、実はとてもシンプルなストーリー。
コツを掴めば読書感想文は簡単に書けてしまいますよ♪
走れメロスの登場人物
メロス:物語の主人公。羊飼いをしており正義感の強い青年。
セリヌンティウス:メロスの親友。シラクサに住み石工を仕事としている。
ディオニス:シラクサの王様。疑心暗鬼になり人々を処刑している。
妹:メロスの妹。結婚を控えている。
走れメロスのあらすじ
羊飼いのメロスは、妹の結婚式準備のためシラクサの町を訪れます。
しかし、町はひどく落ち込んでいるように見えたため何があったのか住人たちに聞いたところ、王様が人間不信のために人々を処刑しているということを知ります。
正義感の強いメロスは王を暗殺しようと城に乗り込みますが、捕まってしまい、王の目の前で人間を信じることの大切さを説こうとします。
しかし、王はなかなか信じてくれずメロスは処刑されることに。
ですが、メロスは妹の結婚式にはどうしても出たいと懇願し、代わりに友人であるセリヌンティウスを人質にすることを提案しました。
王は、処刑のためにメロスが戻ってくるわけがない、やはり人は信じれないということを知らしめるためにセリヌンティウスを処刑してやろうと目論みメロスの頼みを聞きます。
メロスは急いで村へ帰り、妹の結婚式を執り行い、そしてまた処刑されにセリヌンティウスの待つ城へ急ぎます。
ですが、途中で様々な弊害が立ちはだかり戻れないかもしれないという思いがメロスの頭を過ります。
しかし、約束を果たすため力を振り絞って何とか城に戻るメロス。
セリヌンティウスが今まさに処刑されようとするぎりぎりのところに間に合い、無事約束を果たします。
王はこの二人の友情と信じあう姿に感銘を受け、2人を釈放し町には平和が戻りました。
テーマ
・友情
・信じる心
・最後までやりぬく強さ
走れメロスの読書感想文の書き方
・友達を信じられなかったことや、疑ってしまった経験などがある場合それらを踏まえると書きやすい
・人を信じることの大切さを書く
・友達に信じてもらえて嬉しかったことや、疑われて悲しかったことなどの経験があったら具体的に書いていく
走れメロスの読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名:信じることの大切さ
人を信じることはとても難しいことだと思います。私には友達がいますが、一度も彼女たちを疑ったことがないかと言われればそれは嘘になってしまいます。もしかして私の悪口を言っているのではないか、仲間に誘われていないのではないかと考えてしまったこともあるからです。
最近は所属している吹奏楽部の部活の中でうまく練習がまとまらず、険悪な雰囲気になることもありました。そんなときによく、影でみんなで私の悪口を言っていそうだなと思ってしまうことがあります。
私は部長をやっているので、みんなの意見を公平に聞いて取りまとめていく必要があります。だから、友達の言っている意見に従えないときもあるし、それは違うと思うよと言わなくてはならないときもあります。そんなときがとても辛く、本当なら一番に意見を聞いてあげたいのにと思ってしまうこともあるのです。
だから、セリヌンティウスが人質にされて、もうメロスは戻ってこないのではないか、自分を見捨てて逃げてしまったのではないか、と疑ってしまったという気持ちはよく分かりました。どれだけ仲のよい友達だったとしても、少しも疑わず信用することなんてとても難しいことだと思うからです。
でも、メロスはちゃんと戻ってきてくれました。メロスは自分の弱い心に打ち勝ったのだと思います。本当なら、妹の結婚後も側にいて支えてあげたかっただろうし、生きて幸せな生活をずっと送っていきたかっただろうと思います。
でも、それはセリヌンティウスを裏切るということです。自分を信じてくれた友達を裏切って、それで幸せになるなんていう選択肢はメロスにはなかったのだろうと思います。
自分の心に嘘をつくということは、生きていくうえで辛いことです。一度嘘をついてしまえば、それが癖になるかもしれないし、癖になったら習慣化してしまって、人生そのものがごまかしや裏切り、嘘の連続になってしまうかもしれません。
だから私も、部活で言いにくいことがあっても、それを心の中にしまい込んでいてはいけないなと思いました。友達だから指摘しないのではなく、友達だからこそ信用して本音を言おう、自分が嫌がられても悪いところは指摘しよう、と思ったのです。
この前の練習中も、友達のやり方を指摘しなくてはならないなと思う場面がありました。先生とも話し合って、どうやっていけば効率よくパート練習をしていけるかということを相談していたばかりだったので、勇気を出して友達にやり方の提案をしてみました。きっと嫌な思いをするだろうなと思ってなかなか顔を見れませんでしたが、友達の返答は意外なものでした。
「そういうやり方、思いつかなかったよ、教えてくれてありがとう。」
と言ってくれたのです。私はこの言葉を聞いたとき、友達に嫌われてしまうと勝手に思い込んでいたことや、相手を悪者にしようとしていたことに気付き少し恥ずかしくなりました。相手を信用していなかったから、なかなか言うことができなかったんだと思ったのです。
でも、友達は部活が終わったらいつも通り一緒に帰ってくれました。「さっきの言い方は酷いよ。」とか「えらそうにしないでよ。」なんていったことは一言も言われませんでした。もちろん友達同士で私の悪口を言うこともありませんでした。
私がくよくよしてなかなか指摘ができなかったのは、相手を信用していなかったからです。自分がどう思われるかばかり気にしていたので、そんなこと気にするのではなく、相手のために言うべきなんだと気づきました。
走れメロスを読んでから、部長としての心構えを強く持てるようになった気がします。部活をまとめていくのは大変なことですが、まずはメンバーを信用することが一番大切なのだと思いました。
これから三年生は最後のコンクールが待っています。信じる気持ちで一致団結して、最高の演奏をしていきたいと思いました。走れメロスから学んだ信じることの大切さ、これからも迷った時や立ち止まった時は振り返っていきたいです。
このように「部活などの自分の経験」と結びつけて書くと良い感想文になりますよ。
*コピペ、丸写し、パクリはだめですよ。あくまで参考程度に読んでくださいね。
走れメロスの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
走れメロスは「信じる心」を題材にすると感想文も書きやすいですよ。
友達や家族、先生、監督等を疑った経験は誰でもあるはず。
その経験を元に書くと簡単に書けますよ。
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コメント
ほとんど部活の感想なんですね笑
とても参考になりました。ありがとうございました( ;´꒳`;)