この記事では「西の魔女が死んだ(著者:梨木香歩)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「西の魔女が死んだの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
「西の魔女が死んだ」は毎年「読書感想文にオススメな本ランキング」にランクインする有名作品。
テーマも中学生・高校生が共感しやすいものなので、感想文も書きやすいですよ。
2008年には実写映画化されている良作ですよ♪
西の魔女が死んだの登場人物
・まい(主人公):中学校にてクラスから孤立してしまう。イギリス人と日本人のクオーター。
・おばあちゃん:母方の祖母。不登校になったまいを励まし勇気づける。
・ママ:まいの母。日本人とイギリス人のハーフ。
・パパ:まいの父。単身赴任中。
・ゲンジさん:近所に住むおじさん。まいにきつく当たることがあり、それがまいとおばあちゃんの間に亀裂を生むことになる。
西の魔女が死んだのあらすじ(簡単な話の内容)
中学に入学したころ不登校になった主人公のまいは、おばあちゃんのある家で2人で暮らしていたことがありました。
自らを魔女と呼ぶおばあちゃんはとてもユニークで、まいにも魔女になるための修行を施します。
おばあちゃんの家での生活は、規則正しい毎日を送ったり、自然と触れ合ったり、自分だけのとっておきの場所をつくったりと楽しいものでした。
ですが、まいはおばあちゃんの知り合いのゲンジさんには嫌悪感を感じてしまい上手く付き合うことができません。
ある日、まいのとっておきの場所がゲンジさんに耕されてしまい、まいはひどく怒ります。
それを見たおばあちゃんはまいを叩いてしまい、結局2人はまた離れて暮らすことになるのでした。
それから2年後、おばあちゃんが亡くなったという連絡を受け、まいは家を訪れます。
そこで、おばあちゃんと過ごした日々を思い出し、改めて大きな愛を感じるまいなのでした。
「西の魔女が死んだ」は映画化もされているから、本が苦手な人はDVDを見るのも良いかも♪
本のテーマ(主題・キーワード)
・いじめ
・青春
・家族愛(祖父母の愛)
読書感想文の書き方やコツ
・学校に馴染めないという経験がある場合は、その部分に絞って書くと書きやすい。
・祖父母との思い出が多い場合は自分の感情と照らし合わせながら書く。
・自分が周りとは違うという違和感を持っている人は、その気持ちを素直に感想文に書いていく。
「学校に行きたくない」とか、「祖父母との楽しいor悲しい思い出」は誰にでもあるもの。自分の経験を交えながら書くと書いやすいですよ♪
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):自分で決めて道を進むということ
中学校に入ってすぐ、クラスにうまく馴染めなかった私にとって、まいの気持ちはとても共感できるものばかりでした。
クラスのみんなが話す話題についていけなかったり、みんなと一緒に自然に笑えなかったり。自分で話しかけるのも変に思われそうで怖くて。でも、クラスで一人で過ごすのも嫌で。誰か話しかけてくれたらいいのに、どうしてうまくできないんだろうと悩んでしまったこともあります。
今は、親友もできて楽しい毎日を送っていますが、わたしももしかしたらまいのように学校に通うのが嫌になってしまったかもしれないなと思いました。
まいのおばあちゃんは、自分のことを魔女と呼ぶ変わった人です。でも、まいのことを叱ったり罵ったりせず、ありのままを受け入れてくれる優しいおばあちゃんです。そして自分で物事を決めるということの大切さを教えてくれる人でした。
私たちは、周りにいろいろなことを決めてもらった方が楽なことが多いと思います。その分悩まずに済むし、失敗してしまったときも誰かのせいにすることができるからです。
でも、自分で物事を決めることをしないと自分自身の成長は望めないのだと気づきました。自分で選んでその道を歩んでいく勇気がないと、人生はつまらないものになってしまうと思うのです。
私がクラスに馴染めなかったときのことを思い返してみると、どこか他人任せな部分があったなと感じました。
「今日は誰か話しかけてくれるだろうか。」「グループに入れてくれるだろうか。」「教室を移動したりトイレに行く時に誰か誘ってくれないだろうか」など、声をかけられることを待っていただけだったのです。
でも、そんな状態では自分はいつまでたっても変わりません。
今親友ができたのも、私からバレーの部活動中に声をかけたからだということを思い出しました。きっかけは一緒に練習をしようという些細なことだったのですが、勇気をもって話しかけたことでお互いの趣味が一緒だったり、帰る方向が一緒だったりすることが分かりました。
もし自分で考えて行動せず、今までと同じように相手からのアクションを待っていただけだったら、私は今も変わらず一人のままだったかもしれません。そう思うととても怖いです。
まいも最初は、問題に対して逃げる傾向があって、考え方も消極的な部分が多かったように思います。だから、私は物語を読んでいる中でまいと自分が同じ人間であるかのように感じていました。
まいが成長していくと、自分まで成長したような気持になって嬉しかったです。
物語であった、規則正しい生活を送るということも実際私は実行してみました。それまでは休みの日は遅くまでダラダラしてしまうことが多かったのですが、思い切って布団から出て、家の中の掃除をしたり、近所を散歩してみたりするようになりました。
そうすることで、家族との会話も増えたし、季節の移り変わりや風の暖かさなどを感じることができるようになったのです。規則正しい生活は大切というのは頭ではわかっていましたが、実際行動に移してみるとどうして大切なのかが体で実感できるようになりました。
健康な毎日を送れるようになると、心も明るくなっていくのが分かります。それまでクヨクヨ悩みがちだった性格も、少しずつですが前向きになってきたかなと最近は思うのです。
これらを自然な形で教えてくれるまいのおばあちゃんは、まさに「魔女」だと思います。
それも、世界一やさしい魔女です。
魔女というと怖くて不気味なイメージがありますが、まいのおばあちゃんは違います。自ら魔女になることを選んだ、強くて優しい、勇敢な女性なのだと思いました。
まいのおばあちゃんは亡くなってしまいましたが、魂は永遠に続くものです。だから寂しいとか悲しいとかいう気持ちにだけ支配されるのではなく、強さや優しさをもってまいはこれからも生きていくのだろうと思います。
そしてそんなまいのような人生を、私もこれから送って行けたらと感じました。この本と出会って、自分で決め、自分で積極的に行動することの大切さ、強さを学べました。まいやおばあちゃんのように、優しく強くたくましい人間であり続けたいと思います。
この感想文は自分がクラスに馴染めなかった経験を元に書いていて、とても良いですね♪
*コピペ、無断転載、パクリ、丸写しなどはダメですよ。あくまで参考程度にしましょう。
西の魔女が死んだの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
西の魔女は中学生が共感しやすいテーマが詰め込まれた良書です。
きっとあなたも共感できるエピソードがあるはず。その共感に「過去の経験」を絡めて書くと書きやすいですよ♪
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