この記事では「星の王子さま(著者:サン=テグジュペリ)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「星の王子さまの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
星の王子さまは世界中で愛される本。一度は読みたい作品です!
星の王子さまの登場人物
ぼく:飛行機の操縦士。サハラ砂漠に不時着して王子さまと出会う。
王子さま:小さな惑星に住む王子さま。地球を旅しに来ている。
バラ:王子さまの友達。とても美しがられ大切にされていた。
キツネ:地球にて王子さまと出会う。王子さまに仲良くなることの意味を教えてくれる。
星の王子さまのあらすじ(簡単な話の内容)
サハラ砂漠に不時着してしまった操縦士のぼく。
不安な夜を過ごした翌日、一人の男の子と出会います。
その子は、とある小さな惑星からやってきた王子さまであるということを知り、ぼくは王子さまから色々な話を聞くという物語です。
王子さまには、大切にしている一輪のバラの花がありましたが、些細なことをきっかけにバラの花とけんかをしてしまいます。
そこから他の星の世界を見に行こうという決断をし、王子さまの旅は始まりました。
王子さまは6つの星を巡り、一風変わった人たちと出会っていくのですが、7番目には地球を訪れることになります。
そこで、たくさんのバラの花が咲いていることを知り、王子さまは自分の大切にしていたものはありふれたものだったのだということにショックを受けてしまいました。
そんなときに、ある一匹のキツネが現れ、王子さまを慰めてくれ、お互いに心を交わすようになっていきます。
ですが、王子さまは別れのときが辛くなってしまい、また悲しみの渦の中に入ってしまいます。
そのときキツネから「仲良くなったことは無駄じゃない」「大切なことは目に見えない」ということを教えられ、王子さまはまた前に進む勇気を取り戻すのです。
こんな話を王子さまから聞きながら、飛行機を直していたぼく。
飛行機はついに直り、王子さまも地球から惑星に帰るときが訪れます。
飛行機が直った翌日、王子さまはもう側にはいなかったのですが、ぼくは見上げる星の中の一つに王子さまがいると思うと心が穏やかになるような気持ちになっていくのでした。
星の王子さまは「物語の続き」がアニメーション映画化されています。本が苦手な人は先にこちらを見ると読みやすくなりますよ♪
本のテーマ(主題・キーワード)
・哲学
・友情、友達
・大切なもの
読書感想文の書き方やコツ
・哲学的な物語なので、難しくなりすぎないように登場人物の中で誰に共感できたかを書いていく
・友達と仲良くなるために頑張ったこと、苦労したこと、恥ずかしい思いをしたことなどの経験を踏まえて感想文を書く
・キツネの言葉が物語の鍵なので、引用しつつ自分の具体例を交えて書く
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):目に見えるもの以外も大切に思えるように
私は友達をつくるのが苦手です。「いきなり話しかけてびっくりされたらどうしよう。変に思われないかな。」と考えてしまい、なかなか自分から話しかける勇気を持つことができません。でも、星の王子さまを読んで仲良くなることの意味や、目に見えているものだけが全てではないということが分かるようになりました。
私はすぐに、「あの子は冷たそうだな。」とか「あんな明るい子が私と友達になってくれるわけがない。」とか、「あの子と自分は釣り合わないんじゃないかな。」とか億劫な気持ちになってしまうことが多かったです。
でも、それは私が目に見えたことから勝手に想像していることだと気づきました。実際、「あの子は冷たそうだな。」と感じていた女の子に勇気を出して話し掛けてみると、気さくで楽しい子で仲良しになった経験もあります。
「あんな明るい子が友達になってくれるわけがない。あの子と私は釣り合わない」と思っていた子は、その子の方から話しかけてくれて、今では親友です。過去の私は実際に話してもいないのに、「○○のようだろう。」と決めつけて話すチャンスを逃していたのです。それはとてももったいないことでした。
王子さまが地球でキツネと出会ったときに「大切なものは、目に見えない」という言葉をかけてもらっています。私はこの物語の中で、この言葉が一番好きです。
目に見えるものだけが全てじゃないと思えることで、周りの可能性に気付くことができるし、自分の中でも自分の知らない一面があるのではないかと思えるからです。つまり、私が毎日見ていることは物事のほんの一部であり、そこからすべてを判断することは何の意味もないことだと気づけるようになりました。
王子さまはキツネと別れるときに、「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」という言葉を言っています。これは私も共感できる部分がありました。
小学校の卒業式のときに、友達と離れ離れになるのがとても辛く悲しかったからです。一緒の中学に行く友達もいましたが、別の中学に行く友達もいました。そして、私の親友は別の中学でした。彼女とはたくさんの楽しい思い出もあったのだけれど、中学校に行ってからは一緒に登校したり、授業を受けたりしないんだと思うと悲しくて涙が溢れました。
でも、キツネは「黄色く色づく麦畑を見て、王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなった事は決して無駄なこと、悪い事ではなかった」と答えています。仲良くなったからこそ、別れが悲しいのではなく、仲良くなったからこそ、王子さまの髪に似ている黄金の麦畑を見て思い出を楽しむことができる、そういう心に温かさを感じられるときをこれから持てるようになると、キツネは教えてくれたのだと思います。
私も、小学校のときに通っていた通学路や、遊んだ公園、友達と一緒に歌った歌、やり取りした手紙など、思い出すと楽しいことがたくさんあったということに気付きました。だからこそ、「仲良くなった事は決して無駄なこと、悪いことではなかった」という言葉が胸に響いたのだと思います。
それまでただ仲良くなった友達と別れて悲しいという思いでいっぱいになっていましたが、物事には違う面もある、見方によってプラスにもマイナスにも変えていけるということが分かるようになりました。自分の気持ちですら、見えているものだけが全てではないと思えるようになったのです。
物語は、王子さまは「ぼく」に別れを告げず飛行機が直った翌朝いなくなっているという終わり方でした。別れを告げないのは寂しい気もしましたが、でもきっと「ぼく」は寂しさや悲しさよりも、これから見上げる夜空の中に王子さまの惑星がきっとどこかにあるという温かさを感じるのだろうと思いました。
仲良くなった人、大切な人がいるだけで、見える世界が温かくなることをこの物語から教えてもらったような気がします。これからの中学校生活でも、自分の目に見えるものだけが全てではないということを意識して、偏見や決めつけの気持ちを持たず、より多くの人たちと関わっていけたと思います。
勇気がいることですが、自分の中には自分のまだ知らない力や能力がきっとあるはずです。それらを見つけていくつもりで、心を穏やかにして、いろいろな人たちとの交流を広げていけたらと感じています。
そのためにも、まずは気になる人がいたら話しかけもしないのに「あの子はこんな人だろう。」と決めつけることはぜすに、自分から話しかけるようにしたいです。
こんな風に「友達や大切な人との出会いや別れ」の経験を元に読書感想文を書くと書きやすいですよ。
*コピペ、無断転載、丸写し、パクリはダメですよ。参考にする程度にしましょう。
星の王子さまの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
星の王子さまは「友達との出会いや別れ」の経験があるなら、そちらを題材に感想文を書くと良いですね。
もしくは「目には見えない大切なもの」を考えてみましょう。自分にとっての大切なものは何か、なぜそれが大切なのかを考えて書くのもオススメですよ。
頑張ってくださいね。
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