この記事では「よるのばけもの(著者:住野よる)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「よるのばけものの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
「君の膵臓をたべたい」で有名になった佐野よるさん。彼の作品は独特の世界観があり面白いですよね。
よるのばけものの登場人物
安達:主人公。あっちーと呼ばれている。事なかれ主義だがそんな自分にも辟易としている。よるになると化け物になる。
矢野さつき:クラス全員からいじめを受けている。無視されるにも関わらずいつも笑っていて不気味がられている。
笠井:クラスの中心人物
よるのばけもののあらすじ(簡単な話の内容)
いつからか、そしてどうしてかわからないけど、僕は夜になると化け物になってしまう。
しかも、六つの足を持ち八つの目を持つそしてグロテスクな見た目をした怪物に…。
初めてそうなった時は驚いて暴れまわってしまったけどもう慣れた。
大きい体を器用に動かすと、夜、みんなが寝静まったころに動き出す。
海に行ってみたり…遠くまでいつも当てもなく足を運ぶ。
しかし、この日は行き先が決まっていた。
学校に忘れ物をしたから取りに行こうと決め、学校に侵入することに。
この日が、僕の運命を大きく変えてしまう…!
夜の学校で、しかも怪物の姿でクラスメイトに遭遇してしまうことに…!
彼女がとった行動はまさかの連続!
この密会をきっかけに本当の僕が顔を出す。
思春期真っ只中、中学生の等身大を恐ろしいまでも実直に描いた物語。
勧善懲悪な終わり方をしないのが、またリアルなところですよね。何度読んでも面白いです!
本のテーマ(主題・キーワード)
・いじめ
・青春
読書感想文の書き方やコツ
中学生のリアルを描いたような物語なので、登場人物の誰かには自分が当てはまるのではないでしょうか。
その当てはまる人物について書くのが一番書きやすいと思いますが、あえて離れているキャラクターについて書くのもおもしろいでしょう。
また、「なぜ主人公は夜になるとバケモノになるのか」を考えると書きやすいですよ♪
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):
面白かった。スラスラ読めた。と「よるのばけもの」について書く人は私はあんまり信用できません。どうしてかと言うと、この本で起きていることがあまりにもリアルだったから。
実際に隣のクラスで同じことが起こっています。その子は、とてもかわいくてどこにいても人気者でした。まつげがくるんってしていて目がくりくりで大きくて、髪の毛は生まれつき少し茶色のふわふわした髪質。性格も明るくて憧れでした。
でも、二年生になると派手な子たちに目をつけられて、いつも一人でいることろをよく見るようになりました。私の友達はいじめられてるんだって、かわいそうだよねって言うけど何も助けないし、私も人のことは言えません。クラスも違うしそんなに話したこともないし、仲良くもないその子を助けようとは思わないから。
だから私は「僕」と一緒なのかもしれません。僕は、クラスでどう振る舞うのかわかってる。クラスの中心人物である笠井に絶対に逆らわないし、その場の空気を読むのがとても上手です。
いじめを受けている矢野さんは最初どんな子なんだろう。どうしてそんなことをするんだろう、きっとみんなとちょっと違うだけ。と思っていたけど、違いました。
変なのはみんなの方です。自分の考えとか意見を押し殺し、クラスの意見に従う。一歩も、一ミリもはみ出ないようにみんなに合わせる。矢野さんはそんな面倒くさいことをしないから逆に浮いてしまうのだと思います。
矢野さんは、とても強い子です。私にはそんなことできません。変だと思いながらも合わせたり、そうだよねって興味のない話、聞きたくない愚痴について相槌を打つことがいっぱいあるから、矢野さんのようにはなれないです。
それはさておき、あのクラスで一番頭が良いのは矢野さんだと思います。クラスの子の特徴を分析してる。僕はあんなに空気を読むのは上手いのにわからないんだってびっくりしたけど、きっと表面しか見ていないんだろうなぁって思いました。
僕が怪物の状態でも僕ってわかったし、仲が特別良くなくても一瞬で気づいた。しかも驚いたのは最初だけですぐ慣れるし、軽蔑もしない。大人でも軽蔑しないことは難しいことだと思います。だって目の前にあんな怪物が現れたら誰だってびっくりするし威嚇されると逃げるかやり返すのが妥当です。
優しくていい子なんだろうなぁ。そしてびっくりするくらい大人だから子どもの中学生とは合わないんだと思います。大人になると自由になるよっていうのはそういうことなのかな、と私なりに思っていました。
でも、私も僕と同じように先生がわかっていながら何もしようとしないのは良いとは思えないです。何か方法があるかもしれないし、止めてあげる方法だって大人だから持っているかもしれない。でもそれと同じくらい僕の言うように先生は蚊帳の外に居ていて、生徒たちで輪ができているっていうのは納得しました。
先生は先生で、クラスの偉い人ではないです。勉強が教えてくれたり、私たちより物事をよく知っているから賢いのはわかるけど、クラスのボスは先生ではなくてクラスの中心にいる生徒。だから悪化することを恐れて何もできないのかもしれない。こっそり隠れて矢野さんにケアをする先生のように見守るしかないのかもしれません。先生も辛いのかな。
どうしたらこの世の中からいじめがなくなるんだろう。本当はいじめをしている人たちに「いじめはダメだよ、やめようよ」というのが正しいだと思う。でも、リアルでそんなことを言える人がどれくらいいるだろう。
そんなことを言ったらきっと次は自分がいじめられる。正しいことをして丸く収まるのは漫画の中の世界だけ。だから私もきっと僕と同じように、みんなに笑顔を振りまきながら、自分なりに自分のやりたいことをするんだと思う。
ただ、やっぱり私の友達がいじめを受けるようになったら助けたい。もしそうなったとしたら、いじめている張本人にくってっかかることはできないだろうけど、先生に相談したり、友達に挨拶して一緒に頑張ろうと話しかけるくらいはしたい。下校時は一緒に帰ったり、休日に一緒に遊んだりはしたい。
そうすることで友達は少なくとも一人ではなくなるんだと思う。私ができるちょっとした手助けだ。腹黒いって思われても良い。これが私のやり方だから、そう思います。
いじめの問題は誰でも考えたことがあるはず。いじめについて思うことを書いてみるのも良いですね。
*コピペ、無断転載、パクリ、丸写し等はダメですよ。
よるのばけものの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
「よるのばけもの」はいじめ問題が題材となっています。
いじめに関するエピソードがあれば、そちらを書いてみるのもオススメです。もしくは
- なぜ僕はバケモノになるのか
- 自分が矢野だったら
- もし自分の友だちが矢野のようにいじめられていたら
等を考えると書きやすいと思いますよ♪
頑張ってくださいね。
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