舟を編むの読書感想文の書き方と例文。中学生・高校生向け!

舟を編むの読書感想文の書き方と例文 中学生向け例文(原稿用紙5枚)

この記事では「舟を編む(著者:三浦しをん)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。

また、一緒に「舟を編むの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。

 

先生 高得点

「舟を編む」は2012年本屋大賞を受賞した作品。たくさんの人から支持されていますよ♪

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舟を編むの登場人物

馬締光也(まじめ みつや):玄武書房の辞書編集の仕事をしている。大学院で言語学を学んでいたことから国語辞書「大渡海」の編集に抜擢された。コミュ障で人づきあいが苦手だが、本が大好きで辞書編纂はまさに天職だった。

 

荒木公平:玄武書房で入社以来ずっと辞書編纂をしているベテラン編集部員。定年退職を前に自分の後任として馬締を見出し「大渡海」を任せた。

 

松本朋佑:国語学者で「大渡海」の監修を担当している。長く荒木と一緒に仕事をしており、彼と、彼が見出した馬締を信頼している。

 

舟を編むのあらすじ(簡単な話の内容)

玄武書房という古い出版社で、中型国語辞典『大渡海』を編纂している現場を巡る物語です。

営業部で働きながらもコミュ障っぽく気難しい社員だった馬締光也は、大学院で言語学を学んでいた経歴から、辞書編集部の重鎮編集者・荒木に見いだされて『大渡海』の編纂に関わるようになります。

本を愛し、本にうずもれるようにして暮らしている馬締は言語学という学問に加えてその豊かなセンスと探求心で辞書を作るという一大事業にのめりこんで行きました。

 

日本語は日々変化していく生き物のような言葉だという前提で、『大渡海』は丹念に編纂を進め、気の遠くなるような仕事を積み重ねていきます。

分厚い国語辞典の中には、多くの人の思いや物語が詰まっていたのです。

 

先生 受ける

「舟を編む」は映画化されています。松田龍平にオダギリジョー、出演者も豪華ですし、内容自体も面白いですよ♪小説が苦手な人はDVDを先に見るのもありです!

 

本のテーマ(主題・キーワード)

・仕事、編集者

・国語辞典

・恋愛

読書感想文の書き方やコツ

手近にあるもので良いから、国語辞書を数ページ熟読してみるとか、気になった言葉を探してみると、それまでまるで定型文のようにしか感じなかった辞書の中身がいきいきと踊り出して目の前に現れるような錯覚を感じます。

複数の辞書や、パソコンでも良いから一つの言葉の検索結果を比較してみると、“辞書編集者”のお仕事の難しさを感じられるかもしれません。

その裏側に馬締らのお仕事があったのだと想像すると、これまでとは違った目で辞書の文字が見えてくることでしょう。

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読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)

題名(タイトル):辞書ほど熱い本はない

 

辞書と言えば「重たい」、「難しい」、「つまらない」ものだというイメージで、どちらかというと必要に迫られなければめくらない本でしたが、この物語を読んで、自然と「ごめんなさい!」という気持ちになりました。この一冊に、これほどまでのエネルギーを注いでいる人たちがいるということを知らなかったことに対する懺悔です。辞書の中に書いてあることは、当たり前のことだとばかり思っていたのですが、そこに個性が発生し、その一言を言い表すためにこれほどまでの労力が注がれていたとは!

主人公は朴訥でコミュ障気味の27歳です。大学院まで出て出版社に勤めているのであれば、社会的にはエリートなのかと思ったら、全然イケてない本の虫でした。しかしその言葉に対する執着やセンスを見出されて引き込まれた辞書編纂の世界では、彼はそれまで抱えていた鬱屈を吹き飛ばし、水を得た魚のようにイキイキと働きだすのです。しかし、それは大変な苦労の始まりでした。対象になる言葉があまりにも多すぎて、終わりの見えない大海原に漕ぎ出していくようなものだったからです。

 

そんな真面目過ぎる馬締が、美しい女性に恋をしました。本だらけの馬締の下宿の大家さんの孫娘・香具矢は、板前を目指して修行中だというのです。初めての恋に心が乱れて仕事が手につかない様子の彼に、辞書編纂の監修を務める国語学者の松本は「恋」という言葉を担当させました。

馬締は、その身を削るような思いをかさねて、香具矢への「恋」心をぶつけるように仕事をしようとするのですが、揺れまくる気持ちを伝えようとするあまりに毛筆の恋文を渡したあげく、読めないことに呆れられてしまいました。大切な人に理解してもらえるように「ちゃんと言葉にする」ことの大切さを実感したのです。

馬締は初めて「好きです」と告白しました。そうして自身の体験を通して編み出された「恋【こい】」の語釈は心が震えるような素敵な説明文となって「大渡海」に掲載されることになるのです。

 

ここで、気になって、数冊の辞書をひいてみました。「恋【こい】」という言葉の解釈の違いを読んでみたかったからです。すると「恋【こい】」から「恋愛【れんあい】」に派生し、辞書ごとに少しずつ深さや重さの違う言葉でその切なる気持ちが記されていました。どんな編集者の人が、どんな思いでこの言葉をまとめられたんだろう?と想像すると、クスッと笑ってしまったのです。

これまでは、辞書はただのツールだと思っていましたが、こうしてみると十分に奥深い読み物として楽しめる可能性のあるものなのだということがわかってきました。小説や、ドキュメンタリーとも違う本の中に、これほどまでにドラマが存在しているとはきっと大人の人たちも気づいていないのでしょう。なんだかそれが、とても勿体無いことのように思えてなりません。

 

私たちの世代は、紙の辞書はもうあまり身近なものではなくなっています。電子辞書か、もしくはスマホで直接検索してしまうため、辞書の薄い紙のなめらかなページをめくって言葉を調べる、というのはあまりなじみのある作業ではなくなりつつあります。

しかし「本」として言葉を味わうために読むのであれば、やはり紙の辞書が面白そうだな、と思うようになりました。例えば、「恋【こい】」を調べれば、そこから派生される「恋愛【れんあい】」を始めとして、沢山の熟語や関連語が見開きで目に入るページ一杯に広がっているのです。

ぱらりとその2ページを眺めただけでも、豊かなイマジネーションが膨らむ可能性があります。言葉を知れば、表現方法が膨らみ、自分の思っていることを伝える方法が何倍にも増えます。それはなんと豊かなことか!

 

SNSを始めとして、インターネットを介し言葉を発信する機会は息をするように与えられている私たちの世代ですが、果たしてどこまで言葉を考えて使っているか考えると怖くなるほど軽いものになっています。軽く吐き出すから、正しく伝わらない、意図が歪み、こじれる、それは、とても怖いことです。三浦しをんさんが与えてくれたこの物語は、滑稽さと笑いを含みながらも、これからの世代を生きる日本人にひとつひとつの言葉を大切にして生きることの重みを伝えてくれているように思えました。

教師 高評価

こんな風に改めて国語辞典を読んでみて、感じたことをそのまま書いてみてもいいですね。

*コピペ、無断転載、パクリ、丸写しはNGですよ。感想文は自分で考えて書きましょう!

 

舟を編むの読書感想文まとめ

いかがだったでしょうか?

「舟を編む」は仕事や恋愛の話でもあります。仕事や恋愛について思うことを自由に書いてみてもいいですね。

もしくは国語辞典で好きな言葉を調べて、「どうやってその言葉が作られたのか」を考えてみるのもおもしろいと思います。

頑張ってくださいね。

 

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