部活や塾で忙しい中学生・高校生にとって、読書感想文の宿題は早く終わらせてしまいたいものですよね。
でも、中学生になった途端指定された枚数も増えて、選ぶ本も絵本というわけにはいかないし…と頭を悩ませてしまうこともあるはず。
そこで、「中学生に向けた読書感想文の書き方」についてご紹介していきます。
メンドクサイ読書感想文はササッと終わらせて、夏休みを満喫してしまいましょう!
読書感想文5枚を中学生・高校生が書くときのコツ
枚数は5枚程度
中学生の読書感想文は、だいたい枚数を5枚程度としているところが多いようです。
ということは、文字数にすると2000文字程度ということです。
2000文字と聞くと「とてもじゃないけれど書けない!」と思ってしまうかもしれませんが
- 書き出しで300~500字
- 本文で1200~1500字
- まとめで300~500字
と区切って考えれば案外埋まっていくものです。
特に力を入れたいのは本文の部分なので、ここでのエピソードや実体験をたくさん入れてボリュームを出していきましょう。
印象に残った場面はメモしておく
読書感想文をスムーズに書くためには、読みながらのメモは必須です。
もし自分で買った本であれば、マーカーを引いたり余白に感想を書いたりするのもいいですよ。
本を汚さないようにと思ってしまう人もいるでしょうが、深く読み解くためにはどんどん書き足していってOKです。
その方が後から読んだときも「この場面でこんな風に思っていたんだ。」ということが分かって面白いですよ。
読みながら、自分の感情や新発見したこと、疑問に思ったことなど自由にメモに書いていきましょう。
感想文を書くにあたって、そういったメモを並び替えながら構成を組み立てて行くと本文が充実した仕上がりになります。
自分の体験をたくさん取り入れる
読書感想文を悩まずに書き上げる最大のコツは、本のあらすじよりも自分の体験をたくさん取り入れていくということです。
あらすじを書いて埋めていこうと思うと、「この後の展開ってどうなっていたっけ?」とか「ここの部分をどうまとめて書いて行こう…。」と、ペンが止まってしまうことになりがちです。
でも、自分の体験なら思い出したままに書いていけばいいのでサクサクと進めていきやすいですよね。
体験というと、海外へ出かけたとか、部活で優勝したとか、何か特別なことを書かなくてはならないと思いがちですがそんなことはありません。
日常生活の中で感じたことや、持った疑問、毎日コツコツと続けている些細なことなどを書いていくようにしましょう。
体験を書くときは、格好つけずに素直な表現にした方が印象が良いですよ。
本を読んで学んだことを書く
本を読んで「面白かった」「悲しかった」「同じように感じたことがある」など、様々な感想が出てくると思いますが、中学生ではそこからさらに一歩進んで「学んだこと」についても書いてみましょう。
- 「親は子どものことをこれだけ心配しているものなのだということを知った。」
- 「諦めずに努力し続けることの大切さを、物語を通して改めて学んだ。」
- 「戦争の悲惨さは知っているつもりだったけれど、日々を生きる人たちがこれほど苦しい思いをしていたなんて想像がつかなかった。」
など、本を読んで改めて知ったこと、思ったことなどを書いてみてください。
読む前と後で世界が変わったことを表現できれば、レベルの高い感想文に仕上げることができますよ。
読書感想文の書き方~途中で止まったらここをチェック~
会話文を多く出す
「どうしても枚数が埋まらない…!」という場合は、会話文を多く出していきましょう。
物語の中の会話を引用して書いてもいいのですが、それだとオリジナリティに欠け、全体的にぼんやりとした印象の感想文になってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、友達や先輩、先生、家族との会話を書いていくというものです。
固い文章で書こうとすると進まなくても、会話にすると書きやすくなりますよ。
詳細に思い出せなくても、何となくこんなことを話したなという記憶はあるはず。
それらを書いていけば、面白いほどあっという間に枚数分に到達すると思います。
友達同士で同じ本を読んで感想文を書く
部活や塾で忙しいから、できるだけ早く感想文を片付けたいという人におすすめな方法です。
同じ部や塾に通う友達同士で同じ本を読み、お互いに感想をたくさん出し合いましょう。
そこで話し合ったことをそのまま書いてみると面白みのある感想文に仕上がります。
また、「友達はこのシーンに憤りを感じたと言っていましたが、私はそうは思いませんでした。なぜなら~…」と、意見の違いを書いていくのもおすすめ。
様々な視点に立って考えたことを書いていくことができるので、自分一人で仕上げるよりもバラエティに富んだものになりますよ。
本のレビューを参考にしてみる
自分の感想だけではどうしても先に進まない!
かといって同じ本を読んで話し合える友達もいない!
という場合は、本のレビューを参考にしてみましょう。
ネットでは様々な感想が書かれているのを目にすることができます。
また、点数をつけている人もいるので自分だったら何点をつけるか、どうしてその点数になったかなどを書いていくのもおすすめです。
ただし、ネット上の感想をそのまま書き写すのはNG。
コピペは先生にバレてしまうことが多いので、必ず自分なりの表現に直して書いてくださいね。
中学生におすすめの本
告白 湊かなえ
ラストで大どんでん返しが待っている作品が好きという人には特におすすめ。
飽きることなく、続きが気になってどんどん読み進めていけると思います。
物語には中学生が多く登場するので、自分は誰の立場に似ているか、登場人物たちに声をかけるとしたら何と言いたいかなど、考察しながら書いていくと枚数もすぐに埋まっていくでしょう。
百瀬、こっちを向いて。 中田永一
中学生では、恋愛小説を読んで感想文を書くこともおすすめします。
登場人物たちの爽やかな恋愛事情を読みながら、共感できるところがたくさん見つかると思います。
恋愛の話はいくつになっても盛り上がるもの。
中学生にとってはまだ恥ずかしい感じもするかもしれませんが、10代ならではの初々しい感情を書いてみるのもよいですよ。
火花 又吉直樹
お笑いの頂点を目指す若者たちの様々な感情がうまく表現されている作品です。
楽しそうに見えるお笑いの世界も、実は努力や涙、嫉妬心で溢れているということに気付くはず。
何か夢を追い求めている人や、目指したい将来の職業があるという人にはおすすめの一冊です。
アンネの日記 アンネ・フランク
第二次世界大戦中、たくましく自分の考えをしっかりと持ち生きた少女アンネの日記。
中学生ならではの悩みや、親との関係、恋のことなどが綴られています。
苦しい環境の中でも希望を捨てず、懸命に生きたアンネの心の中が見事に表現された一冊。日々を丁寧に生きていくということ、そういった毎日を脅かす戦争の悲惨さについて考えていくことができます。
君たちはどう生きるか 吉野源三郎
本がどうしても苦手!という人にぜひおすすめしたい一冊。
マンガ版が出ているので、こちらを読んで書いてみましょう。
日常の中で感じる疑問や、生じる問題点など近いところから考えていくことができるので感想文を書くにはぴったりです。
この本を読むことで、深く考えていく人生に一歩近づけますよ。
まとめ
中学生の読書感想文の書き方についてご紹介しました。
小学生のときより枚数が格段に増えるので、なかなか手をつけにくい…と感じてしまう人もいるはず。
ですが、コツを掴んで自分の体験を取り入れながら書いていけば、原稿用紙5枚程度はサクサク埋まっていくものです。
本を読んで発見したこと、学んだこと、自分自身を振り返ったことなど、素直な気持ちで自由に書いてみてくださいね。
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コメント
中1です。参考になりました。ありがとうございます。