この記事では「ぼくらの七日間戦争(著者:宗田理)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「ぼくらの七日間戦争の読書感想文例文(小学校高学年向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
子供時代に誰もが抱く「大人への不信感」に対して挑んでいく作品。本嫌いな子供でも読みやすいです。「ぼくらのシリーズ」を全部読破したくなりますよ(笑)
ぼくらの七日間戦争の登場人物
菊地英治:主人公の中学一年生。友人の相原徹に誘われて一緒に解放区を主導する。
相原徹:「解放区」の発案者。
宇野秀明:あだ名は「シマリス」小さくて臆病、いつもちょこまかと動く。過保護な母親がいる。
谷本聡:機械やパソコンに強く、解放区の外の情報を集めている。
中尾和人:勉強をやっているそぶりを見せないのにトップクラス。
中山ひとみ:家は高級料亭の玉すだれ
堀場久美子:父親はPTA会長だが、反発している。
橋口純子:中華料理屋の長女。兄弟は7人。
瀬川卓三:解放区である工場跡で暮らすホームレス。子供たちの理解者に。
ぼくらの七日間戦争のあらすじ(簡単な話の内容)
明日から夏休みという日に、中学一年生のあるクラスの男子全員が行方不明になります。
親たちが心配する中、子供たちから自分たちは「解放区」を作る、工場跡で子供たちだけの生活をする、とメッセージが届きます。
親や先生は何とかして子供たちを連れ戻そうとしますが、反対にやり込められてしまいます。
解放区に立てこもっているのは男子だけですが、女子の外からの援護によって外で起きている様々な事件を解決に導きます。
あまり話したこともなかった友達との交流を通してクラスメイトの意外な一面を発見し、互いに認め合っていきます。
学校や先生たちに対してもっている不満や大人たちへの不信感を「それはいいのか?」と正面からぶつけて、最後にはするっと大人の手をすり抜ける、読後は爽快な気分を味わうことができます。
僕らの7日間戦争は映画化されています。宮沢りえ主演!ママ・パパ世代は懐かしいかも(もしくはママパパでも少し古いかもですね)。
本のテーマ(主題・キーワード)
・友情、友達、正義
・価値観、大人への反感
・学校
読書感想文の書き方やコツ
いろいろな性格・特技をもつクラスメイトとの交流の中で、相手の知らない一面を知っていく姿が描かれています。
なので「相手を認める気持ち、自分にも何か役に立つことがあるのではないかという期待感」を中心とした感想文にするとよいですよ。
もしくは「学校はなぜあるのか」「学校の意味」「学校で学べること」などを書いてみてもいいですね。
読書感想文例文(小学生高学年向け1200文字以内)
題名(タイトル):仕方ない、子供じゃないか
「大人のやることに満足しているか。」
友人の相原君にこう問われた主人公は「しかたない、子供じゃないか」と答えます。ここで私なら、思うことはたくさんあるけれど仕方ないという意見に納得してしまいますが、相原君は、子供でもやりたいことがあるならやればいいと言って子供だけの「解放区」を作ります。
この話の登場人物は、どのクラスにもいそうな普通の中学生です。すべてがパーフェクトなスーパーヒーローのような人は出てきません。でも、それぞれが自分の得意分野ではリーダーシップを発揮し、みんなが相手の良いところを認めて協力しています。
学校では、疎遠だったクラスメイト、いつもからかわれているクラスメイトと生活を共にする中で知らなかった一面を発見し、主人公の英治は、すごいなと感動します。張り合ったり嫉妬したりするのではなく、素直に認めることができる英治はとても心の広い人なのだろうなと思います。
勉強ができる友達、運動が上手な友達など、私が知っているのもその友達のある一面だけなのではないかということにも気づかされました。友達が自分より優れていることを認めるのは、少し悔しくて負けた気持ちがすることもありますが、私も友達に認められるような何かをもてるように頑張ってみたいです。
思ってもいなかったような一面という点では、ホームレスの瀬川さん、養護教諭の西脇先生など、話を聞いてくれる人たちとの出会いも重要なポイントになっています。はじめは、英治たちも大人はこうだ、老人はこうだ、と決めつけていたけれど、それは一部分あると気づきます。
私も「子供はこれだから」と言われて腹が立ったこともたくさんありますが、「大人にはわからない」と自分が決めつけてしまったこともあります。見えている部分だけで分かった気になったり、ひとくくりにして決めつけたりすることがありますが、自分には知らないことがある、見えていない部分もあるということを忘れずにいたいと思います。大人になった時にも、頭ごなしに否定するのではなく、話を聞こうとする人でありたいです。
それぞれの持ち味を生かして協力し、一つのことを成し遂げるということは、自分一人でやるよりもずっと大きなことができるのではないかと思います。「解放区」は難しいかもしれないけれど、子供であることを理由にあきらめるのではなく、みんなでアイデアを出し合って協力して作り上げることを楽しめるといいなと思います。友達の新しい一面を発見できるかもしれないと思うと早く学校に行きたくなりました。
この感想文のように「自分が決めつけられて嫌だったこと」「自分が決めつけてしまっていたこと」を書いてみてもいいですね。
*パクリ、丸写し、無断転載、コピペはダメですよ。自分で頑張って考えましょう。
ぼくらの七日間戦争の読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
「ぼくらの七日間戦争」は子供の時に誰もが感じる「大人への反感」が1つのテーマでもあります。
「大人に対して嫌なこと」とか「こんな考えは納得できない」とか「学校の規則でイマイチだと思うこと」などを考えて感想文を書いてみてもいいですね。
頑張ってくださいね。
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コメント
とてもやくだった。 ありがとうございました。
サンキュ!役に立ったよ。うちのガキッチョったら、何っも自分で考えやしないから、
しかも書けないくせにこの本選んだから、困ったけど、このヤツのおかげで助かったよ。