夏休みの宿題につきものの「読書感想文」。本が苦手な子供にとって苦痛でしかないですよね。
しかも小学校低学年なら800文字程度で良かったのに、中学年・高学年になると1,200文字(原稿用紙3枚分)も書かなければなりません。
「そんなに長い感想書けない!」
と思わず唸ってしまう子供も多いのではないでしょうか?
んが、実は読書感想文はコツを掴めば書くのは簡単なんです。
そこで今回は「小学校中学年・高学年向けの読書感想文の書き方」をご紹介。
この方法なら1日で読書感想文を書くことも可能です。
面倒な課題は早く終わらせてしまい、残りの夏休みを楽しく満喫しましょう!
わかりやすいように例文もつけているから、参考にしてくださいね。
本の選び方は?
共通点がある本を選ぶ
読書感想文を書く時にまず必要なのは「本選び」ですよね。
低学年なら簡単な絵本などでもOKですが、中学年(3・4年生)~高学年(5・6年生)になるともう少しシッカリした本を選びたいもの。
とはいえ、自分の能力以上の難しい本を選んでしまったら感想文を書くのがさらに難しくなってしまいます。
そこでオススメなのが「自分と主人公に共通点がある本」を選ぶことです。
例えば、サッカーチームに入っているなら「サッカーに関する本」を選びましょう。
すると…
- 主人公は強くなるために○○をしていたけど、僕は練習が嫌いで…
- 主人公がチームメートとケンカした。僕も実は友達と言い合いになったことがあって…
- 主人公のチームが試合に勝って嬉しかった。僕もサッカーの試合で…
みたいに「自分の過去の経験」と結びつくので、考えなくても自然に感想が出やすいですよ♪
本嫌いな子供は…
本が苦手な子供の場合は、ページ数が少なめでストーリーがハッキリしている本(勧善懲悪ものとか、子供の成長を描いたものとか)が読みやすいです。
また、1~2学年下向けの本を選ぶのもオススメ。
誰にでも苦手な分野はあるもの。
本が苦手な子供に能力以上の本を読ませようとしても、かえって苦手意識が強くなるだけです。
そんな子供は「対象年齢が1~2学年下の本」から入った方が子供自身も楽しめますよ。
焦らずスモールステップで「自分で本を読めた!感想文を書けた!」という達成感を引き出してあげましょう。
そうすることで自信が付き、読書感想文も自分で書きやすくなりますよ。
読む時は付箋を準備!
本を読む時、普通に読むだけだと「読んだ後に内容をすっかり忘れている…」となってしまいがち。
なので、本を読む時は「付箋(ふせん)」を準備しておきましょう。
できたら付箋は「正方形の大きめのもの(メモがいっぱいできるもの)」がいいです。
100均等に売っているので、事前に買っておきましょう。
そして、本を読む時にこの付箋を
- 面白いと思ったところ
- 疑問に思ったところ
- 気に入ったセリフ
等にペタペタと付箋を貼っていきます。
その時、同時にその付箋に
- なんでそのシーンが気になったのか
- 自分が登場人物だったらどうするか
等を書いておきましょう。
この付箋が「感想文の一部」になりますよ。
なお、付箋を貼るペースは「1章に1箇所くらい」がベスト。
あまりベタベタ貼りすぎると「どこが大事なのか」がわからなくなりますので注意してくださいね。
特に気になる場面がなかった章は貼らなくてもOKですよ。
小学校高学年の読書感想文の書き方
構成は?
小学校高学年で早く読書感想文を終わらせたい場合
- 題名
- 書き出し
- 簡単なあらすじ
- 感想
- まとめ
といった構成にテンプレート式で組み立てるのが簡単ですよ。
今からそれぞれ詳しく説明していきますね。
タイトルの付け方
読書感想文の題名を早く終わらせてしまいたいなら「○○を読んで」と付けるのが簡単です。
が、それだと少しインパクトにかけますよね。
ですので、少~しだけタイトルを工夫してみましょう。
例えば…
- 「赤毛のアン」と私
- 僕はこう生きたい(君たちはどう生きるか)
- 僕が「坊っちゃん」だったら
のように「読んだ本の題名とからめたタイトル」を付けるのもオススメです。
また、タイトルに「本の題名」はいれずに「命の大切さ(戦争系ものも)」や「信じる勇気(友情系、夢を叶える系のもの)」のように、本のテーマをそのまま題名にしても良いですね。
書き出し
本の書き出しは「本を選んだ理由」をそのまま書くと楽です。
- お母さんにすすめられたから
- 同じクラブ活動の話だから
- 課題図書だから
- なんとなく気に入ったから
理由はなんでもOKですよ。
上手に書こうと思わずに、事実を素直に書きましょう。
例文
あらすじの書き方
まず、あらすじは書いても書かなくてもどちらでもOKです。
むしろ、書かない方が高評価になると思います。
なので、私的には最初に感想文を書いてしまって、「文字数が足りない!」という場合には途中で「簡単なあらすじ」を書き加えてもいいかなぁと思います。
ちなみにあらすじをダラダラと長く書くのはNG。
本の内容を簡単にまとめましょう。
小学校高学年でしたら100文字程度(長くても120文字くらいまで)でまとめると良いですね。
例文
↑この例で120文字です。
ただし、あらすじは書かなければ書かなくても良い部分ですので。
もう少し簡潔に…
このくらいでまとめてしまっても大丈夫ですよ。
感想の書き方
感想パートは前述した「本を読んだ時の付箋」を使って書くと簡単ですよ。
本を読む時、付箋は
- 印象に残ったシーン
- 気になったセリフ
- 疑問に思ったところ
等に貼られていますよね。
まずは、それらの付箋を全部集め、「感想文に使いたいもの」を1~3つ選びます。
そして、選んだふせんを元にさらに…
- なぜ、このシーンが印象的なのか
- この時、主人公はどう思ったのか?
- 似たような経験が過去にないか
- あるなら、その経験から何を学んだのか
- もし自分が主人公だったらどうしたのか
- なぜそう思うのか
を考えて「感想」を膨らませて書くと良いですよ。
また、簡単なのは「自分が主人公だったら同じ状況でどうするか」を考えて書くことです。
その時「自分の過去の経験」まで書くと、オリジナルな感想文が出来上がるので先生からの評価も高いですよ。
例文
もし「ツナグ」のように生きている人と死者を繋ぐ案内人がいたとしたら、私はおばあちゃんと会いたい。おばあちゃんは3年前に亡くなったのだが、おばあちゃんが生きている時、私はおばあちゃんにとても可愛がってもらっていた。私がおばあちゃんが大好きだったのだ。
ただ、1度だけ、おばあちゃんを傷つけたことがある。それは、おばあちゃんがお昼ごはんを作ってくれた時のことだ。おばあちゃんが作ってくれたオムライスには私の嫌いなニンジンが入っていた。
「もう、なんでニンジンなんて入れたの!こんなオムライス食べたくない!!」
私はそう言って、おばあちゃんが作ってくれたオムライスを食べなかった。おばあちゃんは私のことを思って一生懸命に作ってくれたのに、だ。その時のおばあちゃんの悲しそうな顔は今でも忘れられない。
だから、私はもし死者と会えたらおばあちゃんに会って「あの時のオムライスを食べなくてゴメンナサイ」と謝りたい。そして、さらに続けてこう言うのだ。
「おばあちゃん、いつも私のことを想ってくれてありがとう。今ままでも、そしてこれからも大好きだよ」
この部分が最も大切なところ。ここをオリジナルな文章で上手に書けると先生からの評価が高いですよ♪
まとめの書き方
まとめでは「本を読んだことで自分がどう変わったのか」を書くところです。
- ○○に興味を持てるようになった
- ○○を学んだ
- ○○に詳しくなった
それだけでもOKなのですが、小学校高学年ですのでさらに「学んだことを今後の人生にどう活かすか」まで書けると良いですね。
例文
「夢を叶えるゾウ」は私に意志を強く持つことの大切さを教えてくれました。
私は今年の冬、小学校最後のピアノのコンクールに出場する予定です。今はコンクールで賞をとれるように毎日練習に明け暮れています。正直、時々練習が嫌になることもあります。
でも、練習しないことにはピアノは上達しません。そして練習するには「絶対に上手くなるんだ」という強い心が必要です。「最後まで頑張ってよかった」と思えるような結果を残せるようこれからも毎日練習を続けようと思います。
目指せ!コンクール優勝!!
最後の「目指せ!コンクール優勝!!」がちょっと変わっていて面白いですよね。
読書感想文はワークシートを使うと簡単!?
「なんとなく書き方はわかったけど、ちゃんと書けるかどうか不安」
そんな人は「ワークシート(テンプレート・フォーマット)」を使って書くと良いですね。
テンプレートがあれば、必要なことを当てはめて書くだけなので、サクサクと読書感想文を書くことができますよ。
ワークシートに関してはこちらの記事から無料でダウンロードできますよ。
小学5・6年生向け読書感想文の書き方まとめ
いかがだったでしょうか?
小学校高学年だと「〇〇だと思いました」だけの感想文はちょっと寂しいもの。
自分の経験を取り入れたり、主人公になったらどうするかを考えて感想部分を膨らませると、自然と文字数も伸びますし、高得点を得られる読書感想文になりますよ。
頑張ってくださいね♪
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