夏休みの宿題や課題の1つである「読書感想文」。
本を読んで感想を書かないとですが、なかなか大変ですよね。
早く終わらせてしまいたい読書感想文ですが、「書き出しをどう始めていいのかわからなくて手が進まない」という人もいるでしょう。
この記事ではそんな人のために「読書感想文の書き出しを上手に書く方法」を紹介しています。
書き出しは難しいように感じるかもですが、コツさえ抑えてしまえば意外な程簡単に書けますよ。
ここでシッカリと書き出し方をお勉強しましょう。
「実際の書き出し例」もまとめていますので、小学生、中学生、高校生、社会人に限らず参考にしてくださいね。
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読書感想文の書き出しを上手に書くコツ
読書感想文をスムーズに書き始めるためも、まずは以下のポイントをチェックしましょう!
メモをとりながら本を読む
読書感想文を書く前には必ず本を読みますよね。
その時は、ぜひノートにメモをとりながら読みましょう。
そうするだけで、読書感想文の難易度がグッと下がりますよ。
メモすることは以下の4つ。
- 本を選んだ理由は?(なぜこの本を読みたいと感じたの?)
- 読む前の印象は?(読む前にどんな内容だと思っていた?)
- 読んでいる途中の印象は?(読む前の印象とどう変わった?)
- 読み終わってどう感じた?(本を読んで学んだこと、勉強になったことは?)
また、この他に「読んでいてスゴイと思ったこと、特に印象に残ったシーンやセリフ、主人公のことをどう思うか」等も書いておくと、読書感想文が書きやすいですよ。
感想文の構成を考えておく
読書感想文の本文は「起承転結(始め、中、終わり)」の構成にすると書きやすいですよ。
それぞれ書くことは以下の内容です。
- 起(始め)・・・本との出会い
- 承(中1)・・・簡単なあらすじ
- 転(中2)・・・印象に残ったシーンとその感想
- 結(終わり)・・・読み終わっての感想、成長したこと
このような四部構成で書くと書きやすいです。
「本を読みながらメモしていたこと」を参考に書くと良いですよ。
感じたことを素直に書く
「難しいことを書こう、正しいことを書こう」と考えすぎると、かえって頭が混乱してうまく書けません。
上手に書こうとは思わずに、本を読んで「あなたが感じたこと」を素直に書き始めましょう。
また、本を読んで「つまらない本だったな」とか「主人公のことが好きになれなかったな」とか、マイナスな感情を抱いたとしても大丈夫です。
その気持を素直に書き、「なぜ自分がそう感じたのか」を書けば立派な読書感想文になりますよ。
書き出しの割合・文章量は?
「書き出しをどのくらい書けばいいのか」ですが、書き出しはあまり長くなりすぎないようにしましょう。
よくありがちなのが「読書感想文の内容がほぼあらすじ」なものですが、それでは読書感想文とは言えません。
感想文の書き出しは「全体の10%の文量」くらいです。
読書感想文を原稿用紙5枚書かないといけないとしたら、「原稿用紙半分」くらいの量ですね。
とはいえ、「読書感想文の評価なんてどうでもいいから、とにかく早く終わらせたい」とか「他の自由研究課題に力を入れたい」という場合には、いっそ「ほとんど読書感想文のあらすじ+最後に感想を書く」というのもありかなぁと思います。(ただし、評価は低くなるので注意ですよ)
書き終わったら読み直す
読書感想文を書き終えたら、何度か最初から最後まで読み直してみましょう。
- あなたが伝えたい気持ちや内容が読み手に伝わるか
- 全体的な文章の流れがおかしくないか
- 誤字脱字はないか
上記内容をチェックして、もしおかしな箇所があると訂正すると良いですね。
読書感想文の書き始め例~インパクトがある書き出しにする方法~
おまたせしました。
それでは読書感想文の書き出し(序論)の「具体的な書き出し例」を紹介していきますね。
簡単な書き出し例から、ちょっと工夫した書き出し例まで紹介していますので、参考にしてみてください。
本を選んだ理由、本との出会いから書き始める
あなたが「読書感想文の本を選んだ理由」が何かしらあるはずです。
その理由から書き出してみましょう。
- 前から読みたいと思っていた
- ドラマや映画、アニメ化されていて話題だったから
- 母親や兄弟、友達、先生から薦められた
- 主人公が自分に共通点があったから
- 本屋で見かけて表紙が気に入ったから
- コンクールの課題図書になっていたから
選んだ理由は何でもOKです。
また、選んだ理由から書き始めた場合「○○な理由で読み始めた。実際に読んでみると○○だった」「私が○丸を読んだきっかけは~~~です。本の内容は~~~でした」みたいな感じで繋げると書きやすいですよ。
お手本例文(西の魔女が死んだ)
私が「西の魔女が死んだ」を読もうと思ったキッカケは、本屋でこの本を見かけた時に表紙が気になったからです。果物の形の中に崖に立った少女が描かれており、なんとも言えない物寂しさを感じました。
実際に本を読んでみると…
お手本例文(バッテリー)
僕が「バッテリー」を読んだ理由は、主人公の巧が僕と同じように野球をしていたからです。また、ポジションも同じピッチャーで「巧と僕は似ているな」と感じました。
でも、実際に本を読むと、巧と僕は全然違いました。僕は現在、野球部で甲子園を目指しているけど・・・
あらすじから書き始める
読んだ本の内容を簡単に紹介する方法です。
ある意味、最も簡単な書き出しといえます。
ただし、あらすじから書き始めると「感想文のほとんどがあらすじになる」ことがあるので注意してくださいね。
お手本例題(蜘蛛の糸)
私が読んだ本「蜘蛛の糸」は、地獄に落ちた罪人カンダタの話です。カンダタは御釈迦様から地獄から出るチャンスをもらいます。でも、カンダタの自己中心的な行動でせっかくのチャンスを台無しにしてしまうのです。
私はこの物語を読んで…
主人公や登場人物を紹介する
読んだ本の「主人公や登場人物がどんな人物かを紹介する」ことから始めても良いですね。
この場合、「この本の主人公○○は△△な人だ。僕はこの主人公のことを~~~だと思う」という風に続けると書きやすいと思います。
また、「最初は○○だと思っていたけど、△△のシーンで~~~という風に印象が変わった」的な内容もオススメですよ。
見本例文(100万回生きた猫)
「100万回生きた猫」の主人公である猫は100万回生きた猫です。100万回、様々な飼い主の元に生まれ、死んでいきました。猫が死んだ時、100万人の飼い主はみんな悲しみましたが、猫自身は全く悲しくありませんでした。この猫は「自分のことだけが好き」だったんです。
僕は最初「なんで死んだのに悲しくないんだろう。飼い主と別れるのが悲しくないのかな?」と思いました。僕だったら・・・
セリフや名言、フレーズを引用する
本中に印象的なセリフや名言がある場合、書き出しに引用しても良いですね。
文の最初にセリフがくることで読みても「なんだ!?」と驚きますし、印象づけることができますよ。
また、文章を引用する場合は、かぎかっこ(「」や『』)で囲うようにしましょう。
お手本例(人間失格)
「恥の多い生涯を送って来ました」
太宰治の人間失格はそんな言葉から始まったので、なんて暗そうな物語なんだろう…と読むのを戸惑ってしまいました。私自身、これまでに恥ずかしかったことや人に言えない悩みがたくさんあったけど、ここまでハッキリと言い切るほどではありませんでした。
でも、物語の主人公である葉蔵は、ものすごく人間不信な性格で・・・
↑このように本の書き出しフレーズを引用しても良いですね。
お手本例文(星の王子さま)
「大切なものは、目に見えない」
私は星の王子さまの中で、この言葉が一番好きです。なぜなら・・・
↑こんな風に「好きなセリフ」を書いて、その理由を書き続けるのもオススメですよ。
この場合、感想が続きそうになかったら「2番目に好きなセリフとその理由」「3番目に好きなセリフとその理由」「まとめ」みたいに続けても良いかなぁと思います。
本から学んだことや結論から書き始める
読書感想文を読んで「学んだこと、ためになったこと、スゴイと思ったこと、自分自身が成長したこと」等がありますよね。
そういったことを最初に書き出してみるのもオススメです。
ほとんどの読書感想文は学んだことを最後に書くので、最初に「これを学んだ!」と書くことで「他の生徒とは違った読書感想文」にすることができますよ。
お手本例文:きみの友だち
私は「きみの友だち」を読んで「友達の本当の意味」を学びました。
きみの友だちを読む前、私は友達を作るのが苦手でした。自分からどう声をかけたらいいのかわからずに、なかなか勇気を出して話しかけることできなかったんです。
↑こんな風に「学んだこと」や「本を読む前の自分」を最初に書くと良いですね。
また、この場合「本を読む前の自分」を最初に書いて、その後に「本を読んで学んだこと」を書くのもインパクトがあってオススメですよ。
例えば先程の読書感想文を・・・
私は友達をつくるのが苦手です。自分からどう声をかけたらいいのかわからずに、なかなか勇気を出して話しかけることできないんです。
でも、きみの友だちを読んで「友達の本当の意味」を知ることができ・・・
↑こんな風に書き換えるだけでも、印象が随分と変わりますよ♪
印象に残ったシーンから書き始める
本を読んで「心に残った場面、感動した場面、特に面白いと感じた場面」があるなら、そのシーンの紹介から始めてみても良いですね。
この場合、「なぜそのシーンが心に残ったのか、そのシーンから何を学んだのか」等を続けて書くと良いかなぁと思います。
お手本例文(くちぶえ番長)
私が「くちぶえ番長」を読んで一番印象に残ったのは、遊泳禁止区域まで泳いでしまったツヨシ達がどうにか戻ってきた時、マコトが海に飛び込み迎えに行ったシーンです。マコトは泳げなかったはずなのに、ツヨシ達が無事に帰ってきたのを見て思わず海に飛び込んだんです。
私はこの場面を読んで…
問いかけ(疑問に思ったこと)から書き始める
変わった書き出しをしたい場合、最初の一文を疑問文から始めてみるのも面白いと思います。
最初に疑問から入ることで、読みても「そういえば、なんでだろう?」と想像しながら読んでくれますよ。
お手本例文:「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。
なぜダメダメなのび太の生き方をマネしないといけないのだろうか?
私にとってのび太のイメージは、ジャイアンやスネ夫にいじめられて、困ったことがあるとすぐにドラえもんに頼る情けない男子だ。
でも、横山先生の「のび太という生き方」を最後まで読むと・・・
また、疑問文から始めるときは「もし自分が主人公だったらどうしただろうか?」という書き始め方も想像力が広がり、読書感想文を書きやすくなりますのでオススメですよ。
お手本例文:ホームレス中学生
もし僕が「ホームレス中学生」の田村だったらどうしただろうか?
僕が田村のように公園でホームレスとして暮らさないといけないとしたら、間違いなく自分の境遇を悲観し、周りを羨んだり、妬んだりしながら暗い中学生活を送っていたと思う。
でも、田村は貧乏生活にも関わらず、明るく笑いながら過ごしている。
ネガティブな感情から書き始める
普通、読書感想文といったら「○○を読んで○○を学びました!」といった内容ですが、あえて書き出しで「マイナスなこと」を書くのもオススメです。
他の人とは視点が異なるので、「かっこいい書き出し方だな」と驚かれやすいですよ。
また、最初にマイナスなことを書いたとしても、「なぜ自分はそう思ったのか」「そのことから何を学んだのか」をシッカリと書いておけば立派な読書感想文になりますので、問題ないです。
お手本例文:ぼくは勉強ができない
私は「ぼくは勉強ができない」の時田秀美が嫌いです。
秀美は勉強よりも、顔がいいことや、異性にモテることの方が大事だと言うのです。また、秀美は他にもクラスメートの脇山に酷い意地悪をしたり、持ち込み禁止のものを学校に持ってきたりしていました。こういったところも私が秀美を嫌いな理由です。
でも、実は秀美は子供の頃から周りの大人から…
時事ネタを利用する
より、周りから評価されるような読書感想文を書きたいなら「時事ネタ」や「ニュース等で話題になっていること」を読書感想文に取り入れても良いですね。
例えば、以下のようなことを取り入れてみると書きやすいと思います。
- 部活関連がテーマ・・・話題になったスポーツ選手などのことを取り入れる
- 平和や戦争がテーマ・・・テロ事件や現在も起きている戦争・紛争について取り入れる
- いじめや友情がテーマ・・・韓国と日本の不仲について取り入れる(*デリケートな問題なので極端すぎる意見は書かない方が無難)
- 夢などがテーマ・・・夢を叶えた有名人の話題(有名な起業家、スポーツ選手など)
ちなみに2020年は「東京オリンピック」が開催されますよね。
オリンピックでは多くのメダリストが誕生するはずです。
話題になったオリンピック選手の人生に着目して、その人のことを話題に出すのも良いですね。
お手本例題:一瞬の風になれ
2020年東京オリンピックのマラソン競技で○○選手が優勝した。
○○選手は去年、怪我で陸上を休んでいた時期があったので、この結果に僕は驚いた。一時は引退も考えていた○○選手が優勝できたのはなぜだろうか?
僕は部活で陸上をしているが…
読書感想文の書き出しの書き方まとめ
いかがだったでしょうか?
読書感想文は書き出しがスムーズにいくと、その後もスルスルと書きやすいですよ。
難しく感じるかもですが、この記事を参考にして頑張って書いてみてくださいね。
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コメント
ありがとうございます
参考にさせていただきます!
分かりやすい❕
参考にして書いてみます!