この記事では「世界から猫が消えたなら(著者:川村元気)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「世界から猫が消えたならの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
読んでいて涙がとまらなくなる本です。ネコ好き・動物好きにはたまりません!
↓小学生向けの例文はこちら↓
世界から猫が消えたならの登場人物
僕:物語の主人公。猫と暮らしながら郵便配達員をしている。脳腫瘍で余命が1週間と告げられる。
悪魔:僕にそっくりな見た目。通称アロハ。世界から何か物を消す代わりに僕の寿命を1日伸ばすことを提案する。
彼女:大学時代の恋人で映画好き。
親友:映画好きであだ名はツタヤ。レンタルビデオ屋で働いている。
キャベツ(猫):母が生前拾ってきた猫。
世界から猫が消えたならのあらすじ(簡単な話の内容)
体調不良のため病院で診察を受けた主人公の僕は、脳腫瘍で余命が短いことを宣告されます。
茫然としながら家に帰ると、自分の姿そっくりの悪魔がいて「世界からひとつなにかを消すと、1日寿命が伸びる」と、周囲にある物を消せば生き延びられることを告げます。
僕は、電話や映画、時計など様々なものを消していきますが、最終的には猫を消すことを悪魔に提案されます。
電話も映画も時計も、僕にとっては彼女や友人、家族との思い出がつまったかけがえのない物。
そして、猫は亡くなった母親との思い出がたくさん詰まったいなくてはならない存在でした。
猫を消すかどうか悩んだ末、僕がとった行動は…
「世界から猫が消えたなら」は2016年に佐藤健さん主演で映画かされています(ちなみに彼女役は宮崎あおい)。小説が苦手な人は映画を先に見るのもオススメですよ。
本のテーマ(主題・キーワード)
・恋愛
・生と死、命
・動物、ペット、猫
・自分より大切なもの
・思い出
読書感想文の書き方やコツ
・自分の大切なものに関して焦点を絞って書く
・自分がもし「僕」と同じ状況になったら何を消してほしくないか想像しながら書く
・物に対する自分の思い出や、誰かとのエピソードを具体化しながら書いていくとオリジナリティのある感想文になる
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):世界から消えて欲しくないもの
この物語を読みながら、私だったら何に消えて欲しくないだろうかと考えてみました。その結果、思いついたのは「本」です。
私は幼い頃から病気がちだったため、病院のベッドの上ではいつも本を読んでいました。元気になった今でもその習慣は変わらず、今も休日や寝る前などには本を読んで過ごすことが多いです。本は、病気で塞ぎがちだった私に、新しい世界や希望、勇気を与えてくれるものでした。
また、本が繋いでくれた縁もありました。病院にいるとき、併設されていた図書館に通っていたのですが、そこで知り合った患者さんと仲良くなることができたからです。その方とは今も連絡を取り合っているので、もしこの物語の世界のように本が消されてしまったら、そこで出会った人たちとの思い出も消されることになってしまいます。
人によっては、本なんてなくても大丈夫と思うこともあるでしょうし、実際本がないと今すぐ生活に支障が出るのかと言われるとそうとは言い切れません。水や食料の方が生きていく上では大事だろうし、災害時に役立つものかと言われると本の優先度は低くなるでしょう。また、スマホや時計の方がずっと大事と思う人も多いでしょう。
でも、私にとっては本に関する思い出や気持ちがたくさんあります。だから、本はただの物ではなく、自分の人生を作って来たかけがえのない物だと言えるのです。
主人公の僕にとっても、映画や電話、時計はそうだったのだと思います。それがないとどうしても生きていけないのか、と言われるとそういうわけではないし、自分の寿命を延ばすためなら引き換えに犠牲にしてもいいのかもと思えるものだったのかもしれません。
でも、そこで失ってしまった人との繋がりや思い出に気付くと、とてつもない喪失感に襲われただろうと思います。確かに寿命は延びたけれど、人生における生きてきた証が一つずつ削ぎ取られていくような感覚になってとても辛かったのではないでしょうか。
最終的には猫を消すことを提案される僕ですが、そのことは断ることとなりました。それは自分の寿命をもう延ばせないということになるのですが、それでよかったのだと思える僕の姿を見て、私もほっとしました。猫が消えてしまったら、大切に温めてきた母親との思い出も消えてしまうからです。
人は現在だけを生きているのではなく、過去の思い出によってつくられている部分も大きいと思います。私だってそういう部分がたくさんあるし、周りにいる大人や友達だってそうだと思います。きっと過去の思い出があるからこそ、友人や家族との関係、持っている知識、価値観まで含めて今の自分があるんだと思います。
だから、そこを無くしてしまったり、踏み荒らされてしまったりすることは何よりも耐え難いこともあるのだと気づきました。自分が自分であるために、絶対に守らなくてはならないものが人にはきっとあるのだと思えるようになったのです。そして、私にとってそれは本だったんだなと思いました。
世界から猫が消えたなら、僕は例え一日寿命が延びても全く幸せではなかったはずです。ただ生きていることだけで人は幸せにはなりません。一日一日に充実感や満足感を感じることで、今日もいい日だったと思えるものだと私は思います。だから、僕が最後にした決断を私はとても素晴らしく思いました。
物語は、僕が疎遠になっていた父親のもとへ向かうところで終わるのですが、2人はどんなことを話すのだろうと考えてみました。私はきっと、亡くなった母親のことをたくさん話すのではないかと思いました。
そうすることで2人の間でまた新しく大切にしたい思い出が増えていくはずです。僕の病気は治らないものだし、残されてしまう父親のことを考えると切なくなりますが、思い出というかけがえのないものを手放すことのない人生はどこか温かみがあるものだと思います。
私もこれから、思い出を大切にして、消えて欲しくない物は何か、それにはどういった思いが込められているのか丁寧に考えながら生きていきたいです。
こんな風に「自分だったら何を消したくないか」を考えて自由に書くのもオススメですよ。
*コピペ、無断転載、パクリ、丸写しはダメですよ。参考にするだけにしときましょう。
世界から猫が消えたならの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
「世界から猫が消えたなら」は特殊なストーリーなのでその点を活かすのがコツ。
「自分だったら何を消したくないか」を考えて感想文を書いてみましょう。
またその際は「なぜそれを消したくないのか」「消したくない物との思い出」まで書くと文字稼ぎにもなり、なおかつオリジナルな読書感想文になるので先生から高評価を得やすいですよ。
また、大切な人(家族や友達との思い出)について書くのもオススメです。
頑張ってくださいね。
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コメント
書き方を真似してもいいでしょうか?
何が自分に取ってかを変え考えたことを真似るということです。