この記事では「青い鳥(著者:メーテルリンク)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「青い鳥の読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
「幸せの青い鳥」を探すストーリー。「本当の幸せとはなにか」がテーマなので、感想文も書きやすいですよ。
青い鳥の登場人物
チルチル…きこりの母の息子であり長男。
ミチル…チルチルの妹であり長女。
おばあさん…魔法使い。クリスマスの前日に、チルチル兄妹に「しあわせの青い鳥を見つけて」というお願いをする。
妖精…チルチル兄妹の旅に付き添うガイド。青い鳥探しの手伝いをする。
青い鳥のあらすじ(簡単な話の内容)
ある貧しい木こりの家に、兄のチルチルと妹のミチルという兄妹がいた。
ふたりはある日、クリスマスの前日の夜にやってきた魔法使いのおばあさんから、「私の孫のために、幸せの青い鳥を見つけてきてほしい。」と頼まれ、青い鳥を探す旅へ出る。
彼らを導く妖精によって、ふたりは「思い出の国」、「夜の御殿」、「贅沢の御殿」、「未来の国」など様々な場所で青い鳥を見つけるが、それは本物の青い鳥ではなかった。
そして、クリスマス当日。
母親の声で目覚めたチルチルとミチルが、鳥を見つけることができずにがっかりしていると、ふたりはいつも持っていた鳥かごの中に、ひとつの青い羽根をみつける。
それが本物の青い鳥のものだと知った彼らは、本当の幸せとは、遠いところではなくありふれた日常のなかにあるということを悟ったのだった。
本当のしあわせって何?
わたしたちがつい忘れかけている“大切なもの”がきらりと輝く作品!
本のテーマ(主題・キーワード)
・兄弟愛
・幸せとはなにか
読書感想文の書き方やコツ
ファンタジー要素が強い子ども向けの作品だが、青い鳥を「しあわせ」に例えている寓話。
「本当のしあわせとはどこにあって何を指すのか?」という、大人たちでもそれぞれ考え方が異なる作品なので、自分の実体験も交えて、比較的わかりやすいたとえを多くして、「しあわせ」の価値観を考えるようにする。
また、ある文学作品を例にする。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):生きることが、しあわせ
「しあわせって何?」もし自分が小学生にこの質問をされたら、私はまだ明確な答えを与えられないだろう。なぜならその人の職業や立場によって、しあわせや愛おしさを感じるものは違うからだ。愛するパートナーや家族だという人もいれば、ずっと時間を費やしている仕事だという人もいるだろう。現時点での私の考えは、仕事なら愛情やしあわせを持てるとひとつの自負がある。
ここからは実体験と世間の考えを交え、「しあわせ」を説く。
フランス文学の名作で、「星の王子さま」という作品がある。パイロットが主人公で、6つの星を旅した王子さまが、パイロットに自分の旅について語りながら「ほんとうに大事なもの」について鋭く追及するハートフルな作品だ。「大切なものは、目には見えない。」このフレーズを聞いたことがある人は少なくないだろう。
簡単なあらすじを説明すると、王子さまが渡ってきた6つの惑星には、あるひとつのものにこだわる変人がいた。1つ目は、やたらと命令をしてくる「権力好きの王様」、2つ目は、自分に酔っている「人気好きな大物気取りの男」、3つ目は、酒に溺れる「快楽に浸る男」、4つ目は、金にしか興味がない「計算ばかりする実業家」、5つ目は、休まずにただ働く「労働に明け暮れる点灯人」、6つ目は、世間に興味を持たない「学問に夢中な地理学者」。権力、人気、快楽、財力、労働、そして学問。6人はそれぞれこれらに夢中になって、王子さまには見向きもしなかった。
この旅が何を表しているのかと言うと、「人は、この6つのなかの1つに溺れがちだ。」というひとつの教えだ。この教訓を実際の人間関係に当てはめて観察したり、「自分やこの人はOOタイプ」と、6人の中のどれかに投影して話が盛り上がったりすることもある。ぜひ読んでほしい。
この本を読んだとき、私はたしかに共感した。「ほんとうの幸せは、あなたの近くにある。当たり前のことが幸せなんだよ。」と、こころにスルスルと流れるような温かいメッセージをもらった。
昔、誰かが言っていた。「人は、生きているだけで丸儲け。服1枚着れたら勝ち組だ。」と。リアルな話をするなら、自分を育ててくれた「家族」、いつでも帰ってこれる「家」、腹が空いたら食べれる「食事」、自己表現の一つである「服」・・・など、なにげない日常の「普通」が一番なのだろう。
わたしは生まれたときから、母に「普通が一番だよ。高望みしたら、ろくなことにならない。」と、耳にタコができるほど言われ続けてきた。社会人になると、環境がガラッと変わり付き合う人間の種類も増えるのに従って、価値観も変わってしまうだろう。わたしは、それが怖いのだ。
ほんとうに大事なものって何?それの価値が分からなくなってしまうかもという恐怖がある。家族を持つこと、仕事で成功して出世すること、お金持ちになること・・・。どうしても数字や身なりで判断されやすい。それが、世間が作り上げた「しあわせ」の形なのだろう。だが、私はどうしてもそうとは思えない。社会人経験がないからなのか、ただの自意識過剰なのかは分からないが、「ステレオタイプ化した価値観をぶっ壊してやる!」と強い願望がある。最後は、私の誕生秘話で締めくくることにする。
今から約20年前。私は、超低出生体重児という未熟児の中で一番小さい児子として誕生した。その重さは、22週の542g。肺や脳、そして心臓などの臓器が未完成の状態で生まれた為、無数の疾患や障害のリスクを抱えていた。主治医や看護師のあらゆる検査や治療を経て、死産から生き返ったのだ。特になにも重い障害がないまま、私は今も生きることができている。
今、「自分は何のために生まれたのか。」、「幸せって何なのか。」と思いつめているなら、胸に手を当てて、或いは刃物を自分に向けて考えてほしい。心臓がドキドキと激しく鼓動しているはずだ。そこに隠されたメッセージは、「まだまだ生きたい。ここで倒れるわけにはいかない!」という人間の防衛本能だと、私は確信している。
しあわせは、あなた自身が生きてここにいること。命が輝いていれば、なにも言うことはない。
「生きる意味が分からなくなったら、一度胸の底に秘められた本当の想いに耳を澄ませてみな。」メーテルリンクが教えてくれた、やさしい心が震えるメッセージが印象的な作品だった。
このように「自分にとっての幸せはなにか」を考えて書くと良いですね。
*パクリ、丸写し、無断転載等はダメですよ。自分で考えて書きましょう。
青い鳥の読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
青い鳥は「本当の幸せ」を探すストーリーです。
「自分にとっての幸せはなにか、なぜそう思うのか」を書くと良い読書感想文が書けますよ。
頑張ってくださいね。
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