この記事では「旅猫リポート(著者:有川浩)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「旅猫リポートの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
動物好き(特に猫)にはたまらない小説。涙無しには読めません!
旅猫リポートの登場人物
サトル:主人公。猫好き。昔猫を飼っていた。
ナナ:野良猫だかサトルに助けられてから一緒に飼い猫になる。
ハチ:昔飼っていた猫
スギ:サトルと同級生でペット可のペンションを経営している
チカコ:同じく同級生でスギの奥さん。スギと一緒にペンションを経営。
ノリコ:サトルの叔母。小6の時にサトルを引き取る
旅猫リポートのあらすじ(簡単な話の内容)
野良猫のナナはいつもご飯をくれるサトルのことを飼っていた。
なんせいいところをなでるのだ。
だからいつもなでさせてあげている。
しかしそんなある日、しぐじった。
いつも通り道路を渡っていると、もう目の前にトラックが。
間に合わないと思ったのと同時だった。
ドンっとはねられ、見ると前足の骨がはみ出ている。
もう無理かもしれない。
そう思った時にふと思い浮かんだのだサトルだった。
あの人なら、助けてくれる気がした。
足を引きずりながらいつもご飯をくれる場所まで駆けていく。
長い長い道のりを走って走って、やっとついた途端声の限り叫んだ。
サトルが出て来てくれてもう大丈夫だと思った。
これがサトルとナナの出会い。
それから一緒に暮らすがサトルのよんどころない事情でナナと一緒にいれなくなる。
ナナの貰い手を探すために一緒に旅をし、涙なしではいられない心温まるヒューマンストーリー。
「旅猫リポート」は福士蒼汰さん主演で映画化もされています。この映画もまた泣ける!冒頭からして涙必須です。本が苦手な人はDVDから見てもいいかもです。
本のテーマ(主題)
・友達、友情
・青春
・動物、ペット、猫
読書感想文の書き方やコツ
猫のナナを通して事実を伝えられることが多いのは他の小説との違うところでもあり、この小説の面白いところなのでそれをどう表現するか。
文句無しの感動作、サトルとナナの軌跡を自らのペット体験に絡めて書いてみると上手くいきそう。
ペットを飼っている人なら、ペットとの話を盛り込むと上手な読書感想文になりやすいですよ。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)*ネタバレあり
題名(タイトル):友情
猫好きや動物好きにはもうたまらない。それと同時にもしこんな風に思っているなら面白い。動物は話せないけどまさに「目は口程に物を言う」と思う。
うちもペットを飼っていて、うちの場合は猫ではなくてインコだが、彼女達は話せないけどアピールする。寂しくて一緒にいてほしい時は一階から私がいる二階まで凄まじい声で呼ぶし、かと思ったら一人になりたい時は小屋から一切出で来ない。呼んでも無理やり出そうとして一切動かない。そしてしんどそうな時はきちんとアピールする。
考えていることが手に取ってわかっているつもりでも、それはつもりに過ぎないのだろう。サトルもナナのことをわかったつもりでいてもわかっていないとも多い。そんなナナ目線で物語が進んでいき、猫の世界が描かれる。
他の猫と喋っているシーンもあってワクワクしたがこれを読んで猫様だと思った。聡明で物分かりが良い。そしてなんと言ってももう冒頭から泣けた。
事故にあったナナはサトルなら助けてくれるかもしれないと命の限り走り出し、ありったけの力を込めて叫ぶ。人間と猫とは利害が一致しないと共存しないと考えていそうなナナが死の恐怖を感じてサトルに頼り、そしてまたナナのことを気に入っていたサトルもナナに応える。この一連のやり取りだけでも十分感動ものだ。
私はこの夏この本を5回以上読みなおしたが、毎回このシーンだけで泣いている。しかも嗚咽交じりで。そんな私を母が飽きれた表情で見てるけど気にしない。そのくらい感動するのだ。
が、旅猫リポートの感動はそれだけでは終わらない。ナナは聞き分けの良いタイプの猫だそうで、サトルがもう一緒に暮らせないとわかって野良猫に戻るつもりだった。でもナナもサトルの為なら、と一緒に旅行に出る。
フェリーでゲージに入れられ、他の動物たちと一緒に過ごすのだがサトルはナナのことが気になって仕方がない。何回も覗きに来るサトルに動物たちがナナに茶々を入れるが大人なので相手にしない。
そんな中そこでボスらしき動物が、「お前そんなこともわからないのか、もうあの人は長くない。匂いがするだろ」と衝撃の一言が。そうか、猫好きの、ナナのことが大好きなサトルがどうして手放すのだろうと思っていたがそういうことだったのかと思った。
でもまさか…と信じたくなかったがナナは気付いていた様子。その後サトルとナナはサトルの昔の友達のことろを回って、ナナは時に他の動物からめちゃくちゃな目にあいながら旅をしていく。サトルは終始申し訳なさそうな顔をしていたが、ナナはサトルの旅に付き合ってあげているというスタンスながら楽しそうだった。
色んな景色を見て、サトルと来れたことも嬉しいしサトルが楽しそうなのがもっと嬉しい。どっちが飼い主だよと心の中で突っ込みながら、ふと思った。
私達飼い主は、彼らが喜ぶことをしてあげたいしうちの家族の一員として楽しくすごしてくれたら、と思っている。だから遊べるようにおもちゃも買うし、新しいご飯だってちょっと味を変えたものを買ってきたりする。喜んでくれてよかった。と今までは思っていたが、もしかして気を遣わせてた部分もあったりするかも、と思い当たる節もあった。
なんとなくお高いご飯の方が美味しそうだからと母にねだってお高いご飯を買ってあげたことがあった。インコはゲージの中で嬉しそうに鳴きご飯を食べた。それを見て、私たちは喜んでくれて良かったと思ったが、よくよく考えると安いご飯の方が量的にはよく食べていた。もしかしたらインコはお高いご飯より安いご飯の方が美味しかったのかもしれない。私たち飼い主の勝手な思い込みである。今後、気を付けることにしよう。
さて、ナナはサトルが自分のことを好きだから。と言っているがナナもサトル大好きじゃん、と思うシーンがたくさんある。さすが猫様である。ツンデレだ。これの最たるもの、そして語り継がれるべきとまで思っている正真正銘の感動シーン。感動シーンと書くのも少しおこがましい、安っぽくなってしまうのではないかと危惧するほどこれは高尚なナナとサトルのラストシーンだ。
もう病院でベッドから起き上がれない、もうサトルは持たないという時に叔母さんの助けもあってナナが走り出す。あの時のように、走って走ってサトルのもとに。あの時と違うのは、今度はナナがサトルのために駆けるのだ。
もう死期が近いサトルのもとに。病室に走り込み、サトルは最後に一番会いたかったナナにあえて亡くなった。こんな綺麗なシーンはないし、サトルにとってそうだったようにナナにとっても、間違いなく大事な大切な人だったのだろう。素敵な物語に心があたたまり、今すぐうちで飼っているインコに会いたくなった。
飼っているインコについて書いているところが良い点ですね。もう少しインコとのエピソードが多いとさらに良かったと思います
*コピペ、無断転載、パクリ、丸写しはNGですよ。
旅猫リポートの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
旅猫リポートは読みやすい内容なので、本嫌いな子供にもオススメです。
また、読書感想文は「自分が飼っているペット」もしくは「学校で飼っている動物たち」とのエピソードを交えながらだと書きやすいですよ。
頑張ってくださいね。
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