小学生中学年から高学年の子どもがいるママにとって、夏休みの宿題の中で心配になるのが「読書感想文」ですよね。
「低学年生のときは、絵本を読んで何とか乗り切ったけれどさすがに絵本はもうマズイ…?」とか、「普段から全く本を読んでいる様子がないけれど、感想文のために最後まで読み切ることはできるかしら…?」とか、心配になることがたくさんあると思います。
また、原稿用紙の枚数も3枚程度としているところが多く、「そんなにたくさん書くことがあるだろうか」と不安になることもありますよね。
そこで、「小学生中学年から高学年の子供が読書感想文を最後までサクサク書けるコツ」や、「ママが協力・お手伝いできること」、「おすすめの本」についてご紹介していきます。
特に本が苦手な子供がいるママさん、必見ですよ!
読書感想文3枚が書きやすくなる方法
読めそうな本からトライ
だんだん大きくなってきたのだから、絵本で感想文を書くのはダメ!と思って、いきなりボリュームのある本で感想文を書こうと意気込んでしまう子もいるはず。
ですが、これだと途中で読み切れなくなり挫折してしまう可能性が高いです。
本が好きな子、苦手な子とそれぞれいて当然のこと。
だから、まずは自分自身が読み切れそうな本で感想文を書くということが大切です。
どうしても文章ばかりの本は苦手という場合は、挿絵の多いものを選んだり、映画化やアニメ化されている作品を選んだりしてみましょう。
主人公やその他登場人物のイメージが鮮明になることで、最後まで飽きずに読んでいくことができますよ。
特別な体験よりも日常を意識する
感想文の中には、自分自身の体験を取り入れて書くとオリジナリティが出て、枚数も早く埋めていくことができます。
ですが、特に周りと比べて得意なこともないし、どこか遠くへ旅行へ行ったわけでもないし…と、書くことがない!と思ってしまうお子さんもいるはず。
そんなときこそ意識してほしいのが、特別ではなく日常の中から体験を思い出すということです。
特別なことをしていなくなって、毎日の中で考えたり挑戦したり、褒められたり怒られたりといろいろなことがあるはず。
そういった何気ない日常と物語の主人公から共通点や相違点を見つけて、自分はどう思うのか、自分だったらどう行動したいか、主人公のどこがすごいと思ったのかなどを書いていくと最後まで悩まず書ききることができますよ。
読書感想文の書き方
読み進めながら付箋をはる
読書感想文を書きやすくするために、本を読むときに付箋を貼っていくようにしましょう。
付箋を貼るポイントは、
- 面白いと感じたところ
- 感動したところ
- 自分と同じだと感じたところ
- 自分にはできないと感じたところ
などがおすすめ。
もし余裕があれば、付箋にメモとしてそのときの感情を書き記しておくようにしましょう。
「かわいそう!」や「かっこいい!」といった簡単な言葉でOKです。
こうしておくことで、あとから付箋の集中している箇所に戻ればその部分で感想を書くことができます。
本を一冊読み終えると、結局どんな感想を持ったのか分からないと混乱してしまう子供もいるでしょうから、小まめに付箋を貼って、感じたことを忘れないようにしてみてください。
本との出会い&選んだ理由
読書感想文の書き出しとしておすすめなのが、本との出会いやその本を選んだ理由を書くというものです。
- 「この本は、姉から面白いと教えてもらったことがきっかけで手にとりました。」
- 「本屋さんに行ったときに、表紙の女の子の表情が悲しそうだったのでつい気になってしまいました。」
など、本を読むまでのことを簡単に書いてみましょう。
本との出会いや選んだ理由が読書感想文全体のテーマとなることもあるので、ここはぜひ力を入れてよく思い出してみましょうね。
感じたことをさらに深める
お子さんからたくさんの感想が出たら、ママはぜひ質問をしてみましょう。
「どうしてこの場面を悲しいと思ったの?」
「このセリフのどういったところが勇気づけられると思ったの?」
など、感じたことに質問を投げかけることで子どもは改めてじっくり考えていくことができるようになります。
「自分も同じような思いをしたことがあったから、主人公の悲しさが分かった。」
「同じように辛い立場に立ったとき、こんな風に声をかけてもらえたら頑張れそう。」
など、お子さん自身が感じたことがより具体的な言葉となって出やすくなります。
そういった部分を感想文に書いていくことで、レベルが高くオリジナリティのあるものに仕上げることができますよ。
レビューを参考にしてみる
お子さんが「面白かった。」「悲しかった。」といった感想しか出せず、なかなか具体的な言葉にできない場合もあると思います。
そういったときは、ママは本のレビューを参考にしてみてください。
様々な表現で感想が書かれていることが分かると思います。
そのまま原稿用紙に書き写してしまうのはNGですが、表現方法の参考として語彙力を増やすことにはとても役立ちます。
ただし、子供からたくさんの表現や感想が出ているなら、レビューはわざわざ見ない方がいいことも。
人と意見が違うことで自分の考えは間違っているんだと思い、書くことをためらってしまうようになるかもしれません。
レビューの参考は、どうしても書き進められないというときの奥の手として使っていきましょう。
小学生中学年~高学年におすすめの本
チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール
「チャーリーとチョコレート工場」として映画化された作品の原作です。
一度映画を見てから読むと、より中身が入って来やすくなりますよ。
夢のような世界のチョコレート工場を冒険するチャーリーが学んだことはなにか、どのように成長していったか、自分自身と照らし合わせながら感想文を書いていくことができそうです。
ワンダー Wonder R・J・パラシオ
生まれつき顔に障がいがある子どもが主人公の物語。
家族愛や友情について改めて考えさせられる作品です。
差別や偏見について子どもの立場から描かれているので、何が問題なのか、周りはどうすればいいのかについて考えていくことができます。
クラスの中にある、暗黙のルールや見えないいじめに関して悩んだことのある子どもたちにもおすすめしたい一冊です。
ハッピーバースデー 青木和雄
親からの虐待、学校でのいじめなど扱っているテーマは重いですが、一度じっくり考えてみるにはとても良い本です。
親子でも、虐待やいじめについて話すいい機会になるかもしれません。
主人公あすかを通して、自分だったら同じ状況になったときにどうするか、あすかの何が素晴らしかったのか、深く考えながら感想文を書くことができます。
円卓 西加奈子
小学3年生の女の子が主人公の物語です。
テンポよい言葉で進んでいくため、本嫌いな子でもさくさく読み進めていけます。
大人が読んでもおもしろいので、親子で感想を語り合うにはぴったりの本です。
こちらは、芦田愛菜さん主演で映画になっているので一度観てみるのもおすすめですよ。
おしりたんてい あやうし たんていじむしょ トロル
小学生に大人気のおしりたんてい。
推理対決を楽しみつつ、意外な結末も用意されているので最後まで楽しみながら読んでいくことができます。
子どもたちの周りにある、身近な謎を考察しつつ読書感想文を書くと、スムーズに進めていくことができますよ。
原稿用紙3枚の書き方まとめ
小学生中学年から高学年の子に向けた読書感想文の書き方についてご紹介しました。
原稿用紙を前にすると、書ききれるかなと不安になると思いますが、本を読むことで出てきた感想を丁寧にすくい上げていけば3枚程度はすぐに書き終えられると思います。
お子さんのやる気を最後まで維持させるためにも、ママは適切な声掛け、サポートを行って親子で楽しく読書感想文を仕上げていきましょう。
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