この記事では「ツバキ文具店(著者:小川 糸)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「ツバキ文具店の読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
劇的な展開があるワケではないのですが、読み終わった後にほんわりとした気持ちにさせられます。個人的に好きな小説ですね。本屋大賞受賞作品。
ツバキ文具店の登場人物
・ポッポちゃん(雨宮鳩子→守景鳩子)…鎌倉で小さなツバキ文具店を営み、江戸時代より続く代書屋の11代目として、手紙の代書を請け負う。
・バーバラ夫人…ツバキ文具店の隣人。上品な老婦人で鳩子の親友。
・QPちゃん(守景陽菜)…鳩子の文通相手。
・守景蜜朗…鎌倉でカフェを営む。QPちゃんの父。
ツバキ文具店のあらすじ(簡単な話の内容)
祖母の葬式のため、高校卒業して8年ぶりに故郷である鎌倉に戻ってきた雨宮鳩子。
鳩子を一人で育ててくれた祖母は文具店をしながら、思いを言葉にするのが難しい人の代わりに手紙を書く仕事「代書屋」をしていた。
元々祖母に反発して家を飛び出した鳩子。
葬式と家の片付けが終わるとすぐに鎌倉を去るつもりだったが、祖母が未完にしたままの代書屋の仕事を引き継ぐように頼まれる。
文具店と代書屋業を継ぐことを決意した鳩子だったが…。
ツバキ文具店はNHKでドラマ化されています。多部未華子ちゃんの演技が素晴らしいです!小説が苦手な人はDVDを先に見てみるのもありですよ。
本のテーマ(主題・キーワード)
・文具店、手紙、代筆
・映画化
・祖父母
読書感想文の書き方やコツ
鳩子は代筆を通して出会う人々の人生や価値観に触れ、祖母の「代筆屋」としての想いを悟る。
強い反抗心を持っていた祖母へは、どのような想いになったかを注意する。
また、手紙という今の時代では少しアナログなワードが出てくるので、実体験と共に「手紙」や「手書き」の大切さを書く。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):手書きだからこそ伝わる想い
この本に出てくるのは、代筆・手紙という今では少し聞きづらくなった言葉ですが、私は、これらがどれだけ大切で価値があるかを知っています。スマートフォンのGoogleで「文通」と検索すると、老若男女たくさんの希望者がいて、「SNSなどの連絡に疲れた」、「気分転換に始めたい」、「人とつながりたい」と、メッセージが溢れています。
手紙は立派なコミュニケーションツールなのに、やっている人はマイノリティ派ではないでしょうか。LINEアプリのたった数文字で、秒単位で連絡が取れるようになった反面、何かが失われてしまったと私は考えています。
それは、回想する時間です。そもそも手紙を書くときは、机に向かってペンを握って「何を書こうかな・・・」と考えを巡らせるのがふつうです。でも、LINEだと立ったまま特に考え事もせず「てきとーな気持ちでも」簡単に書くことができます。さらに、LINEだと内容が間違ってもすぐに訂正できますが、手紙だと少し印象が悪くなってしまいます。
LINEと手紙では、説得力が全く違うと思うのです。私は、普段からできるだけLINEはしないようにしています。というのは、必要最低限の連絡はしても、愚痴や世間話はあまり意味がないように感じるからです。まだ社会人ではないからこその意見なのかもしれませんが、今の私にとってスマホは、それほど重要なツールではないのです。
LINEよりも、手書きの紙に書かれた文字のほうがあたたかいと、私は断言できます。この本では、主人公の鳩子が亡くなった祖母へ感謝状を書くシーンが出てきますが、祖母への強い反抗心が、「代筆屋としての祖母」への強い尊敬と誇りに滑らかに変わっていく過程を見ることができ、今だからこそ痛感する価値のある変化だと、私は強く考えさせられました。
手紙というのは本当に不思議なもので、出す側の気持ちが受け取る側に何倍にも膨れ上がって伝わります。手紙には、たった数文字、たった1行で心が大きく揺さぶる力を持っているのです。
手紙ではない具体例と言えば、メモです。今はスマホの機能で簡単ですが、これも私は使わずアプリ自体を消去しました。なぜかというと、スマホの中にあるからです。例えば、何か重要なフレーズを思いつきメモしようと携帯を開いた場合。いざ開くと、LINEの返信やニュースアプリの通知に目が行き、結果フレーズ自体を忘れてしまう、なんてことがよくありました。だから私はいつできてもいいように、首からぶら下げてICカードと一緒に紙のメモ帳を携帯するようにしています。
さんざん手書きの魅力を語ってきましたが、実は私は去年から文通を始めています。3人のペンパルがいて、それぞれ違った内容の話やエピソードを書くようにしています。最初はただの暇つぶしで始めた文通なのですが、始めてみるとこれが面白い。それぞれ3人とも各内容、文章、言葉選びが全く異なり、文章の中から「それぞれの個性」がにじみ出ています。
「3人とのやりとり」でしたら携帯やパソコンのメールでももちろん可能ですが、私は手間と時間をかけてゆっくり考えながら、手紙を書くようにしています。スマホ世代だからこそ始めたことで、「ゆっくり考えて一旦立ち止まる」行為を大切にしているのです。
作者の小川糸さんは、大学では国文学を専攻し、「物語を書く人になりたい」と小説家を志して、現在は翻訳家としても活動しているということで、私と似ている部分が多いと感じました。私も、将来文章を書く仕事や、手書きとパソコン兼用の筆記者になりたいと思っているので、このお話はとても親近感が湧きやすかったです。「手書きだからこそ、性格、背景、環境などがより具体的に相手に伝えられる。」彼女は、そんなメッセージをポンと胸の中に落としてくれた柔らかく穏やかな感覚が、読み終わったときにありました。
これから私は、この本を少しでも多くの人々に伝えていきたいと考えています。「手書きの大切さ」を学べる素晴らしい本だと、自信を持って言える為です。
このように「手書きの手紙」について自分の考えをまとめてみてもいいですね。
ツバキ文具店の読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
ツバキ文具店は「代書屋」という特殊なお仕事から「手書きの手紙の大切さ」を伝えてくれる本です。
手紙に関する過去の出来事を振り返ってみると書きやすいですよ。
頑張ってくださいね。
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