夏休みの宿題といえば「読書感想文」ですよね。
なかなか進まずに「最後に読書感想文が残ってしまった…」という中学生も多いのではないでしょうか?
中でも書き出しに躓くと、なかなか言葉が出ずに時間だけがすぎてしまうもの。
そこで今回は「中学生向け読書感想文の書き出し例文」を紹介します。
面倒な読書感想文を早く終わらせるためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
また、中学生だけではなく、高校生・小学校高学年にもオススメですよ。
最初が決まらないと先に進まないよね。私なんて始めの1文に2時間くらいかかったよ…
いや、1文で2時間はさすがに時間がかかり過ぎだよ…
大丈夫!読書感想文の書き出しはコツをつかめば簡単ですよ♪
中学生向け読書感想文 書き出しの文量は?
読書感想文の構成と必要な文字数
読書感想文の書き出しの前に簡単に「読書感想文の構成と文量」を知っておきましょう。
「読書感想文の大体の目安」がわかっていると書き出しも書きやすいですよ。
さて「読書感想文の構成」と「それぞれどのくらいの文量を書くのか」は以下の通りです。
- 書き出し…全体の10%
- あらすじ…全体の10%
- 感想…全体の60%
- まとめ…全体の20%
で、一般的な中学生の読書感想文は「2,000文字(約原稿用紙5枚)」が指定されていますので、書き出しに必要な文字数は「200文字(原稿用紙半分/10行)」になりますよ。
書き出しの文量は少なめでもOK
ただ、書き出しは「絶対に10%くらい書かないといけない」というワケではなく、多少短くてもOKです。
(それより感想部分を多く書いたほうが高評価になります。)
「200文字書こう!」と思わずに「100~200文字くらい書こう」くらいの気持ちでいましょう。
書き出しの文字数は特に決まりはないから、文量は気にせず書いてみるのがオススメですよ。
読書感想文の書き出しにおすすめ10選
さて、それでは読書感想文の書き出しを簡単に終わらせる方法を紹介していきます。
- あらすじから書き始める
- 本を選んだ理由から書き始める
- 題名について思ったことを書く
- 本文を引用して書き出す
- 一番印象的なことから書き出す
- 疑問点から書き出す
- ネガティブな感情から書き出す
- 自分の体験から書き出す
- 本を選んで興味を持ったことから書き出す
- 主人公の気持ちを自分に置き換えて書き出す
さて、それでは一つずつ見ていきましょう!
本を選んだ理由から書き始める
正直、この書き出し方が最も簡単です。
早く読書感想文を終わらせたいなら「本を選んだ理由」から書き始めましょう。
ちなみに本を選んだ理由は…
- 本屋で見かけて気になったから
- 映画やアニメ、ドラマ化されていて、面白かったから
- 母親から薦められたから
- 読書感想文コンクールの課題図書だから
- 主人公が同じ部活に入っているから
- 戦争について知りたかったから
このようになんでもOKですよ。
例文
確かに題名からして友達について書いていそうな本です。「これを読めばケンカした友達の気持ちもがわかるかも」そう思い、読んでみることにしました。
(149文字)
また、「本を選んだ理由」から書き始めると、その後「この本を実際に読んでみると~~~な内容でした。特に面白かったのは…」みたいに感想文を続けやすいですよ♪
あらすじから書き始める
こちらも簡単な書き出し方ですね。
読書感想文を早く終わらせたいなら「書き出しで本を選んだ理由を書き、その後にあらすじを書く」のが鉄板のパターンですが、選んだ理由が思いつかないのでしたらあらすじから書き始めてもいいですね。
本のあらすじでしたら、読んだ内容をそのまま書けばいいので楽勝ですよ。
例文
(103文字)
ちなみにあらすじで書き始める場合、文字数は少なくてOKですよ。
上記例は103文字ですが、もっと簡潔にまとめてしまっても大丈夫です。
題名や表紙について思ったことを書く
本のタイトルや表紙から読み取れることはたくさんあります。
あなたは、題名や表紙を最初に見た時に、本に対してどのような印象を受けたでしょうか?
「思ったこと・感じたこと」をそのまま書きましょう。
例文
本文を引用して書き出す
本の中に「気に入ったフレーズ」があるなら、そちらを引用してもいいですね。
引用するのは、言葉、台詞(せりふ、会話文)、名言、文章、なんでもOKです。
引用文から始まるので、「変わった読書感想文だな、かっこいい読書感想文だな」と読み手にインパクトを与えることもできますよ。
例文
これは「コンビニ人間」の主人公「古倉恵子」の台詞だ。私はこの台詞を読み、普通の人間ってなんだろうと思った。
普通は人によって異なるものだ。例えば、私の家では目玉焼きにオイスターソースをかける。これが普通だ。でも、友達は醤油やソースをかけるらしい。醤油をかける友達も、ソースをかける友達も「これが普通だよ」と言った。
(191文字)
一番印象的な場面から書き出す
本を読み一番印象的だったのはどこでしょうか?
心に残ったシーンは自分の感想も出やすいもの。
書き出し後もスラスラと言葉が出やすいのもメリットですよ。
例文
粉ミルクは、まず牛がいて、その牛を飼い育てている人、乳を絞る人が必要だ。さらに絞ったミルクは工場に運ばれ、加工され、トラックで運ばれ、スーパーに並ぶ。この過程において、一体どれだけ多くの人が関わっているだろうか。
(189文字)
疑問文から書き出す
本を読んで疑問に思ったことから書き出すのもいいですね。
疑問点から書き出すのは珍しいので、場合によっては高得点も狙えますよ。
ちなみに疑問文から書き出す時に、一番書きやすいのは
- もし自分が主人公だったら○○できただろうか?
- なんで主人公は○○したのだろうか?
という書き出し方です。
伝記ものだと「もし、自分が坂本龍馬だったら薩長同盟を結べただろうか?」みたいな感じですね。
もしくは「特殊な設定があるファンタジー」なんかも「自分だったらこの力をどう使うだろう?」と考えるのもオススメですよ。
例文
思えば私は大切な人を亡くしたことがない。なので会いたいと願う死者はおらず、ツナグの登場人物のように大切な人を失くす感覚がわからない。そんな私はいわゆる幸せ者なのだろう。
(151文字)
ネガティブな感情から書き出す
読書感想文を読んで、ネガティブ(マイナス)な感想を持った人もいますよね。
そんな時は、ネガティブな感想からそのまま書き出してみましょう。
最初はネガティブな感想から書き出し、その後で「なぜそう思ったのか」「自分だったらどうしたのか」などを書けば、問題ないですよ。
例文
(176文字)
自分の体験から書き出す
読んだ本に関係する自分の体験があるなら、そこから書き出してみるもの良いでしょう。
自分の体験を書くと、それだけで「オリジナルな感想文」になり、高得点をもらいやすいですよ♪
例文
「この世界の片隅で」を読んで、私は本当の意味での戦争の悲惨さを知りました。
(172文字)
本を選んで興味を持ったことから書き出す
本を読んで調べたこと、新しく興味を持ったことがあるなら、そのことから書き出してみるのもおすすめです。
お手本
「日本人に聞きたい。日本人は幸せか?」
世界の中で、間違いなく日本の経済力は上位だろう。日本は物で溢れ、恵まれている。しかし、私は「日本人は幸せだ」と即答することができなかった。
(186文字)
主人公の気持ちや境遇を自分に置き換えて書く
簡単に言ってしまえば「もし自分が主人公だったら…」という視点で書くことです。
見本例文
確かにメロスは妹の結婚式に出席するために友達の命を担保にした。友達のために走るのは当然だろう。でも、途中で豪雨で川が増水していたり、山賊に襲われたりと数々のトラブルがあったのだ。そこまで頑張ったのだから、諦めてもいいはずだ。僕だったらきっと諦めている。なのにメロスは走り続けたのだ。
(185文字)
書き出しには色々な方法があるから、自分が書けそうなものを選ぶといいですね。
読書感想文の書き出しを簡単に終わらせる裏技
読書感想文の書き出しを簡単に終わらせるには「他の人が書いた感想文を読んでみる」ことです。
「他の人が書いた感想文なんて読めるの?」
と思うかもですが、実は「青少年読書感想文全国コンクールの公式サイト」には過去の入賞者の作文が紹介されているんです。
つまり、ここで受賞者の作品を読むことで「スムーズな書き出し例(しかも高評価!)」をたくさん読むことができるというワケです。
気になる人は「青少年読書感想文全国コンクール」と検索してみてくださいね。
あ、もちろん、参考にするだけですよ。
そのままコピペ、丸写し、パクリはだめですよ~><
中学生向け読書感想文の書き出し例文まとめ
いかがだったでしょうか?
読書感想文の書き出しといっても、色々な方法がありますよね。
書き出しがスムーズにできると、残りも簡単に進むもの。
ぜひ自分にあった書き出し方で読書感想文を終わらせてくださいね。
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