この記事では「弱くても勝てます:開成高校野球部のセオリー(著者:高橋秀実)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「弱くても勝てますの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
「下手には下手の戦い方がある!」そう気づかせてくれる作品。色々と考えさせられますよ。あと、何気に笑えます(笑)本嫌いな人にもオススメです!
弱くても勝てますの登場人物
青木秀憲
開成高等学校野球部監督。論理的な練習方法で部員をまとめる。
日々彼らを鼓舞する声の技術で、より練習の効率が上がるよう努力している。
高橋秀実
著者でありノンフィクション作家。
開成高校野球部都内大会ベスト16という事実に目をつけ、実際に取材に来た。
青木監督や部員たちの考え方、そして「スポーツは体格ではなく頭脳で勝てる」という事実を目の前にし、感銘を受ける。
弱くても勝てますのあらすじ(簡単な話の内容)
東京大学合格者数日本一の進学校として知られる東京都内の開成高等学校。
部活動の中でも野球部は、スポーツの常識をことごとく打ち破る独特な練習方法で、東東京都予選ベスト16まで駆け上がった。
グラウンドでの練習は週1日、エラーや空振り三振はし放題、しかし結果どさくさに紛れて勝利する。
そんな作戦を考えたのは、開成高等学校硬式野球部監督・青木秀憲だった。
彼の指導の下、部員たちは下手であるという自覚を持ちながら生真面目に練習を続けていた。
「弱くて下手な野球部」がなぜ結果を出せたのか?
それは、彼らだからこそできる“頭脳戦の野球”だった。
「スポーツはバカでは勝てない。」実在する高校野球理論が満載のノンフィクション!
「弱くても勝てます」は二宮和也が監督役、有村架純がマネジャー役でドラマ化されていますよ。これがけっこう面白い!小説と一緒にDVDも見るとより物語を理解できますよ♪
本のテーマ(主題・キーワード)
・ノンフィクション
・スポーツ、部活、野球
読書感想文の書き方やコツ
「弱くても勝てます」は高校球児の青春物語ではありません。
「下手でもどうやって勝つか」、「スポーツは才能だけでは勝てない」という事実を論理的に説明しています。
なので、「スポーツと頭脳との関連性」を忘れずに書くと良いですね。
部活をしている人なら「部活でどうやって勝つか、どうやって上達するか」などを考えると書きやすいですよ。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):アスリートに不可欠なもの
「センス」と「感覚」。これが、普通のスポーツ関係者やアスリートが並べる常套手段だろう。でも、野球バカという言葉があるように、「好き」を突き詰めている人は、その程度の結果しか出せない。
イチロー、ウサイン・ボルト、大谷翔平などの一流と呼ばれるアスリートたちが繰り返し言っていたのは、「私は天才ではない」というフレーズだった。イチローは、ヒットを打つという結果を出し続けるために、同じ内容の基礎練習を毎日20年以上続けていたし、高校時代の時点で、メジャーリーガーを目指していた大谷翔平選手は、夢をかなえるための目標達成シートとして、技術、人柄、生活習慣、知識のつけ方の6つの項目をチャート式でまとめていた。
では、彼らに共通するものは何だろうか。答えは3つだ。「継続力」、「分析力」、そして「記録力」である。これは、ただ「好き」という気持ちだけを突き詰めてしまった結果だけでは手に入らないだろう。おそらく、がむしゃらで闇雲にやっているだけで、のちに身体を壊してしまうはずだ。
自分で考えた練習方法を実際にやってみて、結果がどうなったかを記録し分析して、また変更点を加えた新しいメゾットを考え直す。つまり、「考案→行動(実践)→分析(記録)」。このルーティーンを繰り返すことで、少しずつ結果がついてくると思う。
作中のある野球部員が口にした「下手と苦手は違う」というフレーズに、私は共感した。苦手とは、自分がそうであると思い込んでいる主観的な状態のこと。そして下手とは、周りが見ている客観的な意見を指す。
つまり、苦手というと自分は大したことないと意欲が削がれてしまうのに対し、下手というと、そうである状態を比較的早く受け入れられて、「じゃあ自分はどうするべきか?」と、やるべきことを整理することができて、方向転換がスムーズに進むのだ。彼らは、高校生にしてその考え方が確立されていた。今までは、ただのガリ勉軍団と偏見があったのが、素晴らしい高校生達だなと感心した。
しかし、「受け入れる」ということがなかなかできない大人たちが、アスリートだけではなく普通の会社員にも溢れているのも事実である。ここは、メンタルという難しい問題になってくるのだが、一歩飛び越えるだけで、周りの景色が随分と違ってくるのだ。「勇気」とか「行動力」などの美談にする気は全くないが、そんな話にならざるを得ないのである。
「才能」の一言で片づけられがちなアーティストやアスリートたちの中でも、億単位の金額を動かしている一握りの人の考え方は、おそらくさっき挙げたルーティーンを日常で無意識にやっている人たちだろう。
アーティストで挙げるなら、YOSHIKIさんである。リーダーを務めているXJAPANというバンドだけでは生きていけないと感じ、自分の家庭環境や興味、そして関心をとことん考えた結果、今ではメインである音楽家のほかに、着物、車、そしてワインのアンバサダーや自らのグッズ販売などをして事業を展開している。「才能」に付け加えるなら、「次の展開を考える」というフレーズが正しいかもしれない。
作中の部員達には、「頭脳という才能」が野球を始める前から備わっていたこともあり、彼らは専ら行動と分析を繰り返して、結果コールドゲームで勝利する結末を繰り返していた。さすが、日本一の高校生というだけはあるなと、まんまと見せつけられた感覚があった。
これまで、スポーツは「才能」だけでは達成できないとさんざん言ってきたが、そうなのである。
「~界の神様が与えた天才」などのフレーズがアスリートの世界ではよく使われるが、そんな存在は、いないと断言する。
センスと才能。この2ワードほど、知らない周りから誤解されやすいものはないのではないのだろうか。生まれ持ったものに、職業や会社といった環境が合わさって、初めて「才能」が生まれると私は思う。アスリートに不可欠なのは、「続ける環境」だと、私は考える。
最後に、私が所属しているバスケの大会が今後待っている。試合で勝つために何が必要なのか、どんな練習が必要なのか、そしてその練習を続けるためにはどうすればいいのか。この3点をよく考えて、最後の大会に臨もうと思う。
この感想文のように「有名なスポーツ選手」について調べて書いてみてもいいですね。
*コピペ、無断転載、パクリ、丸写しなどはダメですよ。自分で考えて書きましょう♪
弱くても勝てますの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
「弱くても勝てます」は今までのスポーツ界の考え方を覆す内容です。
大人でも考えさせられますので、オススメですよ。
また、部活をしている人なら「部活についてのエピソード」を考えると書きやすいと思います。
あと、2020年はオリンピックの年ですので、「活躍したスポーツ選手について調べて書く」というのもありですよ。
頑張ってくださいね。
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