この記事では「サマーウォーズ(著者:岩井恭平/映画:細田守)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「サマーウォーズの読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
細田守監督の大ヒット映画のノベライズ。小説版も面白いですよ♪
サマーウォーズの登場人物
小磯健二
本作の主人公。東京都内の久遠寺高校に通う高校2年生。引っ込み思案で内気な性格。
物理部に所属しており、特に数学の実力は国際数学オリンピックの日本代表候補になったとまで噂される。
父は海外赴任、母は仕事で忙しいため、自宅ではほぼ1人でひっそりと生活している。
夏希から「婚約者のふりをして」というバイトを受け、彼女の実家を訪ねたところ、唐突に婚約者として紹介され偽の恋人役を演じる羽目になる。
彼のアバターは、丸耳がついた少年だったがアカウントを乗っ取られて以降はデフォルメ化されたリスとなった。
暗号を解いたことで、「OZのアカウントを乗っ取った犯人」という濡れ衣を着せられ、混乱状態を鎮めるために事件解決に乗り出す。
篠原夏希
本作のヒロイン。1992年7月19日生まれの18歳。久遠寺高校の3年生。
剣道部所属。ノリが良く明るい性格。健二が密かに想いを寄せる相手。
使用アバターは、子鹿の耳を生やした袴姿の和装少女・「ナツキ」。
上記の通り、校内の男子からは憧れを一身に受けるマドンナだが、恋愛遍歴はほぼ皆無。
祖父母から軽い男性不信を吹き込まれているため、恋愛に関しては奥手かつ鈍感。
もちろん、健二が好意を寄せている事も全く気付いていない。
佐久間敬
健二と同じ高校・部活に所属する17歳。
健二と共にOZの保守点検のバイトをしており、ラブマシーンとの対決では主に情報収集を担当。
ラブマシーンとの対決では無線で陣内家とコンタクトを取っていた。
使用アバターは、東部のみがドットの粗い擬人化猿。
陣内 栄
1920年8月1日生まれの89歳。夏希の曾祖母。戦国時代から続く陣内家の16代目当主。
元教師という経歴をもち、教え子には政治家、官僚、地方の権力者なども多く政財界にも太い人脈を持つ。
ラブマシーンとの対決では、古人や教え子を励ますなどしてOZの鎮静化に大きく貢献する。
しかしその翌日、持病である狭心症が悪化し、誕生日前日の7月31日午前5時21分に逝去する。
数え年で91歳。OZの混乱が与えた身体的影響のため、体調が万全ではなかった。
夏希が偽の彼として連れてきた健二を、一目で夏希を任せられる男と認め、嘘であることが公になっても健二に「夏希を頼む」と頼んでいる。
サマーウォーズのあらすじ(簡単な話の内容)
パソコン、携帯電話、テレビなどのメディアからアクセスし、自らを”アバター”として操ることでショッピングやゲーム、更には納税や行政手続きまで様々なサービスを利用できるインターネット上の仮想世界・OZ(オズ)。
世界中のユーザーの個人情報は、世界一安全といわれるセキュリティにより絶対的に厳守されていた。
ある時、東京都内の高校に通う小磯健二は、憧れの1学年先輩である篠原夏希から「おばあちゃんの為に、私の婚約者のふりをして」という内容の“バイト”に誘われる。
夏希の話によると、曾祖母である栄の誕生日を祝うために、親戚一同が集まり宴会をするというのだ。
健二はこの頼みを軽い気持ちで承諾してしまい、期間限定で「婚約者」として夏希の家に行くことになった。
そんな時、健二の携帯電話に謎の数字が羅列された暗号メールが送られてくる。
数学が得意な健二は、その暗号を何かの問題だと勘違いし回答してしまう。
その回答とは、OZの管理権限を奪取できる暗号だった。
翌日、OZは謎の人工知能であるラブマシーンによって乗っ取られ、現実世界にインフレーションを巻き起こし社会全体を大混乱に陥れてしまう。
健二と夏希の家族たちは、壊滅状態となったOZを再び平穏な世界に戻すことができるのか?
ある一人の高校生の夏休みの間に起きた世界規模のサバイバルゲーム。
一度読み始めたら止まらない、夏に必ず読み返したくなる“サマーウォーズ”開幕!
「サマーウォーズ」は映画版の方が有名ですよね。先にDVDを見ると小説もさらに読みやすいですよ♪
本のテーマ(主題・キーワード)
・ファンタジー
・青春、恋愛、友情
・ネット社会、SNS、コミュニティ、ゲーム
・家族の絆
・生と死
読書感想文の書き方やコツ
主要人物が高校生というだけあり青春恋愛ものではないかと思われるが、メインは家族の絆というリアルと世界規模なサバイバルゲームというバーチャルの関連性。
恋愛や友情ではなく、仮想世界と現実世界という正反対の世界の差異の描写を忘れずに描く。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):インターネットが生んだ奇跡
私はインターネット上で生まれる友情や絆なんて全く価値のないものだと思っていた。
LINE, Facebook, Twitter, InstagramなどのSNSと呼ばれるツールが生まれてから、私たちの生活はテーブルをひっくり返すほど劇的に変わった。これまで私は、インターネットには普段の日常会話から大事な仕事の連絡や報告など、私たちの生活には欠かせないものになったというメリットがある反面、目には見えない大事な何かを奪ったというデメリットがあるのではないかとずっと悩み続けていた。
そんな時、この本と出会った。バーチャル世界で起きた問題に、現実世界の人間たちが、まるで「今日が地球最後の日」と思い込んでいるのではと勘ぐってしまうほどの、手に汗握りながら必死の形相で仮想の敵と戦っていた。この姿を見て不意に浮かんだのは、どうして人はここまでインターネットにのめりこむのか?という疑問だった。
今の世の中には、嘘か真か分からない情報が吹きこぼれのようにあふれてしまっている。最近では、ネット依存、ゲーム障害、~中毒といったマイナスなフレーズがテレビでよく聞こえてくるようになった。
さらにはネットいじめという新たな人権問題まで現れ、私たちと同じ年齢の人が、ネットのいじめで自殺を選んでしまうとても辛く悲しい事件が後を絶たない。他にもSNSを通して知り合った人から誘拐・監禁され、終いには殺されてしまうという事件まで起きた。生まれた命という深刻な問題にまで広がった現象が起こったのも、インターネットがもたらした変化だ。だが、決してデメリットだけではない。
インターネットが生んだ一つの武器。それは、海を越えたつながりである。遠く離れた人と話ができる携帯電話が生まれ、それは10年もすれば、日本だけでなくGoogleの翻訳機能があれば、はるか遠くの外国のひとたちにまで電話やメールが届くようになった。
それはこんな良い効果もある。やり取りを続けているうちに、不思議と「この人とつながっている」という意識が生まれ、友達のように仲良くなったり、仕事の仲間として信頼関係を作ったりすることが気軽にできるようになった。スマートフォンの登場まであり得なかったことだ。
インターネットやスマートフォンと呼ばれる携帯電話の登場で、たくさんのお金がかかることが今では無料になり、昔はできなかったことが今ではできるようになった。これは間違いなく奇跡である。
英語が喋れないなら翻訳機能があり、遠くにあるものが欲しいなら通信販売があり、本が読みたいなら電子書籍として携帯電話の中で気軽に読める。今では、コンビニでさえ~ペイなんていうお金の払い方まで登場し、「キャッシュレス」という言葉もよく見るようになった。私はこの本を読むまで気づかなかった。インターネットがもたらしたのは、生活をガラッと変える力を持つ奇跡ということを。
この作品があらわしているものとは、今の私たちがいい意味ではまっている生活そのものである。朝起きたら携帯で時間を確認し、連絡か来たら電話やメールをして、学校が終わればリラックスや気分転換のためにスマホでゲームをしたり、LINEなどのSNSで会話を楽しむ。
しかし、一度でもやり方を間違えてしまうと自分はもちろん周りの家族や友人までトラブルにあってしまう。そこがインターネットの見えない落とし穴だ。私たちは、呼吸をするのと同じ感覚で、インターネットという武器を毎日うまく使いこなしているのだ。
この本のキャッチコピーは、「これは新しい戦争だ。」、「つながりこそが、ボクらの武器。」というものである。この2つが、今の世の中を分かりやすく表現していると思う。
もう一つ私が新しく付け加えるとしたら、「良いつながりと悪いつながりがある」と言いたい。インターネット上で知らない人とつながることは、新しい出会いというメリットと、何が起こって何をされるか分からないというリスクがある。
この本が教えてくれたこと。それは、インターネットは、やり方を正しくすると自分の人生をより輝くものにしてくれるという、お金では買えない素晴らしいプレゼントだった。
このようにSNSやインターネットのメリット・デメリットを書いてみるのも良いですね。
*コピペ、丸写し、パクリ、無断転載は禁止ですよ~。
サマーウォーズの読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
サマーウォーズはオンラインゲームの話でもありますので、SNSやインターネットのことについて考えると書きやすいですよ。
もしくは「家族愛」に着目して、家族とのエピソードを書いてみても良いですね。
頑張ってくださいね。
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