この記事では「ラプラスの魔女(著者:東野圭吾)」で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「ラプラスの魔女の読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
「さすが東野圭吾さん!」といった作品。どんどん物語に引き込まれて、あっという間に読んでしまえますよ♪
ラプラスの魔女の登場人物
羽原 円華(うはら まどか)
10歳の時に北海道で竜巻事故に巻き込まれ、母親を亡くす。
甘粕 謙人(あまかす けんと)
円華の2歳年上。「姉である萌絵の自殺、自宅放火」に巻き込まれてしまい、植物状態。
羽原全太朗医師の脳神経再生手術を受けたことにより、健常者とほぼ変わらない状態にまで快復する。
甘粕 才生(あまかす さいせい)
謙人の父。映画の鬼と言われた映画監督。
47歳の時に事故で家族を失ったことをきっかけに映画制作をやめる。
青江 修介(あおえ しゅうすけ)
地球化学が専門の学者。泰鵬大学教授。
赤熊温泉、苫手温泉、2つの事故調査を依頼され、独自に調査する。
羽原 全太朗(うはら ぜんたろう)
円華の父。開明大学病院の脳神経外科医師。脳神経細胞再生の第一人者。
中岡 祐二(なかおか ゆうじ)
麻布北警察署の刑事。
「水城は殺害されたのではないか」と疑っている。
ラプラスの魔女のあらすじ(簡単な話の内容)
映像プロデューサーの水城義郎が、赤熊温泉で硫化水素のガス中毒で死亡。
その後、義郎のことを中岡に相談していた「義郎の母親ミヨシ」も首吊り自殺を行う。
ミヨシの老人ホームで「水城義郎の妻である千佐都」と会った中岡は、彼女が義郎殺害に関係していると確信する。
赤熊温泉の事故調査を行っていた青江修介は「硫化水素ガス中毒で被害者を殺害しようとしても、屋外では不可能だ」と断言する。
しかし、「もしかしたら殺人事件かもしれない」とも考えていた。
そんな時、苫手温泉で「役者である那須野五郎」が硫化水素ガス中毒で死亡する。
事件を調査していた青江は、「物理現象について詳しい羽原円華」と出会う。
さらに、青江は被害者のことを調査しているうちに「映画監督である甘粕才生のブログ」にたどり着く。
そこには「過去に家族に起きた事故や家族のこと、そして自らの過去について」詳細に書かれていた…。
青江修介、中岡啓二、甘粕才生、甘粕謙人、そして羽原円華。
この5人と2つの硫化水素中毒事件が示す“ほんとうの未来”とは?
著者が「今までの僕の小説イメージを壊したものを書きたかった。」と語る、映画化で大ヒットした「固定概念ぶっこわし」傑作長編ミステリー、ついに登場!
ラプラスの魔女は映画化もされているので、こちらを先に見るのもあり。個人的には原作の方が好きですが、嵐の櫻井翔君好きなら見て損はないです!
本のテーマ(主題・キーワード)
・ミステリー、推理小説
読書感想文の書き方やコツ
地球科学、硫化水素などの難しい専門用語がたくさんでてくる。
殺人事件の鍵となる物理現象の説明で、いわゆる「超能力」と呼ばれる用語がたびたび登場するが、決してまやかしではなく科学的に証明されていることにも注意する。
また実際にある「エコーローケーション」を具体例にして、どんな景色なのかを自分の意見も書くようにする。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):わたしたちの脳のふしぎ
ラプラスというフランスの数学者が唱えた、「未来は人類の脳で予測できる。それは、超能力などという魔法ではない。」という言葉に、私は強い衝撃を受けました。今まで、占いや予言といった「オカルト」と呼ぶ文化や存在には興味が全くなかったのですが、“物体や天気の未来は視ることができる”という事実がこの本で分かったのです。
円華や謙人が持つ能力は、人やモノの環境を分析し、とんでもない速さで情報処理を行うことで、それらがどうなってどう動くかといった未来が視えるというもの。しかもそれは、生まれる前から持っているものではなく、長い期間に渡る脳の訓練や、被実験者からの細胞移植をすることによって、手に入れることができるというのです。そんな話は存在しないだろうとはじめは信じていませんでしたが、東野圭吾さんのリアリティ溢れるありそうでない描写が、「本当にこんな力が存在するのかも…」と、だんだん引き込まれて興味を持つようになりました。
私たちの脳は、いったいどのような働きをもっているのか。どんな形で造られていて、どんな歴史があって、そしてこれからどうなるのか…?と、脳について知りたくなり、気づけば頭の中がクエスチョンだらけだったのです。
分かりやすい例で言うならば、息をする、食べる、寝る、話す、手を動かすことです。わたしたちが当たり前に行っている動作は、すべて脳の中の視床下部という部位が、腕や脚の筋肉に命令信号を出すことで成立しています。その信号が伝わる速さは、わずか0,1秒。無意識ですが、寝ている間でもわたしたちの脳は24時間動き続けているのです。
今、心臓がドキドキしているこの瞬間、キーボードを叩いているこの一瞬、そして今笑えているこの瞬間があるのは、脳が心臓に、指に、そして顔に「笑え」と、それぞれ命令を出しているから、私たちは動くことができているのです。
脳の歴史を説明する時に使われるのは「脳科学」と呼ばれる学問で、今もたくさんの脳科学者の人たちがそれぞれの研究テーマを持って、未来の人間や脳の発達について熱心に研究に打ち込んでくれています。ですが、これだけ研究が進んでいても脳の構造はわずか10%ほどしかわかっておらず、まだまだ謎と疑問があるのが現状なのです。
ところでみなさんは、「エコーローケーション」という言葉があるのを知っていますか?アメリカで生まれたこの言葉は、日本語で「反響定位」という言葉で使われ、この能力を持っているのは一部の視覚障害者だけと言われています。が、実際は正しい方法で訓練を行えば、目が視えなくても「物が耳で見えるようになる」というのです。舌を使って舌打ちをして、跳ね返って返ってくる音の響きや超音波を聞き分けることで、周りのモノの形や場所、そして肌触りまでがわかってしまうという、一見人間が手に入れることができないような能力を持つことができるのです。
想像ですが、もしそんな能力が手に入ったら、私たちはどのようにして使いこなすでしょうか。円華や謙人の言うように、「魔女」・「宇宙人」というフレーズに似た存在になるかもしれません。ですが、それによって周りの景色も断然変わります。目は視えなくても、耳で見ることができるのですから。
実際に、この能力を持つアメリカ人を特集したドキュメンタリー番組・「脳のふしぎ」を見たときに、男性のダニエルさんは、本当に見えているかのように、周りのモノの特徴を正確に捉えながら、好奇心のままに歩いていました。五感の中でどれか一つが欠けている人は、残った4つのうちの1つがずば抜けて優れているという話を聞いたことがあったので、ダニエルさんはまさにそんな人だとこの本を通して思い出しました。
人の脳というのは、このように不思議と可能性に満ち溢れています。私はこのような能力は持ち合わせていませんが、それでも「注意して見る」ことで、今までと違ったものの見え方がしてくるのではないかと思います。
そしてこの「注意して見ること」は勉強でも、部活でも、そして人間関係でも活かせるものです。これからは、普段を何気なく過ごすのではなく注意深く観察しながら過ごそうと思います。
このように「脳の神秘」について自分なりに本やネットで調べて感想文を書いてもいいですね。
*パクリ、丸写し、無断転載は禁止ですよ。あくまで参考にする程度にしておきましょう。
ラプラスの魔女の読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
ラプラスの魔女はミステリー&推理小説になります。
マジメな本(?)が苦手な人でもドキドキしながら読み進めることができますよ。
感想文はちょっと書きにくいかもですが、「脳について」思ったことを自由に書いてもいいですね。
頑張ってくださいね。
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