この記事では『「のび太」という生き方 頑張らない。無理しない。(著者:横山泰行/富山大学名誉教授)』で読書感想文を書く時のポイントを紹介しています。
また、一緒に「のび太という生き方の読書感想文例文(中学生・高校生向け)」も紹介していますので、参考にしてくださいね。
日本人なら誰もが知っているドラえもん!。その中の「のび太の生き方」を研究した自己啓発本になります♪
のび太という生き方の登場人物
野比のび太
「ドラえもん」本編作中では小学4年生の少年。
気弱な性格でだらしなく、困ったことが起こるといつもドラえもんに助けてもらって切り抜けてきました。
15年後に、25歳で幼馴染のしずかちゃんと結婚することになります。
ドラえもん
未来からのび太の元にやってきたネコ型ロボット。
のび太の子孫のセワシがダメな祖父の人生を心配して送り込んだ。
のび太という生き方のあらすじ(簡単な話の内容)
日本における「ドラえもん学の権威」こと横山泰行教授が書かれた本で、もっとも話題になった著書です。
現代人の多くが子供のころから親しんできたドラえもん。
その膨大なストーリーの中で、昭和40年代から令和に至るまで「ずっと小学5年生のままで生きている」少年・野比のび太。
誰が見てもイケていない、何事にもだらしないと思われていた彼が、実はとても幸福な生き方のヒントを持っている!?
勉強嫌いで、いつもテストは散々な点数で叱られてばかり。
困るといつも「ドラえも~~~ん!」と泣いてひみつ道具をねだる彼のどこにそんなパワーが?!
一見ダメダメそうに見えるのび太ですが、実はその裏側に隠された「ひたむきさ」は「自らの未来を変える程の影響力」を持っていたのです。
「藤子・F・ 不二雄」先生が書かれた原作を読んで見るのも面白いですよ。アニメ版とは微妙にキャラの性格が違うんですよね(笑)
本のテーマ(主題・キーワード)
・自己啓発
・ドラえもん
・楽に生きる/自分らしい生き方
読書感想文の書き方やコツ
一見ダメダメなのび太の日常の裏側に、「劇場版などの長編でみられる意外な勇気」、そして「何があっても最後にはへこたれずに乗り越えていく精神」、そんな逞しい姿が隠されています。
テストはいつも散々だし、ジャイアンやスネ夫にはいじめられ振り回されいる彼は、決してヒーローではありませんが、実はとても豊かな人生を生きているのです。
いつもドラえもんを見ている時と視点を少しずらしてみると、読書感想文も書きやすいですよ。
読書感想文例文(中学生向け2000文字以内)
題名(タイトル):のび太のように、生きてみたい
野比のび太という名前を知らない日本人はいません。そして今や彼の名前は世界中で知られていると言っても過言ではないでしょう。しかし残念なことに、そのイメージは決してポジティブなものではないのです。勉強もお手伝いもきらい。テストの結果はいつも散々でママには怒られっぱなし。つらいことや困ったことが起こると「どらえも~~~ん!」と叫んでひみつ道具を出してもらい、他力本願で解決を目指すダメっぷり。のび太は現在に至るまで、実に40年以上にわたってこんな小学4年生の人生をずっと生きています。
しかし、横山教授はドラえもんの世界を学問として捉え、見つめていくうちに、そんなのび太の生き方を大いに肯定し、分析していくようになるのです。テレビや漫画の世界では、主人公にはカッコよさや強さ、能力の高さを求めがちですが。その対極にいるのび太が、遠回りしながらも、実はとても堅実に、真摯に自分の求めることに向かって生きているのではないか、というのです。
実際、彼は自分の欲望にとても素直です。やりたい事、欲しい物に対してはとても貪欲で、ドラえもんのひみつ道具のおかげではありますが、思い立ったら即行動できるフットワークの軽さも持っています。
そして、何よりの強さは「へこたれない」ことです。いじめられたり、いろいろつらいことがあったら、ジャイアンたちと一緒に遊んだり、学校に行くのもしんどいのではないか、とついつい思ってしまいます。
でも、のび太はダメダメと言われながらも、そして時には遅刻したり宿題をしていなかったり、忘れ物をしてたいそう困ることがあったとしても、ちゃんと学校には行くのです。だったらもっと真剣に勉強すれば…と思ったりしますが、それは傍観者からの視点であって、彼はそれなりに小学4年生の日々を無難に過ごしているのです。
そこでポイントになるのが、頑張りすぎないことと、失敗してもへこたれないこと、そして時には妄想力豊かに自分に酔ってカッコつけたり、とにかく立ち止まらずに行動していること。極めつけは、漠然とではあっても「夢」を持って生きていることです。
私は嫌なことがあったらすぐに諦めてしまうところがありますが、きっとのび太だったら諦めないのでしょう。たとえドラえもんの道具に頼っても自分がやりたいことを成し遂げるんだと思います。そう考えると、なんだかのび太がかっこよく思えます。
横山教授は、だからといって「のび太の真似をしろ」というわけではありません。無駄にのび太の生き方を礼賛しているわけでもありません。しかし、情報過多で無駄に忙しく、疲弊してしまっている今の日本人が昭和の頃に置き忘れてきてしまった何かを、のび太は持っている気がします。
頑張る。でも、頑張りすぎない。ものすごく褒められることは無いかもしれないけれど、必要以上に自分を卑下しない。
そんなのび太の姿は、実は随分と図太く、ポジティブでたくましいものです。いろいろなことに優れて突出したヒーローにはなれなくても、のび太は自分らしい生き方を貫いて居場所を作っているんだと思います。
今を生きる多くの大人たちの子供時代は、実はこんなものだったのかもしれません。だけど、恥ずかしかったことには蓋をしたり、忘れたふりをして、のび太のことを頭ごなしにダメな子だと思ってしまうのではないでしょうか。そして、大人の考えを無意識に聞いている子供たちも、のび太はダメな奴だ、と思い込んでいるのかもしれません。それはちょっと怖いことです。
ちょっと視点を変えてのび太を観察してみると、架空のキャラクターとは思えないリアリティを伴って意外な姿が浮かび上がってきます。彼は、ちょっとずるくて、ずうずうしくて、でも濃やかで優しく、年齢相応の気遣いもできる、そんな子供らしい男の子です。
あんなふうに生きるのは、実は難しいかもしれないけれど。時々はのび太の姿を思い出して、ふっと肩の力を抜いてみても良いかもしれません。野比のび太、その名前に込められた願いの通り、のびのびと無理せず、誰もが自分らしく生きられたら…世界はもっとやさしく、暮らしやすいものになるんじゃないかなぁ、と思います。
誰もが知っているドラえもんですので、自然と感想は出やすいと思います。頭に浮かんだことをそのまま感想文にしてしまいましょう!
*コピペ、無断転載、丸写し、パクリはNGですよ。あくまで参考にする程度にしましょう。
のび太という生き方の読書感想文まとめ
いかがだったでしょうか?
ドラえもんは誰でも1度はアニメを見たことがありますよね。
のび太のカッコいいところに焦点をあてて感想を書いていくと良いですね。
頑張ってくださいね!
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