小学校に入ったばかりの子ども(1年生、2年生)にも、読書感想文の宿題は出ます。
何とか早めに終わらせてしまいたいと考えるママも多いでしょうが、子ども自身なかなか手をつけてくれないと見ているこちらがヒヤヒヤしてしまいますよね。
でも、低学年の子どもにとって読書感想文は難易度の高い宿題。
後回しにしたくなることだってあるのです。
そこで、低学年の子どもがいるママやパパに向けて「子どもが読書感想文をスムーズに書いていける方法」や、「おすすめの本」についてご紹介していきます。
特に1年生だと「本を読むのも難しい」という状況ですよね。この記事をぜひ参考にしてくださいね。
低学年が読書感想文を書きやすくする方法
子どもが感じたことを褒める
本が苦手な子にとっては、一冊読み終わるだけでもやっとということもあります。
そうやって苦労して読み終わった子に対し、「早く感想文を書いちゃいなさい。」と焦らせるのはNG。
まずは本を読めたことを褒め、そしてどういったことを感じたのか丁寧に聞き出してみてください。
「面白かった。」「つまらなかった。」「怖かった。」など、いろいろな感想が出てくると思うので、ママはそれらをメモにとって子どもの頭の中を整理するように促してみましょう。
「どういうところが面白かったの?」
「どのシーンが怖かったの?」
と、こちらから質問を投げかけると子どもの中でもより具体的に感想を出していけるようになります。
子どもが感じたことをより追及できるように、上手な声掛けをしていってください。
楽しみながら感想を出し合う
お子さんが読む本は、ぜひママも一度読んでみてください。
そうすることで「ママはこのページのこの部分が好きだったんだけど、〇〇ちゃんはどこが一番好きだった?」と、感想を話し合うことができます。
映画でも、友達や恋人同士で見るとその後感想を出し合って盛り上がれるからより印象に残ることってありますよね。
それと同じで、子どもにとってもママが同じ本を読んで感想を話し合ってくれることで、頭の中に本の内容がより強く残るようになります。
そうすることで感想文も書き進めやすくなり、楽しみながら書き上げていくことができますよ。
読書感想文の書き方
出した感想を書く順番に並べる
本を読み終わったら、まずは感じたことをメモや付箋に自由に書いていきましょう。
どんな些細なことでもいいのでたくさん出していくとその後の感想が書きやすくなります。
また、感想だけでなく疑問に感じたことやより興味を持ったことがあったら、そういった点も書き残すようにしてください。
子供一人でうまく書ききれない場合は、ぜひママがサポートして書き残すようにしていきましょう。
一通り感想が出終わったら、どういった流れで書いていくか並べ替えていきます。
また、たくさん出た場合は「どれに関して書いていくか」を選ぶこともしてみましょう。
全ての感想に関して書いていくよりは、3~4個に絞って書いた方がメリハリがあるものに仕上がります。
小学校低学年の読書感想文は原稿用紙2枚程度とされているので、あまりボリューミーにならないよう注意することも必要です。
出だしを考える
大まかな構成を考えたら、次は文章の出だしを考えて行きましょう。
出だしはノーマルに
- 「〇〇という本を読んで私が感じたことは…」
- 「この本を読んで、とても悲しい気持ちになりました。なぜなら…」
と始めていくとその後の展開が作りやすくなります。
また、インパクトのあるものにしたいと言う場合は会話文から始めてみるのもおすすめ。
- 「『しょうがくせいに なったら、さっちゃんのゆび、みんなみたいに はえてくる?』という言葉を見て、私はさっちゃんの辛さを強く感じました。」
- 「『このあとどうしちゃおう』そんな風に天国のことを考えたことはありませんでした。」
など、会話やセリフを用いると感想文全体がレベルの高いものに仕上がります。
自分の体験を素直に書く
感想文の中には、必ず自分の体験を入れるようにしましょう。
そのためには、自分の体験と比較できるような本を選んだり、自分と境遇が似ている本を選ぶことが大切です。
また、全く逆の考えを持っているような主人公の本を選ぶのもおすすめ。
自分だったらこうする。
主人公のこういった部分がすごいと思った。
など、比較しながら深みのある感想文を書いていくことができます。
低学年生の場合は、1エピソード入れれば十分枚数分は書き上げることができます。
ママは、子どものエピソードを丁寧に聞き出して感想文の中に上手く取り入れていけるようサポートしましょう。
まとめを考える
まとめの部分は、これから自分はどうしたいと思ったか、どういった新しい考えを取り入れるようになったか、本を読んで実際行動してみたことは何だったかなど、自分の中で変化のあったことを書いていくようにしましょう。
主人公の見習いたいと思った点などがあれば、そういったところも書いてみてください。
また、実際親子で話し合ったことを書いてみるのもおすすめ。
ほほえましい雰囲気が先生方にも伝わって行きますよ。
小学校低学年におすすめの本
さっちゃんのまほうのて たばた せいいち
生まれつき手に障がいのあるさっちゃんという少女が主人公のお話です。
手のことで友達にからかわれますが、両親の大きな愛を受けることで自分の大切さに気付いていきます。
小学校低学年というと、見た目のことでからかってくる子も多いもの。
皆が楽しく学校で過ごすためにはどうしたらいいか、自分はさっちゃんのような子にどう接していきたいかといったことを考えながら感想文を書いてみましょう。
注文の多い料理店 宮沢賢治
名作中の名作なので、読んだことのあるママも多いはず。
ホラー要素が入っていますが、リズム良く読み進めていくことができるので本嫌いなお子さんでもすぐに読み終わることができると思います。
大きな目玉の正体は何なのか、料理店に迷い込んでその後逃げた男二人はどうなったのかなど、親子で想像を膨らませながら話すことができますよ。
目の見えない子ねこ、どろっぷ 沢田俊子
主人公の少女つぐみちゃんが、目の潰れた子ねこを飼うという物語。
動物好きなお子さんや、既にペットを飼っているご家庭におすすめの一冊です。
ペットと共に生きていくということ、子ねこが生きる姿から何を感じたかなど、親子で話し合いながら感想を出してみてください。
このあとどうしちゃおう ヨシタケシンスケ
物語は主人公のおじいちゃんが亡くなったところから始まります。
死をテーマにした作品なのですが、重さがなくクスッと笑える部分も多い絵本です。
かわいらしい絵柄なので、お子さんと一緒に楽しみながら読むことができます。
こんな天国だったらいいなと、明るく話し合いそれを感想文にしていくと書きやすいですよ。
となりのトトロ 宮崎駿
子どもが本を全く読まない!とお悩みのママにおすすめしたいのがとなりのトトロです。
映画を見てから本を読んでもらえば、お子さんの頭の中にもスムーズに物語が入っていきますよ。
また、さつきとめいの冒険について親子で話し合ってみるのも楽しそうですよね。
トトロは本当にいると思うか、いたら何をしてみたいかなど夢のある感想文を書いていくことが出来そうです。
まとめ
小学校低学年の読書感想文は、枚数は少な目ですが子ども自身が感想文を書くことに慣れていないため時間がかかってしまうこともあるものです。
ママはしっかりとサポートをして、お子さんが最後まで書ききれるよう応援していきましょう。
日頃から親子で本やアニメ、映画の感想を話し合うようにしておくと読書感想文も随分書きやすくなりますよ。
宿題だと思うと面倒になってしまいますが、本を味わい感想を語り合ういい機会だと思って楽しみながら取り組んで行きましょう。
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