中学生の夏休みの宿題で面倒なものといえば「読書感想文」ですよね。
読書感想文はまず、本を選んで読まないといけないし、さらに読んだ本から感想まで書かないといけません(しかも原稿用紙4~5枚以上も!)。
本好きな人ならいいですが、本を読むのが苦手という人にはかなり苦痛なはず。
そんな人のためにこの記事では「中学生向けの読書感想文を早く終わらせる方法」を具体的な例分付きで紹介しています。
この方法でしたら簡単に「最速」で、しかも「高評価・高得点」な感想文を書く事も可能です。
また、中学生だけではなく小学校高学年や高校生の読書感想文の書き方の参考にもどうぞです。
読書感想文を早く終わらせる方法
読む本の決め方、選び方
読書感想文を書く時はまず「どの本を読むか」を決めますよね。
実は「読書感想文をスラスラと簡単に書けるか、書きにくいか」は選んだ本しだいなんです。
「だったら、どんな本が感想文を書きやすいか」ですが、答えは単純。
「自分と共通点がある本」です。
誰でも本の主人公との共通点があるはずです。
主人公と同じように・・・
- 部活に入っている
- 友情で悩んだことがある
- 動物を飼っている
- 大切な家族がいる
- 戦争について考えたことがある
- コンプレックスや障害がある
- 夢や目標がある
・・・このような共通点が1つでもあれば、そのテーマの本を選びましょう。
主人公と共通点があれば、興味を持って本を読めますし、感想だって自然に出てきます。
なので、感想文を書くのもあっという間に終わってしまいますよ。
ちなみに以下の記事に「中学生が共感しやすく、読みやすい本」をまとめていますので。
「どの本を読んでいいのかわからない」という人はどうぞです。
読む前にノートを準備
まず読む前の段階でノート(メモ帳)を準備しましょう。
そして本を読む前に以下のことメモしておきます(書けるものだけでOK)。
- なぜその本を選んだのか
- 本を読む前の印象は?
- どんな内容だと思っていた?
- 表紙を見た時の感想は?
後述しますが、このメモが「読書感想文の一部」になります。
本を読んだ後に一気に感想を書くよりも、こうやって少しずつ「感想文の一部」を出していって、後から繋げた方が早く書けますよ。
読む時は付箋(ポストイット)を活用
次に本を読むときのコツですが、必ず気になる箇所に付箋(ふせん)を貼りながら読みましょう。
付箋を貼るのは以下の箇所です。
- 感動した場面
- 面白かった場面
- 主人公に共感できた場面
- 主人公共感できなかった場面
- 好きなセリフ、名言
- 勉強になった場面
これらの「なんとなく気になった場面」があれば回数にこだわらずドンドン付箋を貼っていきましょう。
というのも、後からこの伏線の箇所を元に感想文を書いていくのですが、付箋を貼っていない高確率で「あれ?そういえば、あのシーンどこだったっけ?」となります。
この「気になっていた箇所を探す」だけでも、けっこうな時間がかりますので。
本を読む時は必ず付箋を貼っておきましょう。
さらに後で楽をしたいなら
また、さらに後から楽に読書感想文を書きたいなら、付箋を貼ったところはノートに
- なんでその場面が感動したのか?
- 主人公はその時、どう思ったのか?
- その場面を読んで自分はどう感じたのか?
- 自分が主人公だったらどうしたのか?
も一緒に書いていくと、後でさらに楽ですよ。
読み終わったら、一気に感想を書く
本を読み終わったらノートに一気に感想を書いていきます。
この時「付箋を貼った箇所」を見直して、「その箇所を読んでどう思ったか」をドンドン書いていきましょう。(読み終わってから書くのではなく、読みながら書いてもOK)
ちなみにこの時「文章の上手い、下手」は関係ありません。思ったことをガーッと一気に書くのがポイントですよ。
ある程度「感想」が出てしまったら、「あなたが一番伝えたいこと」もしくは「作者が一番伝えたいところ」に○をつけてください。
ここが「感想文で最も伝えたいところ(ゴール)」です。
後はこの「最も伝えたいところ(ゴール)」に向けて、「他の感想(過程)」を順番に並べていくだけですよ。
どの組み合わせがベストか考えながら、ゲーム感覚で組み立てていきましょう。
具体的な組み立て方は次の章を参考にしてくださいね。
中学生の読書感想文の構成は?
中学生や高校生の読書感想文の構成は以下の通りです。
- 題名…タイトル
- 起…書き出し、始め、オープニング
- 承…本文1、中1、メイン1
- 転…本文2、中2、メイン2
- 結…まとめ、終わり、締め、結び、エンディング
今から1つずつ説明を行っていきますね。
題名の書き方は?
読書感想文を書く時、ほとんどの人は「○○を読んで」というタイトルを付けてしまいますよね。
これはこれでありなのですが、他の人と同じでちょっと寂しいです。
「そんなこと言われてもどんなタイトルを付けていいのかわからない」
そんな人は以下のような題名をつけてみたらどうでしょうか?
- 「人間失格」だった僕
- 「銀河鉄道の夜」と私
- 僕が勉強をできない3つの理由
- 本当の「バケモノの子」は誰か?
- もっと早く出会いたかった「モモ」
どれも簡単なタイトルですが、「○○を読んで」よりもインパクトがありますよね。
他にも高得点を取りやすいタイトル例を以下の記事でまとめていますので、そちらも読んでみてくださいね。
書き出しの書き方
読書感想文が苦手な人は、書き出し部分からつまずく人が多いですよね。
でも悩むことはありません。書き出しは「本を選んだ理由」を書けば簡単に終わってしまいます。
「それだと単純すぎる」という場合は
- 会話文から始める
- 疑問文から始める
- 素直な感想から始める
- 本から学んだことから始める
という風にちょっと変わった始め方をしてもいいですね。
こういった書き始めにすると周りからも「かっこいい!」と思われますし、先生からも高評価ですよ。
具体的な書き出し例は以下の記事を参考にしてください。
本文の最初は「あらすじ」が最も簡単(書かなくてもOK)
本文の最初は「本のあらすじ」を書くのが一番簡単です。
ササッと感想文を終わらせてしまいたい人はあらすじを書いてしまいましょう。
が、逆に「読書感想文で高得点がほしい!」という場合、あらすじはいりません。この章は飛ばして次の章を読んでください。
さて、あらすじを書く時のコツですが「本の内容を簡潔にまとめる」のがポイントです。
あらすじをダラダラと長く書くのはNG。
それは「本の説明文」であって「読書感想文」ではありません。
あらすじは「短いかな?」と感じるくらい短くてOKですよ。
とはいえ、「評価なんてどうでもいいから最短で感想文を終わらせてしまいたい」という場合は、「本文がほとんどあらすじ+最後に少し感想を書く」的なものでも良いと思います。
が、この場合は低評価な上に再提出…となるかもなので注意してくださいね。
ちなみに、「あらすじってどんな風に書けばいいの?」という人は以下の記事を読んでみてくださいね。
本文の書き方
本文は感想文のメイン(感想を書くところ)となります。
ここをシッカリ書けると、必ず先生から「良い評価」を得られますよ。
気合を入れてかきましょう!
さてその本文ですが、「最も印象に残ったシーン」と「そのシーンに関係する自分の経験・体験」、そして「その経験から何を学んだのか」を書くところです。
「過去の経験なんてどうやって書けばいいの?」と思うかもですが、書くのは簡単ですよ。
例えば「部活」がテーマの本を読んだとしたら
- なんでその部活に入ったの?
- 部活での目標は?(県大会出場とか優勝とか)
- その目標のためにどんなことを頑張っている?
- その部活に入っていて嬉しかったことは?
- 逆に嫌な思いをしたことは?
- 失敗や挫折した経験は?
- 他の部員とケンカしたことはある?
- 逆にみんなで協力したことは?
などの「過去の経験」を思い出してみましょう。
その中から「本の中の印象的なシーン」と関連するエピソードを例に挙げながら「この時、自分は~~~と思って、こんな行動をした。その結果~~~なり、~~~だと思った」といったことを書きます。
これなら自分の経験を素直に書くだけなので、感想文を書くのも簡単です。
文字数も自然と多くなります。
さらに、「他の人とは違うオリジナルな内容」を書けるので、先生からの受けもいいですよ。
まとめの書き方
最後のまとめは「本を読んで学んだこと」を書くだけです。
まとめを上手に書くコツは「過去の自分が本を読んだことで、どのように成長したのか」を書くことです。
- 以前とは違った考え方できるようになった
- 新しい知識がついた
- ○○の大切さを知った
- ○○に興味を持てるようになった
こういったことを、書くと良いですね。
「学んだこと」を「自分の将来」に結びつけて書けるとさらに良いです。
先程の「部活」を例にすると、「部活のこれからの目標」をあげて「これからはこの本で学んだことを大切にして、ーーーしていきます」みたいな感じでまとめればOKですよ。
また、以下の記事では「具体的なまとめの終わり方」を例文付きで紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
原稿用紙の書き方
最初はノートに書く
感想文の大体の構成が決まったら、いよいよ「最初から最後までの感想文」を書きましょう。
この時、最初から原稿用紙に書くと「失敗できない」と思い手が止まりがちですので、先に一度「ノート」に書き出してみると良いですね。
コツは「頭に浮かんだことを思いつくままに書くこと」ですよ。
読書感想文は書いてしまわないと終わりませんので。文章の上手い下手は気にせずに、どんどん手を動かしましょう!
ちなみに感想文を書くときは、「最初にノートに書いたメモ」を頼りに書きますが、全部のメモを書く必要なありません。
長すぎるときはメモを削り、逆に短すぎるときはエピソードを膨らませたり、新しいエピソードを追加したりすると良いですね。
読書感想文をノートに書いてしまったら、原稿用紙に書く前に何度か読み直し「誤字脱字はないか、自分がいいたいことが伝わっているか、文章はおかしくないか」をチェックし、おかしな箇所があったら訂正しましょう。
これで感想文の完成ですよ♪
原稿用紙のルールは?
あとは原稿用紙に書くだけですよ。
その際は
- 題名は1行目に2~3マスあけて書く
- 名前2行目に書く。その際、名字と名前の間に1マスあける
- 本文は3行目から書く
- 段落の始めは1マス開ける
- 会話文は「」(カギカッコ)を使う
- 句読点(。、)や小さい文字(やゆよつ)が行の始めになるときは、前の行の最後のマスに書くか、欄外に書く
といったことを気をつけてください。
その他の細かなルールは以下の記事にまとめていますので、原稿用紙に書く前に一度こちらもチェックしておきましょう。
文字数が足りない時はどうする?
「あと少しで感想文を書けるのに文字数が足りない!」という時は、以下の方法を試してみましょう。
- 印象的なシーンを増やす
- 短い言葉を長い別の言葉に言い換える
- 1段落を2段落に増やす
- もし主人公だったらを考えて文章を膨らませる
具体的な方法は以下の記事にまとめていますので、「あと少し文字数を足したい!」「ガッツリ文字数を増やしたい!」という人は読んでみてくださいね。
中学生の読書感想文の簡単な書き方 例文付きまとめ
いかがだったでしょうか?
難しく感じる中学生の読書感想文ですが、「書きやすい本を選ぶこと」と「ノートと付箋を使ってメモしながら本を読む」「読んだ後は一気に書き上げる」ということを意識しながら書くとあっという間に書けてしまいますよ。
この方法でしたら1日で終わらせることも可能ですので。
ぜひ試してみてくださいね♪
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